ビッグニュース!!!…なんと阿部梨園の知恵袋が書籍として出版されます! 『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』というタイトルで、9月2日にダイヤモンド社から発売予定です。これもひとえに、阿部梨園、阿部梨園の知恵袋PJそしてファームサイド株式会社を応援してくださったみなさまのお力添えのおかげです。特に、クラウドファンディングでは多くのご支援者から志を預けていただき、このような運びになりました。心より御礼申し上げます。もちろん文中では、クラウドファンディングの経緯についても、たっぷり紙面を割いて紹介しています。『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』https://amzn.to/3fdp9C9※ もしよろしければ、ぜひお買い求めください\(^o^)/以下は概ね、noteで一足先に報告した記事の転載ですが、経緯をまとめさせていただきます。出版が決まるまでの軌跡/奇跡実はこの本の発案者は、石田さんという農業関連企業に勤める女性です。共通の知人がいる農業関係者のチャットグループにそれぞれ招かれ、簡単に自己紹介した程度の間柄、もちろんお会いしたこともありませんでした。ある日、石田さんとチャットで軽く会話していた中で、こんな提案をいただきました。「私個人としまして、知恵袋を是非書籍化して頂きたく。私のFBの友人にもおります、今野良介に持ちかけたいと思っております。もしそのご意向がなければ控えます!」なんと書籍化のために知人に働きかけてくださるというのです。「阿部梨園の知恵袋」の書籍化は万が一ワンチャンあるかもしれないと思っていたものの、真剣に検討していたわけではなく、現実味があるとは感じられませんでした。梨の繁忙期、仕事も多く重なっていた時期だったので考える余裕がなく、私は返答しあぐねていました。しばらく後に、石田さんのこの知人、ダイヤモンド社の編集者今野氏からTwitterでダイレクトメール(DM)が届きました。石田さんが本当に動いてくださったのです。私はこのDMも返信に悩んでいました。折角のチャンスなのに出版の企画に向き合うほど余裕も準備もない、タイミングだとは思えなかったからです。迷っていたら間髪入れずに、今度はTwitterのタイムラインにも今野氏から連絡がありました。これは誰からも見える公開状態なので、まだ何も決まっていないのに、周囲が反応してしまいます。おっと。「もしかして、こちらの都合を考えてくれない馬車馬のような編集者なのでは」と一抹の不安を覚えつつ、とりあえずタイムラインの投稿を取り下げてもらうように今野氏に連絡を取り、観念して氏の提案を伺うことにしました。出版を丁寧に提案していただいて、私は今野氏の話に乗りました。こうして、お会いしたことのない石田さんのご尽力により、本書は誕生しました。理解者の無形の働きで物事が進んできた阿部梨園の知恵袋プロジェクトらしい進展です。ちなみに現時点で、私はまだ彼女にお会いしていませんw担当編集はダイヤモンド社今野氏今野氏は企画段階から、「誰に何をどう伝え、どうなってもらいたいか」だけを愚直に追求させてくれたので、雑念に惑わされずに筆を走らせることができました。私がエモいと思ったことをエモいと思ってくれる人なので、擦り合わせも不要でした。今野氏は「文章術」に関する書籍をいくつも担当しています。「10倍速く書ける 超スピード文章術」、「1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術」、そして「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」。過去の担当書が私の課題図書になり、無言のプレッシャーを感じつつ、原稿を書き進めました。氏の担当本は10作連続重版中らしいので、連勝ストッパーにはなりたくない、、!!「こんな文章で面白いと思ってもらえるでしょうか」「こんな内容で果たして売れるのでしょうか」経験のない私は想定読者の感覚がまったくわからず、途中で何度も今野氏に相談しました。そのたびに返ってきた言葉は、「まずは佐川さんの書きたいことを書き切ることだけを意識してください」ということでした。ねじ曲げられたことの多い世の中で、これを言ってもらえることがどれだけ恵まれているか、ですよね。私も「読みたいことを、書けばいい」を地で実践することになったわけです。おかげで「想定読者である農業者のみなさんがどんな情報を求めているか」を求道者のように自問自答し続け、このような本に至りました。農業経営の右も左も分からず、どこから着手していいか途方に暮れた、阿部梨園に飛び込んだときの私に向けて書いたつもりです。