ボルネオマレーグマ保護センターは、行き場を失ったマレーグマを保護し、野生復帰を目指したリハビリテーションを行なっております。
BSBCCは広大な森林を敷地内に持つ世界でも最大級の保護施設です。マレーグマたちは自然に限りなく近い環境の中で土や木を掘って昆虫を探したり、木に登って休んだりして自由に過ごします。
BSBCCで保護されているマレーグマの多くは違法取引・飼育の被害にあったクマや、幼くして母グマを何らかの理由で失ってしまった子グマたちです。
マレーグマたちが森に帰るためには、野生で生きるためのスキルを身につける必要があります。BSBCCの森は、マレーグマが本来の生き方を学べる場です。
また、マレーグマたちは年齢別のグループに分けられ、何頭かで寝室を共有します。
他のクマと交流することによって、社会性が育まれることに加え、切磋琢磨しともに成長することができます。
リハビリテーションの内容や進行具合はクマの状態によって異なります。リハビリの進捗を定期的に観察し、リハビリが完了次第、マレーグマを野生に帰します。
新たに保護されたマレーグマの到着時には、健康状態の確認を行います。保護されてくるマレーグマの中には、今まで適切なエサを与えられていなかったり、狭いケージで飼育されていたりしたことが原因で、栄養失調、発育不全、歯や皮膚の異常などがみられるケースが多々あります。
このようなマレーグマたちは、森に出る前に健康状態の改善を図り、必要に応じて治療を行います。
皆様から頂いた支援金の一部は、健康観察や治療のための医療費とさせていただきます。マレーグマたちの健康を維持するために、引き続きご支援よろしくお願いいたします。