皆さんが思い描いているブリティッシュパブの必要な要素はギネス、ラガー、エール、パイント、フィッシュ&チップス、キャッシュオン、フレンドリーな外国のお客様、陽気なパプリカンなどが思い描いていると思います。僕が思うマスターピースはもう少しあって、ギネス、エール、ラガー、サイダー、フレンドリーな外国のお客様、ポークスクラッチングス、クリスブス(ポテチ)、フィッシュ&チップス、独特な匂いのカウンターにあるタオル?、臭いトイレなどなど。強調してあるものはまだ出来ていない部分で、よりリアルに近づける為に頑張っている部分です。臭いトイレについては将来的にも必要ないかなと思います。むしろ、中目黒で1番居心地がいいトイレに仕上げました。通常の1.5倍位の広さを取り(広すぎると落ち着かないです)、なんとエアコン完備!匂いもどこか懐かしく感じるAirwickという芳香剤を使っています(今は中々手に入らないのでまとめ買いしてます)。更に細かいですが、アンティークのステンドも嵌めてあり、壁紙はイギリス製の紙のウォールペーパー、便器の後ろの貯水タンクの上の手洗いは取り外し、蓋も何も無いものを別注で取り付けました。残念なのはタンクに小さくTOTOが見えてしまっているところ。洗面台は家具屋さんに作ってもらい、洗面ボールも蛇口も別注。ペーパータオルのディスペンサーは去年やっと8年越しで見つけたしっくりくるステンレスのもの。床のタイルはテラコッタでセメントボンドで自分で貼りました。コンセントは何故か2箇所付いているのですが、一個はカバーを外して壊れかけっぽくしてます。勢いづいて申し訳ありません。本当に皆様から絶賛されるトイレに仕上がってるので伝えずにはいられなくて。匂いの部分は原体験が蘇ってくる重要な要素だと思っています。店に入った瞬間に落ち着く匂いの為に、年2回大掃除と床のワックスがけを欠かしてません。凄く細かいのですが、なんだか懐かしいと言っていただく為に編み出した必殺技です。カウンターのビールの受け渡し場所のタオルはお客様のウィルさんから大量に頂いているのですが、全部本物なので絶対漂白剤でまだらになってしまうとの恐れからまだ使用できてません。時が来たら、いつかは。残りのサイダーとポークスクラッチングスに関しては次の機会に書きます。着々と準備しています。マスターピースをどう決めたか。それも次回に持ち越します。ほぼトイレの話になてしまった。
アイリッシュパブ、ブリティッシュパブなど日本では色々なジャンル分けがある様に見えますが、全部 The PUB です。皆さんも常連になっている行きつけのお店などあると思いますが、日本の居酒屋さんと同様にイギリスは本当にPubが多いです。Public houseを略してpubです。Publicっていうとなんだか行政が絡んできそうですが、イギリスが交通が未発達だった頃の宿屋兼酒場のことです。漫画の七つの大罪の”豚の帽子亭”はパブです。作中に団長が他の土地のエールの話をしたり、エチケットをコレクションしています。そうなんです、まさしくpubが描かれているんです。その土地土地でローカルエールやサイダーを作って売っているのもpubの楽しみの一つです。エールは上面発酵で作られたビールの事で、ビールの種類のひとつです。更に、皆さまもご存知のIPA(lndian pale ale)もエールの種類の1つです。深堀りしていくと終わらなそうなので、ビールの事はまた後日、noteに上げます。さて、Pubの話に戻ると、大きく分けて2種類に分かれます。大手ビールメーカーの傘下かそうで無いか。イギリスだとフラーズ(Fuller’s)などが資本を出しているPubが多いです。看板(Pub sign)にも企業名が書かれています。そうすると、お店は自由にビールを選んで出せません。日本だとダブリナーズ(SAPPORO)やpubとは少し違うのですが、キリンシティ、スプリングバレー(KIRIN)などがそれに当てはまります。イギリスでは個人資本でやっているところは”Free House”と店の看板とかに書いてあります。ただ、どっちがどうとかいう話でもなくて、日本の飲食店などは大体いずれかのビール会社と契約していて、サーバーやタップなどの機材の提供を受けているので、メインで出すビールは決まっています。それがFree Houseなのかどうかとかは日本なので厳密に言うと大手ビールメーカーのところ以外は大体Free Houseということでいいのではと思います。昔の人にパブをやりたいんです(やっているんです)と言うと大体通じるのですが、話しているとニュアンスが違うんです。皆さんママがいるスナックやパブと勘違いされて話が進んでいってしまうので、そういう方と話す時にはブリティッシュパブとちゃんと言う様にしています。日本のパブは風営法、似たようなスナックは食品衛生法と分かれているようで、ちゃんとブリティッシュパブ、アイリッシュパブと言わないと勘違いされるので気をつけたいです。日本でもパブという業態があるのでややこしいのですが、イギリスの下町のセンベロみたいな定義でいいのではないかなと思います。
はじめまして!中目黒のブリティッシュパブYe Malthouse です!金曜日いかがお過ごしですか?緊急事態宣言解除後の週末は以前の日常を取り戻しているように見えます。イギリスの定番おつまみも皆さん楽しんでいます。もっともっと皆様の身近にポークスクラッチングスを届けたいです!