こま切れに提出した原稿は全部、ゴーサインで返していただきました。阿部と出会ったことで運を使い果たしたと思っていた私は、今野氏との相性の良さに、改めてクジ運の強さを発揮しています。この2年で氏がどんどん世に出ていくのに立ち会うのも望外の楽しみでした。ミスター今野のTwitterがおもしろいので皆さんフォローしてください。編集者ですが、本人のポストも味があってファンが居る人です。aiko偏執狂の変態編集者(ほめ言葉)です。今野 良介|編集者(@aikonnor) / Twitterhttps://twitter.com/aikonnor堀江貴文さんにも出版を勧めていただいた話前出のホリエモンチャンネルに出演したとき、本にして出版していただくことを勧めていただきました。ベストセラー連発の著者から勧めていただくって、こんな名誉があっていいんでしょうか。。このホリエモンチャンネルの直前にダイヤモンド社今野氏からコンタクトのあった私は思い出して、すかさず…ちゃっかり…公開放送中に…本の帯を書いてもらう約束を取り付けました\(^o^)/本の内容、特徴についてホリエモンチャンネル後の2018年末に、正式に出版企画について今野氏と動くことが決まりました。構成や目次の案出しをして、社内会議を通してもらうフェーズです。そのとき悩んだことは2点。阿部梨園の経営改善ストーリーと、「阿部梨園の知恵袋」のノウハウ、どちらの本にするかです。時系列のドラマはリアルに追体験してもらうのに適していますし、実用面で言えばノウハウ集です。どちらのほうが求められているか。どちらのほうが売れるか。前者なら農業者以外の方にも読み物として広く(浅く)手にとってもらうことが期待できます。後者なら想定読者に特化して(狭く)深くフックできるかもしれません。うーん。。色々な意見を踏まえて検討した結果、ストーリーとノウハウをガチャンコした、2in1の本になりました\(^o^)/ストーリーだけでは実務の情報が伝えられない、ノウハウだけでは経緯が伝えられない、ということで欲張った結果です。20万字以上執筆したので、四六判のビジネス本2冊分くらいにはなっていると思います。「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない」という農業生産者向けに、阿部梨園が過去3年間に取り組んできた小さな経営改善の実例を紹介するという目的は、ウェブ版と同じです。すべて実例ですすべて、阿部梨園が一個人農家として取り組んだ実例として紹介しています。得られた成果や、実施した感想なども可能なかぎり付記しています。(!)全てが継続中とは限りません。一部、発展的に解消したり、途中でやめているものもあります。取り組み時点では効果のあったことを紹介しています。小さく分割しています小さい改善にこだわって実施し、記録を残してきたので、一連した複雑なプログラムではありません。どこからでも、必要なところや、気の向いたものから取り組むことができます。広範囲を網羅しています事務から販売まで広範囲をカバーし、ジャンルに分かれています。多分野を同じコンセプト、同じ実践者が網羅してまとめたケースは少ないのではないかと思います。ストーリーとノウハウがリンクしています(NEW!)第1部の時系列の出来事と、第2部のノウハウが相互に参照し合う形式となっています。読みものでもあり、事典でもあります。難産だった執筆プロセスについて本を書くのは想像以上に難しかったです。。まず、誰かの話を客観的に描写するのに比べると、自分が主人公の話を10万字以上も書くのは恥ずかしい。さすがに私の自意識も足りなかったですw ブログやSNSなら良いとこだけ、面白そうなとこだけ書けるけど、逃げ隠れできない文量。かたちに残り続ける恐怖。そして主観的で個人的な話を積み上げる中で「いま面白い文章を書いているのか、つまらない文章を書いているのか、もはやわからない…」と脳内でゲシュタルト崩壊します。修士論文で2万字くらい書きましたが、そんなのとはレベルが違う。こんなに途方に暮れたのは、小学1年生で唐突に宿題として課された読書感想文以来でしょうか。。ウェブサイト版「阿部梨園の知恵袋」で300記事書くのはほんっっっっとにしんどくて、身を削る思いで書きました。あれだけ頑張って書いたのだから、本のノウハウ部はコピペでいけるだろうという見通しは楽観的すぎました。大半を書き直しています。(参考)阿部梨園の知恵袋 | 300件の執筆が終わりました\(^o^)/それでも1日5,000字を目標に、毎週1日書き続けました。盆正月も返上して半年でゴール!10月中に初稿を終えていたものの、諸事情でその後の段取りは半年待って今に至ります。