2つの支援コースでご協力していただいているファッションブランド"N'enuphar"について少しお話ししたいと思います。
この2つのコースでN'enuphar制作の服が登場しています。
Tシャツと
シャツのコース
かっこいいですよね!
まだまだ見かけることの少ない写真を全面に使った服を制作してもらう予定です。
N'enupharのメインデザイナーである中村善幸くんとはかれこれ高校時代からの知り合いになります。なんやかんやで人生の半分ぐらい付き合いがあるんじゃないでしょうか。なっがいな!
この昔話をするのにも大きな理由があります。
彼がこのN'enupharというブランドを立ち上げたことが僕にとって写真を本格的に始めることとなる大きなターイングポイントになったんです。彼がいなかったら多分写真活動をしていなかったかもしれない。そんなお話しです。
N'enupharのこと、キツネツキの写真のこと。少し紐解いていきたいと思います。
N'enuphar、Tanagocolotusについて
簡単にN'enupharについて解説を。
と、まずその前にTanagocolotusについてお話ししなければなりません。
明日ヲ考エル古着屋「タナゴコロータス Tanagocolotus」
神戸は元町海岸通にあるヴィンテージアンティークなアイテムを取り揃えた古着屋、それがタナゴコロータスさんです。
店内には所狭しといろんなアイテムが置かれています。
神戸で古着といえばここ。っていう評判とか。
その一角にここのオーナーである中村くん率いるオリジナルのブランド"N'enuphar"のブースがあります。
ぜひ気になる方はHPをチェックして欲しいし店舗にも足を運んでもらいたい!
2020年には東京店もできたのでそちらもぜひ。
Instagramもあるのでぜひそちらも覗いてみてはいかがでしょうか。
タナゴコロータス Instagram
出会いは高校時代、サッカー部
そうですオオギシ、これでもサッカー部だったんです。万年Bチームの補欠だったんですけどね。そこで中村くんと出会いました。彼が一個下の後輩になります。僕がBチームだったこともあり後輩のケアなんかをする機会が多く仲良くなった、そんな経緯です。
ここら辺のこと興味ないだろうと思うので割愛しますが詳しく聞きたい場合はぜひお店に行った際に中村くんに聞いてください。聞いてもないのにあれやこれやと真実を話始めますんで……(ここの仕事をすると決まってモデルの人に俺の高校時代の話をするんですよ)
あの頃はこんなにも関係が長く続くなんて思ってもいませんでしたからよ…
そして同じ大学・違う学科へ
僕は高校を卒業して神戸の芸術が学べる大学の映像科へ進学しました。
彼はファッション科でその頃もなんやかんやお互いの得意分野の力を協力し合うそんな感じでした。もううる覚えですが。
そんなこんながあって、彼の卒業制作や過去作の写真を撮ったりとかしてました。
彼の卒業制作は押井守監督作『イノセンス』にインスパイアされたかっこいい作品でしたよ!
そして中村くんはタナゴコロータスを始める
時が経ち2013年、中村くんから自分の店を持つという話を聞くという。
こういう機会でもないと出さないだろうから置いておく。
そうしてオープンをしたのでした。
出会いからお店のオープンまでの間にありがたいことに当時は領域外だった写真を撮るということをいろいろとさせてくれたのが彼でした。
さっきの卒業制作のときなんかもそうだし、オープン時にお店の広報のためにポートレートを撮るということでこんな写真も撮ったりしました。
余談ですが当時使ってたカメラはCanon EOS 7Dでやってました。
タナゴコロータスがオープンし、その翌年からN'enupharをスタートさせるんですが発足時は別のカメラマンに映像と写真両方を任せるということで私は離れたところにいました。関係がなくなるというわけでもなく付かず離れずでのんびりやってたんです。
今度は僕の話を少しほど。
悩みと写真活動の投稿の始まり
大学を卒業しふらりとフリーの映像作家として活動を続けておりました。
ミュージックビデオとか企業用の映像とかそういうのをして食い繋いでいました。
過去に作ったミュージックビデオをまとめたものがあるのでぜひよかったらそちらを見てもらえると嬉しいです
活動が長くなり映像制作に行き詰まりを感じていました。このままでいいの?という漠然とした不安というか。
そこで新しいことを始めてみたいとInstagramを始めました。
16年10月のことです。
一番最初の投稿群です。
いまでこそ統一感というやりたいことがはっきりしてるのがわかるんですが当時は違ってますね……撮りためた写真をアップしていくという感じでした。
当時から1日一枚写真投稿するということは心に決めていたので頑張ってました
N'enupharへの合流
この写真投稿、久しぶりに会った中村くんから17SS(2017 Spring/Summer COLLECTION)のグラフィック用の写真撮らない?と誘われたのがきっかけです。
