前回に続いて、パッケージデザインのお話です。
セミ会で出会ったのが、昆虫食デザイナー 新井将人さんです。
早速、相談してみたところ、ぜひやりましょうと快く引き受けていただきました。
そして、先日完成したばかりのパッケージのシールがこちらです。
コオロギって、こんな漢字なんですね。羽を摩擦させる音を意味するそうです。
これまで、昆虫食の世界では『コオロギ』『こおろぎ』表記ばかりだったので、漢字表記は斬新で画期的ですね。
なぜこの『蟋蟀』の表記がよいなと感じるのかなと調べてみました。
心理学や認知の観点から論文が発表されていました。
最近、レモンサワー流行ってますよね。
缶に檸檬と表記されている商品が目を引きますよね。
商品のデザインは、単にカッコいい、美しい、ではいけないと考えています。
それは、『デザイン』ではなく『芸術』なのかなと思っています。
プロダクトにおいては、マーケティングや機能性なども求められますし、何より、開発の意図やコンセプトに合致していなければいけません。
与えられた条件や制約の中で、想像の斜め上をいく。
そんな素敵なデザインに仕上がったのかなと思っています。
意思疎通もスピーディーで的確で、信頼しておまかせできました。
そんな、全幅の信頼を寄せている新井さんよりメッセージが届きました。
●コオロギ餃子のデザインコンセプト
美味しい餃子という期待感を演出させる、ちょっと良いお店の暖簾をモチーフに使用したデザインにしました。
さらに、焼き上がった餃子の写真を入れることで餃子の美味しさを強調しております。
●コメント
昆虫食品のデザインというと、昆虫を全面に押し出したデザインや、逆に昆虫を感じさせないおしゃれなデザインが多いと思います。
しかし、多くの人に食べてもらうには、もっと美味しさを表現する必要があるのではないかと考えました。
今回は餃子なので、美味しさを出しやすく、私の理想に近い昆虫食品のパッケージが出来たのではないかと思います。
このプロジェクトに関われたことは昆虫食デザイナーとして良い経験になりました!
これからもデザイナーの立場から昆虫食業界を盛り上げていきたいと考えております。
新井さんの本格的なデビューをクラウドファンディングの成功で飾ることができて嬉しいです。
デザインにお悩みの方がいらっしゃいましたらご紹介させていただきます!