あと、明け透けに書いているので、梨園の阿部さんにも色んな意味で負担をかけてしまっているのは申し訳ないです。経営改善活動も、クラウドファンディング〜知恵袋PJも、出版も、寛大な心で許してくれた阿部には感謝しかありません。阿部と二人三脚で取り組んできたことなので、2人で書いた本のような心持ちです。そのへんのエモい話は、本文をお楽しみに。。帯の推薦は堀江さんと…?ご縁があり、プロジェクトの内容についてもご理解いただいている、私のリスペクトするお二人に帯の推薦文を書いていただきました。1人目は先ほど紹介したホリエモンこと堀江貴文さんです。「やっと出た。本気で農業を変える人。」推薦をいただくこと以上に、この言葉を実現することは1億倍重いわけですが、やれるところまでがんばります。もう1人は久松農園の久松達央さんに御願いしました。茨城県で勇気多品目野菜の生産・販売をしていて、本も出版されている、業界のオピニオンリーダーです。久松農園オフィシャルサイト | Hisamatsu Farm Official Sitehttp://hisamatsufarm.com/小さくて強い農業をつくる (就職しないで生きるには21) | 久松達央 |本 | 通販 | Amazonhttps://amzn.to/3iqFyou何を隠そう、私は久松さんに影響を受けて、勝手に励まされて、この仕事を続けてきました。私が阿部梨園に関わり始めた頃、久松さんの「小さくて強い農業をつくる」が出版され、手にとって感動しました。自分と同じように、外から農業に合理主義を持ち込もうとしている方がいらっしゃることに。名のしれた大学→大手化学メーカー→農業という遍歴も、環境に問題意識があったのも、重なっていました。久松さんは生産も販売も経営もフルスタックで、私は生産ノータッチでしたが。いろいろ考えていた時期に久松農園の門をたたき、相談に乗ってもらったこともありました。クラウドファンディングのときは真っ先に支援してくださり、久松さんのフォロワーの皆様からもご支援が殺到しました。この初速がなかったら、達成額は半分くらいだったのでは。阿部梨園の知恵袋をリリースしたときにも、紹介記事を書いていただきました。久松農園オフィシャルサイト | 『阿部梨園の知恵袋』がすごいhttp://hisamatsufarm.com/news/176547339.htm去年も一宿一飯のお世話になり、たっぷり相談に乗ってもらいました。"人生の後方互換性"とその維持コスト、そしてピボット|notehttps://note.com/sagawat/n/n2d616e729825そんなわけで、久松さんに推薦文を頂戴しました。「孤独に悩む農家に寄り添い、励まし、道しるべとなる本。」まさに私がそうであってほしいと願っていることをそのまま言葉にしてくださったような、しかも求道者の久松さんらしい表現です。これ以上の推薦文はありません。ありがとうございます。そして久松さんと私では、価値観やビジョンの重なる部分がありつつも、大同小異でもあるはずです。そこの違いが濃厚で絶対おもしろいので、いつかオープンな機会を設けさせていただきたいです^q^出版に期待すること私が経験してきたこと、現時点で持っているものは、すべてこの一冊に込めました。農家の経営改善を全国津々浦々、当たり前のものとしたいーーー!!!これに尽きます!書籍化によって、もっと多くの生産者さんに経営改善にチャレンジしていただきたいと願っています。そのために必要なツールやサポートはこれから用意します。人や情報が集まる場も用意します。阿部梨園の事例が旗印になって、全国のみなさんに経営改善の意識が行き渡りますように。いま一度、布教活動にご協力いただければ幸いです。農業生産者のみなさままずは、抱えている課題に悩みながらも農業を続けたいという生産者さんのために書いたつもりです。ネット上に情報を置いただけでは届かない、多くの生産者さんに届いてほしいと願っています。今後も活動を続けていきますので、ぜひ仲間になってください\(^o^)/農業関連業のみなさままた、農業に関わるお仕事をされているみなさんにも、現場のリアリティやニーズを読み取っていただければと思います。皆さんの助けを必要としている生産者さんは大勢います\(^o^)/会社や組織を変えたい方阿部梨園の変革は、農業固有のできごとではなく、どんな業界にも当てはまることの積み重ねです。保守な組織、課題を抱えている会社、成長が見込めないビジネス、をどうするかのヒントを見つけていただけるのではないかと思います\(^o^)/自分や社会を変えたい方そして、農業にかぎらず、現状を変えたい、社会を変えたいという方にも何らかの励ましになればと思います。