そのグラフィックのためにいろんな写真を撮っていたので写真素材があったんです。
最初に使用したいと言われた写真群が夜だったというのもなんかの縁なのか。
神戸の夜景の写真を使ったアイテムが多数このコレクションではありました。
これが17SSの写真の一部です。
いまの自分の活動に通じるものがあるし、なんだったらいまでも再編集して使える写真じゃないですか? 当時はこの方向性でいこうという強い気持ちはなくてただかっこいい写真にしたいとこういったものになっていった気がします。
2017 S/S – 記憶 –
映像と写真群もしよかったらみてください。
オオギシはプリントされたグラフィックと映像制作をやってます。
サイバーパンク写真への変容
オオギシのやりたいことと中村くんの好みが奇跡的に被った。
その一点に尽きると思います。
17SS以後のコレクションのグラフィックをオオギシが継続して担当していくことになります。
いろんな素材を撮影していく中で自分のなかでも変化が出始めました。
明確にどこからいまの写真になっていったかは定かではないんですが多分この辺りからっていうのがあります。17年の7月のことです。
この日の写真フォルダがいま写真のデータを保存しているHDDの中で一番最初の日付になっています。しっかり作品作るぞって意識の変化なのかもしれません。
この写真を撮って加工したあたりから段々と自分のなかでサイバーパンク(この時はサイバーパンクではなくマトリックスぽさだった気がします)を意識し始めたのかなと思います。
そうやっていろんな写真を経ていくうちに自分の好きな色みたいなのが見え始め17年の後半にもなってくるとInstagramのフィードが完全にいまと同じニュアンスとなってます。
左下に18SSのビデオがありますね。一年が経過したことになります。
だんだんと中村くんのほうはサイバーぽさから離れていき、かたや僕のほうはどっぷりとサイバーパンクに染まっていくのでした。
そのあとのコレクションを見てもらったらわかりやすいんですがだんだんとシックでヴィンテージらしさが出てくるラインになっていっているなって個人的には思ってます。ごくたまにサイバーぽさが出てくる時もありますが。笑
変化していく。それが体感できるのもこういう続けることで得られるもののひとつだと思うんです。その時々の自分と向き合えることってなかなかないですか実生活で。
キツネツキオリジナル商品も
実は一度だけ僕のわがままで商品を作ってもらったことがあります。
僕が始めて制作した写真集『STAND A1_ONE』の表紙と裏表紙を使ったTシャツです。
受注生産でしたが一着しか売れず幻のアイテムとなりました。
プリントの発色もよく、シルエットもバッチリ。縫製は申し分ない最高の一枚でした。
いつかまたこちらも生産してもらいたいですが今回は『L8r2020+1』のプロジェクトなのでいったんは置いておこうと思います。(欲しい声があればご用意するつもりですが)
写真集はこちらの通販ショップで購入することができます。
初めてのコラボレーション
プロジェクトとしてN'enupharとキツネツキのコラボレーションは今回が初となります。これだけコレクションに参加しててオオギシの好みの一枚をお願いするってないんです。(基本的に中村くんが欲しい写真を提供するという形なので僕のチョイスはないんですよね当たり前ですが)
自分が着たい写真を服にしてもらえる。こんなに嬉しいことはありません。
N'enupharのコレクションのラインのなかにあってもおかしくはないんだけど、明確にないと言えるそんなものになっているとおもいませんか(やってきたなかでN'enupharらしさみたいなのをエッセンスに加えているつもりです)
今回限りの限定グラフィックです。クラウドファンディングのリターンでしか手に入らない一枚をどうぞ手にしてみてください。
商品のサンプルはありませんがタナゴコロータス神戸・東京の店舗に言っていただければ過去のN'enupharの商品がありますのでどんな仕上がりになるか確認できます。
過去のコレクションだとまだ在庫がある商品は購入することができますのでぜひそちらも気になったらチェックしてみてください。
タナゴコロータスのInstagram見てると最近N'enupharの服を芸能人の方がメディアで着ているという情報が流れているのでもしかしたら見たことがあるものも。
N'enupharの波は来てるって勝手に思っているのでみんなもその波に乗っかりましょ!!
最後に
少々長くなりましたがいかがだったでしょうか。
オオギシの写真活動のターニングポイント。始めるきっかけをくれたひととコラボして何かすることができるってほんと嬉しい限りです。
プリジェクトの期限はもうあと半月、サクセスまで遠い道のりですがどうぞこのコラボレーションを応援していただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!