ホエイ活用の道、第2弾はアジア学院さんの取り組みのご紹介です。
アジア学院さんでは、「コミュニティ・奉仕・食」を基盤に持続可能な農業を学ぶ一環の中で、豚を飼育されています。
輸入穀物飼料は極力使用せず、豚舎も豚たちが走り回れる広さで、ふかふかの籾殻を敷き詰めた快適な作りにしたりと丁寧に育てられ、「ホエイ豚」として商品化されています。
チーズ工房那須の森のホエイがその豚たちに飲まれています。
以下は、豚の飼育を担当しているスタッフの眞木さんからのコメントです。
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ホエイには本当に助けられています。
現在は生まれてすぐの子豚から母豚までホエイにお世話になっています。
なにより豚1頭1頭が我先に飛びつくようにホエイを飲みたがります。
母豚の乳を飲んでいたころを思い出すのでしょうか。ホエイの容器の開ける音を聞くだけで豚たちは、とても興奮しています。
廃棄されるホエイを有効活用することで、自分たちからすれば貴重な栄養価のある資源を豚に提供できます。
長所としては高タンパク質、乳糖、水溶性ビタミンなどを含んでいるため、高栄養の嗜好性の高い飲み物を豚に与えることができています。
乳酸発酵による乳酸の生成とPHの低下によって有害細菌の発生も抑えることから豚の腸内環境の改善にも役立っています。
また、肉質に関しても安定し、豚肉は柔らかく、脂身もおいしくなりました。
人工乳の代替となるため、コストの削減にも役立っています。
(アジア学院 畜産担当 眞木 凌)
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地域循環の輪がこうした形でも広がっています。
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※冒頭の写真はアジア学院さんから許可をいただき掲載したものです。