ウツで社会からドロップ・アウトしていた私が、数年後にこうして舞台を与えられているわけですから、どなたにもチャンスはあるのではないかと思います。そのへんのリアルな葛藤や腐心は事細かに描写しました\(^o^)/知人友人のみなさま恥の多い人生をさらけ出すことになりました。佐川はこんな人生だったのか、という詮索目的ではけっこう楽しめるのではないかと思いますw 多少美化しているところは見逃してね☆梨園のお客さま、梨園でお世話になっているみなさまみなさまに支えていただいて、このような名誉ある機会をいただきました。これもひとえにみなさまのおかげです。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。クラウドファンディングでご支援いただいたみなさまみなさんが支援してくださったおかげで誕生した本です。本当にありがとうございました。借りた恩が大きくなった思いと、少しは恩返しになったかなという思いがあります。一連の流れをご存知な分だけ、より楽しんでいただけるのではないかと思います。Xデーは9月2日!ぜひご協力お願いいたします!無名な著者ですので、多くの方にこの本を届けるには、またもやみなさまのお力添えを仰ぐことになります。クラウドファンディングのときもそうですが、パワフルな発起人が腕力で進めるよりも、ビジネスや資本の力でこじ開けるよりも、不特定多数の共感が集まったクラウド(crowd)の力で新しい価値を世の中に提案できればと思っています。売れても売れなくてもいいと思って書いた本ではありません。可能なかぎり行き渡るよう心から願っています。私の人生で、これ以上大きいことはできないと思って書いた、一世一代のものです。機会を改めてお願いしますので、どうか力を貸していただければ幸いです:)* 本を買っていただく * (事前予約していただけると嬉しいです!)* 知人友人に贈っていただく * (まとめ買い、超超超ありがたいです;;)* 周囲に口コミで紹介していただく* SNSやウェブなどで推薦・拡散していただく* Amazonなどでレビューしていただく などなどまた続報を報告いたしますね!『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』https://amzn.to/3fdp9C9
クラウドファンディングでご支援いただいた皆様、ご無沙汰しています。阿部梨園の佐川です。大変遅くなりましたが、阿部梨園の知恵袋は記事300本を書き終え、無事に完成いたしました。クラウドファンディング終了から約2年半、サイト公開から約2年、まだ終わってなかったの?という方もいらっしゃるかと思います。記事の執筆に必要な時間が見積もりより大幅に上回ったことと、話題や活動の広がりが想定以上であったことから、展開を優先させていただきました。大変長らくおまたせしました。やっと約束を果たせて、肩の重荷がひとつ下りました…涙まずは、この2年半のあいだにどんなことがあったのか紹介させてください。サイトリリース後の展開について(2018.05~)メディア等での拡散、オピニオン形成クラウドファンディング以来、77件(!)ものメディア掲載/出演がありました。様々な媒体の力を借りて、農業における経営改善の可能性やノウハウのオープン化など、私たちが伝えたいことを広く周知していただきました。結果として全国の同志に認知され、波及効果が生まれました。特に、堀江貴文さんのホリエモンチャンネルは大きな反響があり、業界外の方にも注目していただきました。2時間たっぷりの対談はぜいたくな経験です。その後、テレビ東京のサッカー番組FOOTxBRAINでも紹介していただきました。また、文春新書『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』にも掲載していただきました。大変光栄です。こちらは、NEWSPICKSの特集「農業は死なない」で掲載していただいたインタビュー記事を、加筆修正して書籍化されたものです。農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書) | イオ, 川内 |本 | 通販 | Amazon取材や掲載でご協力いただいた皆様、ありがとうございました。阿部梨園の知恵袋 | メディア掲載/出演メディアでの連載、寄稿もご依頼いただいており、現在は地上(家の光協会)、農業ビジネスベジ(イカロス出版)で連載させていただいています。過去にはスマート農業360やマイナビ農業などでも連載していました。講演・セミナーでの全国展開阿部梨園での改善事例や知恵袋PJを紹介する講演依頼を多くいただくようになりました。