フード開発のきっかけは愛猫チェルシーの脱水気味でした
愛猫チェルシーを健康診断に連れて行った時のことでした。
チェルシーはポッチャリとしているから肥満ですって言われるかな…なんて心配しながら診断結果を待っていると、先生からまさかの言葉「脱水気味ですね」。え、そんなはずない。だっていつも家には三箇所も水飲み場を用意しているし、チェルシーもこまめに水分補給しているのを見ているよ。そのことを病院の先生に伝えると。「猫はもともと水分補給が苦手な動物」「喉が渇いたと思って水分補給をするようじゃ遅い」「ドライフードばかりだと水分不足になるケースもある」とのこと。水分補給が苦手だから、ウエットフードを与えてフードからの水分摂取が大事だったのです。
猫を愛しすぎて猫の会社で働く私たちですら知らない情報だったので、驚いたことを覚えています。
それからウエットフードを探し求めました。しかし販売されている商品に「無添加」「国産」のウエットフードが少なく、世の中の猫のためにもっとウエットフードの選択肢を増やしたいという思いがきっかけで、私たちも開発に取り組むことになったのです。
ホンモノが分かるあなたが本能的に食べたい「チェルシーズチョイス森のごちそう」誕生
私たちは考えました 「全ての猫が生まれてきて良かったと思える世界」実現のため 。猫が本能的に美味しいと思ってくれるご飯を作りたい 。猫がずっと健康でいられるご飯を提供したい 。そしてついに私たちが猫を羨ましく思ってしまうほど、とびっきり美味しいキャットフードできました。
食べ物の鮮度が分かる猫。そんな彼らが食べたいと思うご飯で心と体の健康を改善します。
■無添加のジャパンメイド
無香料、無着色料、無保存料 余分なものを入れず、シンプルに仕上げました。 安心、安全なだけでなく、高品質のフードです。
■人と同じ食材(ヒューマングレード)
チェルシーズチョイスで使用する原材料は、全て人用としても使われている食材たちです。またペットフードへの加工場も、保健所の検査が通っており、食品製造もできる場所で製造しています。
■猫にも環境にも良い鹿肉という選択
畜産に比べ栄養価が高いジビエは猫にとってスーパーフード。でも多くの鹿の命は駆除されて捨てられています。そんなヒューマングレードの新鮮な鹿肉を無添加で調理し、 野生のお肉の豊かさを一皿にしました。 猫にうれしいが、環境にもうれしいに繋がります。
< 鹿肉について >
チェルシーズチョイスで扱う鹿肉は、国産の鹿肉で、食肉加工施設で生肉にしています。人向けにも販売されているお肉を利用しています。 また、鹿肉は低脂肪、高タンパク、低カロリー、そして低アレルギーなので食物アレルギーがある場合にもおすすめです。また毛艶が良くなる、食欲増進なども期待できると言われています。 ※本商品は一般食です。総合栄養食と併用しバランスの良い食事をしましょう。
お客様からの感想
サンプルを約100名の猫ちゃんに試食していただきました。
捕獲された猪や鹿の9割が活用されていない現実
社内でキャットフード開発プロジェクトを発足し、素材について調査をしていると「ジビエ 」というものに出会いました。はじめは、聞き慣れない言葉だな、フランス料理とかで出てくるやつか?と思っていました。しかし、調べていくと、悲しい現実が待っていました。
ジビエとは野生鳥獣のお肉のことを差します。特に日本では猪、鹿が有害鳥獣として捕獲対象になっています。農産物などの被害を減少させるために、山から降りてきた猪や鹿を捕獲し処分することが法律的に認められており、各自治体も野生鳥獣を捕獲するための支援があります。
たしかに、山間地に暮らす人の生活を守るためには仕方がないことなのかもしれません。ただ、悲しい現実はここからで、年間で合計120万頭もの鹿と猪が捕獲されていますが、捕獲された猪と鹿のうち”活用されているのはたった1割”で、ほとんどの命が”活用されずに破棄”されているのです。野生鳥獣を捕獲するルールはありますが、活用するルールが存在しなかったのです。
