●難民となった人を受け入れて、日本社会の重荷になることはないのか?
PJは、市民社会が協力して受け入れ態勢を整えれば、日本に来て学び、社会に貢献したいと考える多くの若者を、この国は受け入れられると考えています。一度失いかけた人生の目標を追いかけるため、機会を必要としている若者と、多様な人材を必要としているこの社会を結びつけること、それがPJの取り組む仕事です。
「難民を受け入れると、日本語もできず、社会で孤立して、悪い影響があるのではないか?」
難民の受け入れと聞いて、このようなイメージを持つ人もおられるかもしれません。PJが受入れを進めるのは、一度祖国の周辺国に逃れて難民となった方々です。しかし、数十万から数百万人を受け入れているこれらの周辺国では、通常生活を成り立たせるのがやっとの状況で、多くの人が先の見通しもなく、単純労働をしていく以外に生きる術がないのが現状です。
それらの方々の日本への受け入れに際しては、ちょうど人が留学や海外赴任、国際結婚で外国に移住する時と同じように、行く先の国のことを事前によく調べ、受け入れる国の側でもよく準備がされ、その国の言葉や文化・習慣を理解できるようにトレーニングの期間が設けられれば、多くの人は異なる国、異なる文化を理解して、その土地で暮らすことが十分可能となります。そして、「国に戻ることはできない」という背水の陣でやってくる難民の若者たちは、日本の言葉や文化・習慣を理解し、学業に取り組み、一度諦めかけていた夢を掴むため、日々必死に努力を重ねていきます。