2018年は50回、2019年は75回、新型コロナの影響がありつつも2020年の6月までで150回(!)登壇いたしました。産地にご招待いただいて各地の生産者さんや農業関係者の皆さんとと直に意見交換し、SNS等でネットワークを拡げることができました。私たちにとっても非常に有益な機会になっています。また、各地の農業経営塾にも登壇し、経営戦略などのテーマをシリーズで担当させていただくようになりました。阿部梨園の知恵袋は小さなtipsを羅列したものですが、シリーズ講義では理論を体系的に再構成することができました。佐川個人としては、小規模農業が予算の都合でコンサルティング等の外部支援を受けられないのであれば、なおのこと「教育」がキーになると感じています。様々なテーマでご依頼いただきながら、幅広いコンテンツを制作することができました。コミュニティ形成クラウドファンディング終盤でコミュニティ形成を目的に掲げました。単独開催よりも企業等との共催のほうが参加者や企画の幅を広くとれると考え、マイナビさんと定期開催している「農家の課題解決ゼミ」やfreeeさんと共催した「農業経営MTUP」などで、生産者と農業関係者が課題解決を軸につながる場を創出してきました。知恵袋PJや農家の経営改善に限定したコミュニティを作るかどうかは諸々を見極めて判断したいと考えています。(参考)農業界における情報のオープン化、プラットフォーム、コミュニティに関する覚書|佐川友彦/ファームサイド(株)代表取締役/阿部梨園|noteファームサイド株式会社設立阿部梨園の知恵袋PJを進めるにつれ、多くの生産者さんの課題や悩みに触れました。次は業界全体の課題解決に事業としてべきだという考えに至ります。そこで2019年1月から佐川が阿部梨園での勤務を減らしてパートタイムになり、自身の事業として**ファームサイド株式会社**(旧FARMSIDE works)を起業しました。講演やセミナー、コンサルティング、執筆活動などはファームサイド社名義で展開しています。ファームサイド株式会社 – FARMSIDE Inc.|佐川友彦|農業界の課題解決できたこと、できなかったこと経営改善というオピニオンを立てた達成度:★★★★★これは十分に達成できたのではないかと感じています。大規模化、法人化、機械化、IT化…するしかないと言われていた農業においても、既存資源の価値を最大化する「経営改善」が効果的であると認知形成できたのではないでしょうか。阿部梨園での事例が何らかの共通言語になっているのであれば、議論を加速するお手伝いができたかもしれません。体感では「経営改善」というワードを業界のメディアやSNSの投稿などで目にする機会も増えたように感じます。農業経営の暗黙知をオープン化した達成度:★★★☆☆阿部梨園の事例をオープン化することはできました。しかしながら、業界のノウハウが集積するようなオープンなデータベース制作は未だ着手できていません。これは相当上手に設計しないと機能しないですし、管理コストが上回ってしまうので、引き続き可能性を探っています。(参考)農業界における情報のオープン化、プラットフォーム、コミュニティに関する覚書|佐川友彦/ファームサイド(株)代表取締役/阿部梨園|note改善に取り組む生産者が増えた達成度:★★★☆☆経営改善に取り組みはじめた生産者さんから多くのご報告をいただいています。クラウドファンディング時点で想定したインパクトに対しては十分以上で、業界を変革するほどのインパクトかと言われると道半ばです。もっともっと成果が表れて、挑戦者が次々起こされるような仕掛けができればいいのですが。みんなで「せーの!」で取り組んで、一緒に継続できるような取り組みにしていきたいです。改善を支援するサポーターが増えた達成度:★★★☆☆阿部梨園の知恵袋をご覧になったことで生産者支援に乗り出されたという企業や専門家の方々が現れました。生産者単独での課題解決は限界がありますし、私が抱えられる案件には限りがあります。全国で、農家の右腕従業員や農業コンサルタント、農業支援ビジネスがまだまだ必要です。引き続き名乗りを上げてくださる方を喚起しつつ、必要なツールやサポートを提供していきたいと考えています。佐川が専門家として世に出た達成度:★★★★★これは本来の目的ではありませんが、想像の10〜100倍の過分な評価をいただいているように思います。佐川が何者で何ができるか、広く多くの方々に知っていただくことができました。私のようなユニークな立場の人間だからこそできる、ニッチな分野があることも分かりました。まだ打ち出したビジョンの一部しか実現できていませんので、引き続き期待に応えられるようがんばります。知恵袋作成に関する所感記事300本は思ったより大変だった300は妥当な数字だったと思います。