せめて命を循環させたい
捕獲された猪や鹿が9割も無駄になっていることを知り、悲しい気持ちになりました。私たち人間の暮らしのために命をせめて活用することで、より意味のある捕獲にできないかと思ったのです。
実は鹿肉は猫にとって最高の食材と言われています。一般に使われている鶏肉などに比べ、必要な栄養価もたかく、上質なタンパク質が得られます。その鹿肉を活用してウエットフードをつくることで、猫も嬉しく、命を活用できる仕組みができるのではないかと考えたのです。
生産者のみんなと想いはひとつ
害獣駆除に関わるほとんどの方がこの野生鳥獣の未活用について問題意識を持っていました。「命を無駄にしたくない」みんな想いはひとつです。新鮮な食材を提供できるよう、捕獲後2時間以内に処理を行い、食肉処理を行います。利用している鹿肉は全て人も食べれる食材たちです。
鹿の命を活用できる仕組みをつくるには、生産者さんたちの協力が重要です。持続的にいのちが活用される仕組みにするために、私たちも生産者さんにできるだけ良い条件で取引ができるように努めています。
私たちは、社名のとおり、猫のための会社です。
「全ての猫が生まれてきてよかったと思える世界の実現」を目指す株式会社nyansです。 これまで、ご近所の猫仲間と繋がれるwebサービス『nyatching』。猫にとって理想の家具を追求する『理想の猫家具プロジェクト』などを行い、猫ちゃんと飼い主さんの暮らしがもっと楽しく、豊かになると良いなと思い、微力ながら猫社会に貢献してきました。
広島県と協力してつくりました
このウエットフードの開発を大きく前進させてくださったのが広島県庁さんです。私たちの思いに共感していただき、ニューノーマル時代に挑戦する企業が参加できるひろしまサンドボックスD-EGGSプロジェクトに採択していただきました。広島県と広島県内企業とワンチームとなり、猫のために研究開発を進めてきました。運営に携わるスタッフや県の職員の方々の熱意がすごくて、積極的にプロジェクトに参加していただきました。
日本の猫のために広島県庁と広島県内企業に動いてもらえたこと、これは猫社会にとっても大きな功績だと感じております。
実施スケジュール
1月にリターン発送。※日程がきまりましたらご案内いたします。
集まった金額は、キャンプファイヤー手数料と初期ロット製造のために使わせていただきます。
最新の活動報告
もっと見る世界でも珍しい「猫の腸内細菌検査」を活用して開発しました
2021/11/19 16:47「森のごちそう」クラウドファンディングも残り3日となりました。既にご支援いただいた方、ありがとうございます。猫が本能的に欲しがる食事を開発するために「腸内細菌」について調査しました。人の領域でも最近よく耳にする腸内細菌について100匹の猫ちゃんに試食をしてもらい、2つのことを調べました。わかったことをシェアします。①食べた猫と食べなかった猫の腸内環境の違い②1週間「森のごちそう」を食べ続けたときの腸内環境の変化肉食の猫が草食化!?本来、猫は肉食動物と言われています。獲物であるネズミを捕食することで、必要な栄養素を補っていました。肉食動物といっても捕食するネズミは穀物などを食べているため、炭水化物などの栄養素が全く不要なわけではありません。ただ、猫の腸は、お肉を分解するのに最適なつくりをしているのです。逆に生野菜などを消化するのは非常に苦手です。100名のnyatchingユーザーに、森のごちそうの試食と、便のご提供、アンケートにご協力いただきました。森のごちそうを「食べた猫」と「食べなかった猫」の腸内環境に違いがあるのか、調査をしてみたのです。