●アフガニスタンからの退避の状況について
8月15日のタリバンによる政権掌握を経て、日本に関わりのある元留学生や国連・NGO職員等のアフガン人より、全国の市民に退避への協力の要請が届き、その訴えは現在も続いています。パスウェイズ・ジャパン(PJ)では、9月9日にNGO3団体と連名で、政府に要請を提出し、官民が協力する形で十分な受け入れ態勢を作り、身元保証人のある方々については受け入れを進めるよう、働きかけてきました。
その後10月に入って日本政府が手配したカタール航空機で、元々8月に政府派遣の自衛隊機に搭乗予定であった元大使館員、元JICA職員そして一部の元留学生やNGO職員が来日を果たしています(ただし家族帯同は大使館・JICA職員のみ)。今後も、政府によるビザ発給が進むにつれて、少しずつ来日は進むと思われます。
これら日本に到着した元留学生等の民間の方々は、日本で自立した生活を送るためにまず日本語を必要としており、そのためにPJの事業は大きく貢献することができます。また、現在呼び寄せが行われている方々の中には、大学を中退せざるを得なくなり、学びを継続できる場を求めている方もおられます。PJは、特に女性の高等教育の継続に、大きく貢献できると考えています。
今後もPJは、シリアとアフガニスタンという、現代の2つの危機の被害者の受け入れを続け、特にアフガニスタンからの退避者については、来日後日本語学校とマッチングが可能な方より、支援を提供していく予定です。