100では足りなかったでしょうし、500なら焼き増し感が出てしまうはずです。それにしても300本の記事を書くのは骨が折れました。自分の実体験を書き起こすだけだから1本の記事当たり30分くらいで終わるかと思っていたのですが、とんでもない。平均では1.5時間ほどかかったのではないかと思います。状況や判断がわかりやすいように、他の選択肢も紹介できるように、用語解説や便利な情報源も…とコンテンツが増えました。1本の記事あたり5分ずつ見直すとしても、100本で約8時間=1日、300本ではおよそ3日かかります(!)しかも各記事が連動しているので、内容の重複や齟齬はないか、バランスは問題ないか、整合性をとりながらの執筆は脳内メモリを大量に消費します。タイトな時間勝負で、大学受験より根を詰めて取り組みました。もう1回やれと言われたら絶対できないですね。公開が遅くなった言い訳です。断続的に記事を追加していたのですが、記事追加のアナウンスを出す間を惜しんで、記事を書いてきたつもりです。こちらから情報をプッシュできずに申し訳ありませんでした。コンテンツや機能を追加できなかった記事執筆や活動展開にエネルギーを吸引された結果、余力で追加しようと思っていたコンテンツや機能を開発できませんでした。コラムを書いたり、タイムリーなお役立ち情報を紹介したり、ログインして情報交換できる場を作ったり…と考えていたのですが時間の都合で見送りました。代わりに講演やセミナーで全国を回り、生産者さんとつながることを優先させていただきました。活動のインパクトを最大化するという点では間違っていない判断だったと思っています。農業経営や農業界の深さを思い知らされたイベントや企画の矢面に立ち、全国の農業関係者とつながり、様々な情報が入るようになりました。いやおうなく自分の知識不足、経験不足が浮き彫りになります。いかに梨園、宇都宮、栃木という属性の狭い視野で生きてきたか、常々思い知らされました。何も知らないくせにノウハウのオープン化を喧伝するなど、怖いもの知らずだったと恥ずかしくなりますが、無知だったからこそ無邪気に扉を開けられたのだとも思います。また、全国各地の産地や生産者、農業関係者のみなさんが多様なかたちで今の日本の農業を支えてくださっていることもよく分かりました。それぞれに個性や特色があり、豊かな日本の文化や農村風景を存続してほしいという願いが強くなりました。読者の琴線に触れていることが嬉しかったとにかく、数え切れないほど多くの生産者さんから温かいご感想をいただいて、私たちもここまで全力疾走してこられました。みなさんのフィードバックこそ私たちの指針です。ビジネスや課題解決を超えた、人対人のお付き合いをさせていただいたことが、何よりの喜びでした。「解決策が役に立った」というご報告以上に、「カオスだった状況が整理されて何が課題かわかった」「人に相談できない悩みをわかってもらえた」と本音を打ち明けていただくことが多く、「課題の認識と整理」に貢献できたのは望外のことでした。課題を解決する前に、まずは理解と共感に努めるべきだと学びました。今後について当面のコンテンツの更新予定はなしサイトはもちろん存続します。が、たとえば400件、500件と記事を追加し続ける予定は今のところありません。リソースが限られているあいだは、他のもっとも効果的なことに優先して取り組みたいと思います。今後の運用は落ち着いたらまた考えます。CFのリターンはご都合の良いときに阿部梨園見学やコンサルティング、取材記事作成などは、支援者のご都合のいいタイミングで実施させていただいてきました。まだ権利を行使されていない方も、機を見計らってお声かけいただければと思います。特に期限は設けていませんが、設定する場合は改めて連絡差し上げます。ファームサイド社として展開します阿部梨園が本業である梨作りに専念できるよう、知恵袋PJや経営改善に関する業務は、佐川が設立したファームサイド株式会社で巻き取っています。今後も皆さんのお役に立てるようなサービスを提供しますので、よろしければぜひフォローしてください。教育事業と経営支援に力を入れます実際に生産者さんが経営改善に取り組み、農業経営を発展させていくために、自分で課題解決できる農業人材の育成=教育(講演やセミナー、指導など)に注力できればと考えています。もっとわかりやすく実用的なコンテンツやセミナーがあれば、農業経営の現実も変わる余地があるはずです。コンサルティングも同様です。独自コミュニティは作る…かも独自コミュニティ作りに慎重であることは上述のとおりですが、活動を展開していく上では数の力が必要ですので、機を見計らってコミュニティは作りたいと思っています。