「All-weather Coat|HARE」にご支援いただき、誠にありがとうございます。
皆様のご支援に本当に感謝しております。
本当にありがとうございます。
さて、これで3回に分けての投稿となり、随分と長くなってしまいましたが、前回の活動報告の続きを書かせていただこうと思います。
前回は、担当のTさんが掛け合ってくださり、一旦「裏地は別の生地に変更し、玉縁側にファスナーをつける」という状態のものを「襟のみ」で縫製テストすることになったところまででした。
このテストで縫製できないとなると、「納得できないアイテムなのでプロジェクトを中止する」か「妥協してボタンなどに変更する」か「さらに時間をかけて他の方法を検討するか」のいずれかになってしまいます。
数日待っていると、担当のTさんから「襟サンプルOK出ました。今日送りますね」と連絡が!
届いた「襟サンプル」を見てみると、表地と裏地の素材感の違いが若干気になったので、他の素材も色々と探してみたのですが、トータルでこれ以上良い素材が見当たらないので、この素材で進めることに。
「裏地は別の生地に変更する」「玉縁側にファスナーをつける」この二つの組み合わせで襟の部分の課題を解決し、前に進むことができました。
担当のTさんに「これでもう一度サンプルを作りましょう」と伝え、再度サンプル作成。
届いたサンプルを見てみると、襟の部分は全く問題なし。ただ、前のファスナーはほぼ見えないものの、角度によっては見えてしまいます。「全然問題ない」という意見もありましたが、あと一歩改良したいという思いがあり、再度打ち合わせ。
フロントファスナーをもう少し内側(脇側)に入れることはできるものの、そうするとフロント部分の端とステッチまでの距離が広くなってしまいます…。また、ファスナーと干渉してしまう心配も…。
それでも、できる限り端とステッチまでの距離が広くならず、ファスナーを3mm内側(脇側)に移動するという難題に、パタンナーのSさんや縫製の方が挑戦し、最終的に今の位置にファスナーを持ってくることができました。
そして、最終の各色サンプルを縫い上げていただきました。
襟だけのサンプルで見た際には、表の生地と裏の生地の違いが気になりましたが、完成した最終サンプルで見ると、全然気になりません。(元々着てしまえば見えない場所ではあるのですが、襟だけでみると非常に気になっていました。)素晴らしい出来に大満足でした。
本当は表地と裏地の生地が同じで作ることができれば最高だったのですが、襟の部分の構造上の問題で、表地と裏地が異なる素材となっております。
商品が到着した際に、表地と裏地の違いが気になる方もいるかもしれませんが、ここまで書いたような理由からそのような仕様となっておりますので、ご理解賜りますよう、お願いいたします。
ここまで、"特に"苦労した部分だけにフォーカスして書いてきましたが、他にも「ボタンホールの位置」「シームテープの貼り方」「裏地の形状や縫い方」「シルエット」などなど、数々の難題を、担当のTさん、パタンナーのSさん、縫製の方々が真摯に向き合ってくださったおかげで、完成させることができました。本当に感謝しております。本当にありがとうございます。
「【開発ウラ話】とにかくファスナーを隠したい」に関するお話しは、一旦これでおしまいです。
元々2020年の春頃から製造してくださる会社を探していたのですが、メールを確認してみると、今回製造を請け負ってくださる会社に最初のお問い合わせをしたのが2020年10月29日。最終サンプルが届いたのが2021年6月15日。構想から1年強。製造打ち合わせ開始から約8ヶ月かけてようやく製造の目処がつきました。とても苦労したので、気に入っていただけるととても嬉しいです。(今回製造を請け負ってくださる会社に最初のお問い合わせをしたのが2020年10月29日ですので、皆様のお手元にお届けする頃でちょうど1年ですね。)
「この人はきっと気になるはず」と頭に思い浮かぶ方が1人でもいたら、SNSなどでシェアしていただけますと泣いて喜びます。
【第二弾プロジェクト】
https://camp-fire.jp/projects/view/484753
ご支援よろしくお願いいたします。
皆様の応援が力になります!
Bywater(バイウォータ)