結果は「食べなかった」猫には、草食動物に多い腸内細菌が多く存在する傾向にありました。最近の研究によると腸内細菌は嗜好性に影響を及ぼすとも言われています。草食動物に多い腸内細菌が増えたことにより、猫の嗜好性も草食化し食いつきが悪かったのかもしれません。なぜ、腸内が草食化しているのか。原因は普段の食事にあります。市販のフードの中には肉の含有率が低いドライフードがあります。獣医師や動物栄養士に聞くとできれば肉の含有率は80%以上のフードを食べさせてあげて欲しいとのこと。肉の含有率が低いフードには、穀物や炭水化物などが多く含まれていたりします。そのフードを日常的に与えていると、腸内環境が草食化しお肉含有率ほぼ100%の森のごちそうを食べなかったのかもしれません。森のごちそうを食べると肉食性が増す!?10匹の猫ちゃんに7日間「森のごちそう」を食べていただき、腸内環境の変化を観察しました。毎日の便を解析していくと、10匹全ての猫の腸内細菌に変化がありました。肉食系の動物に多い腸内細菌が増えていったのです。猫の腸内細菌の研究はまだまだ進んでいないので、今後も追求していきたいと思います!猫の腸内細菌を深掘っていくことも大事そうです。 もっと見る
捕獲された9割が破棄されてしまう理由
2021/11/07 17:52年間124万頭の鹿や猪が捕獲され、9割が破棄されている。ネットのニュースで見たことがある方もいると思います。ただ、猟師さんも農家さんも含め、誰一人として命を無駄にしていいだなんて思っていません。この9割の破棄処分は、ある意味、仕方がないことでもあるのです。私たちはこの事業をスタートする上で、有害駆除、狩猟、について根っこから理解する必要があると思い、インターネットで調べたり、人に話を聞いたりするだけでなく、実際に狩猟免許を取得し、一員として有害駆除を体験してきました。 一年ほど体験し「なぜ、捕獲された鹿、猪が9割も破棄されているのか」その理由をシェアします。9割が破棄されてしまう最大の理由。一言でいうと狩猟は、本当に、本当に、大変だから。鹿を活用しようとすると、体力も、時間も、手間も想像以上にかかります。そして、狩猟は下手すると猟師の命も奪われる可能性もある危険な仕事です。畜産とは異なり、野生の鹿は山の中。険しい環境の中で、捕獲しなければなりません。商品として世に送り出せるクオリティを担保することはとってもハードなことなのです。 サボることが許されない毎日の罠確認鹿を捕獲するには、罠を仕掛ける必要があります。例えばくくり罠。一人の猟師さんが設置するくくり罠は数十箇所にも上り、そこに鹿がかかっているか毎日確認しにいかなければなりません。暑い夏の日だと鹿が熱中症で死んでしまったり、逃げようとして絡まって閉まったりするため、毎日確認しなければいけません。発見した時に死んでいる鹿は、商品にはできないため、1日2回確認しにいく人もいます。そして、罠は斜面のきつい山中にあり、罠にかかっているか確認する作業だけでも、毎日、時間と体力が必要なのです。生きようと必死の鹿を捕獲する罠にかかった鹿の捕獲は、常に危険と隣あわせ。特に雄鹿は鋭いツノが生えているので危険。猟師がツノに刺される死亡事故が年間何件もあるほどです。鹿との呼吸を合わせ、一瞬の隙をみて捕獲。生きようと必死の野生の鹿を捕獲するには、力と技術が必要なのです。また、猟師は「できるだけ鹿が苦しまないように」捕獲を心がけますが、少しの油断が命取りになる場合もあります。スピードと技術が必要な血抜きと捌き捕獲した鹿がお肉として利用されるためには「血抜き」「捌き」この技術とスピードが大切です。商品として流通させるには鹿を加工所へ持っていき、止め刺しから2時間以内で内臓処理をしなければなりません。鹿は60kgを超えるものもあります。捕獲場所から加工所へ持っていくことは想像以上に大変です。