そのときはぜひご参集ください!むすび突然ひらめいて走り出した阿部梨園の知恵袋PJでしたが、2年半もダッシュを続けていたかと思うと感慨深いです。これほどまでに多くの方々と共感の輪を拡げることができるとは、全く想像もしておりませんでした。最初のクラウドファンディングでもしご支援が集まらなかったら、これらはすべて起こらなかったことです。支援者の皆様におかれましては、ぜひとも「俺/私の支援したプロジェクトが盛大に実を結んだ!」と共に喜んでいただければ幸いです。これからも引き続き、農業経営と農業界の課題解決に力を入れてまいります。なお、近日中に嬉しいニュースを報告できる予定です。お楽しみに。。何卒よろしくお願い申し上げます。
クラウドファンディングご支援者の皆さん、お久しぶりです。おかげさまで阿部梨園の知恵袋はリリース後も多方面で話題にしていただいています。メディアでのお取り扱いや、外部講演も増えていますが、1件ずつご紹介するのは控えますが、下記の一覧ページをご覧いただければと思います。特にNewsPicksの記事は多くの方に閲覧していただき、大きな反響がありました。メディア掲載/出演 | 阿部梨園http://abe-nashien.com/tag/media/イベント | 阿部梨園http://abe-nashien.com/tag/events/【公開】東大卒「畑に入らない農家」のカイゼン500 - NewsPicks(有料会員限定)https://newspicks.com/news/3300812 --- そのNewsPicksの記事を、ホリエモンこと堀江貴文さん本人にご覧いただいて、興味を持っていただいた結果、、、なんと!ホリエモンチャンネルで取材にお越しいただくことになりました^q^ よろしければご覧ください。 収録は明日10月16日、園内見学から対談まで2時間たっぷり!14時頃から、FRESH LIVE(一部有料)、ニコニコ生放送(冒頭20分のみ)、FB公式ページ(冒頭20分のみ)で生放送されます。また、編集した後に全編がYouTubeにもアップされますので、後ほど視聴可能です。 梨作りから農園の経営改善、ノウハウのオープン化まで一連の話題に触れていただく予定です。農業について現場でずっと考えてきたことがどこまで通じるのか、胸を借りてぶつかり稽古させていただきます。どうなることやらw (14:15-)『堀江貴文のFRESH!チャンネル』【佐川友彦×堀江貴文】阿部梨園編〜ホリエモンチャンネル〜 | FRESH LIVE(フレッシュライブ) – ライブ配信サービスhttps://freshlive.tv/horiemon/241944 (14:00-)ニコニコチャンネル『堀江貴文のブログではいえない話』【佐川友彦×堀江貴文】阿部梨園編〜ホリエモンチャンネル〜 – 2018/10/16 14:00開始 – ニコニコ生放送http://live.nicovideo.jp/gate/lv316266334 Facebook『ホリエモンの公式ページ』https://www.facebook.com/horieofficial/ 堀江貴文 – YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCXjTiSGclQLVVU83GVrRM4w --- 残り200本の記事を書く時間がなかなかとれていないことは申し訳ありません><現時点でのプロジェクトにとって記事を書くことよりも、話題を作って論陣を形成するほうが優先順位高いという判断です。ゆっくり取り組んでおりますことを、ご理解いただけましたら幸いです。
ご支援者の皆様、こんにちは。 梨以外のコースでご支援いただいた皆様には、先月より順次リターンの発送をさせていただいています。 ①阿部梨園通信号外(クラウドファンディング編):これを機会に改めて本プロジェクトの顛末を思い返していただければ幸いです。おかげさまで小さなドラマになりました。 ②「阿部梨園の知恵袋」ウェブサイトのご案内:どなたかにご紹介いただく場合などにご利用ください。 ③サポーターカード:サポーターランクに応じて、カードを用意させていただきました。いつまでも、本プロジェクトにご支援いただいたことを覚えておいていただけると嬉しいです。ちなみに、本カードをご持参いただけば、阿部梨園の店頭で少々サービスいたします。 ④阿部梨園シール:好きなところに貼って、弊園のことをたまに思い出していただければ幸いです。特に梨のシーズンに。。 ⑤メッセージカード:乱文失礼の限りですが、気持ちを込めて書きましたのでご査収ください。 -- 梨がリターンのコースは8月中の発送予定です。発送前に改めて情報を確認させていただきます。