支援者の皆様へ
ご報告の間が空いてしまって申し訳ありません。本日は今年からずっと仕込んでいた世界規模の提携が決まりましたのでご報告させて頂きます。
本日、国際連合(United Nations)と共同で「地球デジタルツイン」を構築し、世界1800以上の都市の災害管理と開発計画を支援する取り組みを正式に発表いたしました。
<プレスリリース>スペースデータ、国連宇宙部と地球デジタルツインの共同事業を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000080352.html
今週ニューヨーク国連本部で世界各国の首相が参加して開催された未来サミット(日本からは岸田首相と上川外相が参加)でも、本取り組みをプレゼンテーションさせて頂きました。
背景と概要
今回の取り組みは、当社の地球デジタルツイン技術を用いて、国連が取り組む災害対策支援や宇宙技術利用への貢献を目的としたものです。様々な都市における高精度デジタルツインを生成し、天災や気候変動など様々な要因に対するリスクをシミュレートすることで、その影響度を可視化し、世界の国や地域、国際機関の災害管理サイクルにおける早期警戒体制の構築へと促すことができます。
初回の取り組みとして、国連防災緊急対応衛星情報プラットフォーム(United Nations Platform for Space‒based Information for Disaster Management and Emergency Response: UN‒SPIDER)との連携を図っていきます。UN-SPIDERは、災害管理および緊急対応のための国連宇宙情報プラットフォームとして、開発途上国の災害対策や早期警報、即時対応、復興を含む災害管理サイクルのすべての段階で、あらゆる種類の宇宙情報の利活用を支援しています。
当社は、この9月から国連機関や各国宇宙機関と共に、2022年に海底火山噴火と津波災害が発生したトンガ王国をはじめ、複数の開発途上国都市の高精度デジタルツインを生成する共同事業に着手しました。
洪水災害時の影響シミュレーション(1.7m浸水時)洪水災害時の影響シミュレーション(4m浸水時)
洪水災害時の影響シミュレーション(0.5m浸水時の港)洪水災害時の影響シミュレーション(2m浸水時の港)
洪水災害時の影響シミュレーション(3.2m浸水時の市街地)洪水災害時の影響シミュレーション(4m浸水時の市街地)
また、9月22日から23日の2日間、米ニューヨークの国連本部で開催された国連未来サミット(Summit of the Future)にて、当社の紹介と共に、当社が開発するトンガ王国のデジタルツイン映像が紹介されました。国連未来サミットは、2020 年の国連創設 75 周年記念宣言を起源とし、国連が 100 周年を迎える 2045 年に向けて、世界が直面している重大な課題に対する協力強化と、SDGs の次のグローバル・アジェンダを議論する一大イベントとして開催されたもので、各国首脳、関係政府機関が出席しました。日本からは岸田文雄首相も出席し演説されました。
国連未来サミットで発表されたスペースデータ社 トンガ王国デジタルツイン
国際連合宇宙部について
国際連合宇宙部(United Nations Office for Outer Space Affairs、以下国連宇宙部)は、宇宙を専門とする唯一の国連機関として、宇宙利用を通した持続可能な開発を加速し、各国の優先課題に対処すべく、宇宙データおよび情報へのアクセス提供による各国の能力開発や、宇宙関連技術を利用した国連活動を調整しています。宇宙空間の平和利用に関する国際協力の推進を行う国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)の事務局として新たな宇宙政策を策定するための国連加盟国間の国際協力を促進するほか、グローバル衛星航法システムに関する国際委員会(ICG)や宇宙空間活動に関する機関間会合の事務局も務めています。現在、世界102か国及び宇宙機関と連携しており、宇宙活動がもたらす恩恵を世界中の人々が受けられるよう、開発途上国への支援等も幅広く行っています。
今後の方向性について
今後は国連の各機関と連携して全ての都市に対応した地球デジタルツインを構築していき、災害管理だけではなく、あらゆる世界平和に向けて活用していきます。皆様のご支援のクラウドファンディングによって始まった技術が、国連の正式なプロジェクトとして採用されて、サミットで世界各国の首相の目に触れることになったのを光栄に思います。皆様のご支援誠にありがとうございました。
今後もいくつかの発表が控えていますので、都度こちらでご報告させて頂きます。
引き続きよろしくお願いいたします。
佐藤