特に捕獲場所は険しい森の中の場合など、一人で運ぶことはほぼ不可能で、何人か協力をしてもらいながら運ばなければならないのです。鹿肉に価値を感じてもらい、みんなで活用率を高めたい鹿肉は、猟師が命懸けで、体力と技術を使って新鮮なお肉にしています。鳥、豚、牛などの畜産とは異なり、現状は効率化が非常に難しい業界です。本当に想いがないとできません。そんな想いの強い猟師さんたちのおかげで、1割の鹿が活用されているのです。鹿肉は鳥や魚に比べて確かに高い食材かもしれません。チェルシーズチョイス森のごちそうも、量販店で販売されているフードに比べたら非常に高級な価格です。しかし、少しでもその価値を認めていただき、猟師さんに稼いでもらい、大変だけど捨てるのではなく、活用できるように頑張ろう、と思ってっもらえる仕組みを築きたいと思っています。大自然を駆け巡ったいのちを感じてほしい 今となっては家の中で暮らすことが当たり前となった猫。でもきっと先祖は鹿と同じように大自然の中で暮らしていたんじゃないかなと思います。そんな猫にこそ、大自然を自由に駆け巡って育ってきた鹿の命をいただいて欲しいとおもいます。 もっと見る
捨てられるいのちを減らし、猫の笑顔を増やしていく
2021/11/02 19:30 『森のごちそう』を開発した理由は本文にあるように「鹿肉は猫にとって本当に良い食材」だから。ただ、私たちが鹿肉を扱う理由はもう一つあります。 今から2年ほど前のこと、旅行で沖縄県北部のヤンバルに訪れました。そこにはまだ手付かずの大自然が広がっており、鳥の声、虫の声、緑の音、風の音が聞こえてきました。動物、植物、微生物、さまざまな生き物がひとつの森に共存し暮らしてしていました。誰もいない森の中を歩くと、不思議に思うことがありました。森にゴミが存在しなかったのです。落ち葉は微生物が食べ、虫の死骸は鳥が食べる。誰かの不要なものは、誰かの必要なものとなり、そこに不要な存在などなかったのです。 でも、街へ戻ると、ゴミがありました。でもこの不要なものって、誰かにとって「必要なもの」にできないかな。そう考えるようになりました。 そんなことを考えていたときに、ある村に暮らす男性に出会いました。お仕事は、建設、廃品回収、猟師。三つの仕事で大忙しの方です。「村が、山が、ゴミで溢れるのがいやだ」そんな思いを持たれており。古民家を建て壊す時にでてくる家具や小物など、一見不要そうと思うようなものも持ち帰り綺麗に磨いて再利用。そして害獣とされている「鹿」や「猪」は完璧までに血抜きをし、精肉となり、村の観光資源に。この方の周りに「無駄なもの」なんてなかったのです。「そうか、不要なものを、価値あるものに変える役割を担っている人が少ないから、ゴミになってしまうのか」 目新しくて、新しくて、話題になる商品、確かに売れるかもしれません。だけど、私たちがしなくても新商品は生まれる。私たちは、新しい資源を活用するのではなく、一見無駄となっているものに価値をつけ、資源として再利用したい。そんな役割を担う企業でありたいと考えるようになったのです。私たちはこれまでも、これからも、猫、動物に特化した事業を行なって行きます。動物と共に事業をしている私たちにとって、年間124万頭ものシカ・イノシシが捕獲されているのにもかかわらず、活用されているのはたった1割という現実は見逃せませんでした。 無駄になっているシカの命をできるだけ減らし、猫の笑顔を増やしていく仕組みを作るために、とびっきり美味しいフードを作りました。 猫と猫の飼い主さんと共に、鹿のいのちに感謝する流れを築けると嬉しいです。 もっと見る
森のごちそうのプロジェクトを応援したいと思います。教えて下さい。賞味期限と保管方法を。よろしくお願いします
どちらも素敵なパッケージデザイン✨💍✨私は、Aが好きです❤️💙💚🐈