よろしくおねがいします。 --- 経営クリニック、阿部梨園見学、出張〇〇コースの皆様には、個別にスケジュール調整のご案内メッセージを差し上げています。まだご回答いただいていない方は、お手すきの際にご確認いただければ幸いです。 --- 「阿部梨園の知恵袋」リリースからちょうど一ヶ月が経ちました。今回も複数メディアに取り上げていただき、多くの方の元に声が届きました。サイトをご覧いただいての感想はとても嬉しく読ませていただいています。特に、実際の行動に早速移していらっしゃる生産者さんの反響には胸が躍る思いです。 サイトが出来上がって終了のプロジェクトではありません。生産者一人ひとりが変わるモチベーションになり、それが業界に好影響を及ぼすところまで、広げられたら嬉しいです。この先にいくつか企画していることがあるので、これからも「阿部梨園の知恵袋」プロジェクトをよろしくお願いいたします。
\阿部梨園の知恵袋、リリース!!/ 2017年11月13日より開始し、クラウドファンディングで320名から450万円ものご支援をいただいた農家の経営改善ノウハウ公開プロジェクト、この度ウェブメディア「阿部梨園の知恵袋」として公開することができました。拙い実例ですが、様々なかたちでご活用いただければ幸いです。まずは100本の記事を公開し、残り200本は順次追加予定です。多数のご支援、ご助言、本当にありがとうございました。 阿部梨園の知恵袋 | 農家の小さい改善実例300 by 阿部梨園http://tips.abe-nashien.com/ ノウハウ記事以外にも、本プロジェクトに関する情報をまとめています。こちらもご覧ください。背景をご理解いただけると思います。 このサイトについて目的や流れなどが網羅されたまとめページです 阿部梨園について自己紹介しています 阿部梨園の道のり3年間にわたる経営改善マラソンを時系列で振り返っています 佐川についてよく訊かれるので、畑に出ない農家の右腕業について紹介しています クラウドファンディング大盛況だったCFプロジェクトの設計や顛末について解説しています CF支援者クレジット320名もの方からご支援をいただきました。壮観なのでぜひご覧ください 記事リスト ごあいさつ 旗印は「#農家も働き方改革」とします。玉虫色のマジックワードですが、今回の目的を伝えるにはこれが一番いいと思いました。生産者人口が減り、農地が失われつつある中、農家も変わらなければ生き残れません。生産一辺倒ではなく、経営や雇用、販売と視野を広げることも求められています。 一方、変わる意志のある生産者からも「何をやったらいいかわからない」「できることがない」という声をよく聞きます。阿部梨園が変わろうとした当初も同じで、何から手をつければいいのかわかりませんでした。 そこで、私たちの取り組んできたことを全て公開しました。「できることがない」を「まだまだできることある!!」に反転してもらいたい一心です。IT化、機械化、大規模化、法人化、六次産業化、、、農業も変わりつつありますが、それらの大きい変化を受け入れるだけの経営基盤や習慣づくりが必要です。大きい変化への助走として、小さい改善を提案します。 クラウドファンディング以来、「農家の経営は見直せばポテンシャルがある」と声を上げ続けました。おかげさまで、多くの方にご賛同いただき、一つの小さな運動になったのではないかと思っています。 ノウハウ自体が不完全であることは重々承知しています。実例しばりで偏っていたり、十分な解説には時間や紙面が足りなかったり、単純に知識不足な分野もあります。 想定よりも話題が大きくなったので、企画当初の内容では話題負けするのではないかとアクセルを踏み続けた数ヶ月でした。体力の許す限り上積みしてみましたが、やってきたこと以上の背伸びはできないのでご勘弁ください。不十分なところや発展が求められるところは、皆さまに補完していただければと思います。本気でマクドナルド理論を期待しています^q^ マクドナルド理論:「マクドナルドに行こうよ」と提案すると満場一致で「マクドナルドはやめようよ」と返され、不思議とよりよいアイデアが出てくるhttps://gigazine.net/news/20130502-mcdonalds-theory/ 農家の経営はどうあるべきか。何が必要なのか。そのような議論やアクションの呼び水に、そしてスマート農業経営を実現してくれる勇者を呼び込む一里塚になれれば幸いです(誰か!!!)。私たちもできることから取り組みます。同じ志をもっていらっしゃる方、協力して歩みを進めましょう。まずは引き続き、残り200本の記事化を頑張ります。 2018年5月7日阿部梨園代表 阿部 英生右腕 佐川 友彦