本日はリターンの製作でリベルテモードさんに来ております。T-shirtもトートバックもすごく可愛くできました!順次発送しておりますので、到着までもうしばらくお待ちください。私たちはこれで引退となりますが、来年以降も後輩たちがより良い企画として続けていってくれると思いますので、今後ともフェリス祭を応援頂けると嬉しいです。
本日は「バナナクロスTシャツ」・「バンブートート」を製造頂いている横浜元町のリベルテモードさんで実際に返礼品の製造体験にやってきました。リベルテモードさんでは「Libre coton」というブランドラインでオーダーが入ってからTシャツやトートバックにデザインを印刷して、製造するという廃棄の製品が出にくいサステナブルな製造方法で、Tシャツやトートバックを販売されており、その取り組みに共感し、今回のプロジェクトを一緒にやらせて頂いております。https://www.liberte-mode.co.jp/librecoton今回は『バラのリース』Tシャツを作ってきます!みなさまご支援ありがとうございます!まずは・・・なんとプリントシステムの設定からでした。独自の製造方法を運営するにあたって、自社で開発された専用のシステムを使われていて、社員のみなさまは元々IT企業で同僚だったメンバーで立ち上げられたそうです。今回のプロジェクトで一緒に考えて作成したオリジナルデザインをシステムに登録していきます。じゃーん、設定完了!そのまま『バラのリース』Tシャツをシステムで作っていきます。画面で完成イメージを見ながら作っていけるので簡単です!あっという間に印刷データ完了しちゃいました。これからTシャツにシステムで設定したデザインを印刷していきます。丁寧にプリントする機材にセットして、準備完了!まずはしわを伸ばすために下の機械に入れていきます!しわが伸びたら、いよいよ上の機械で印刷。ドキドキ・・・ピー ・・・呼ばれた。出来ているかな。おぉ~、すごく綺麗に色が出ています。デザインもかわいい!最後にデザインの圧着を忘れずに下の機械で行っていきます。取り出して完成!!!「バナナクロス」で素材がサステナブルなだけじゃなく、製造方法もサステナブルなフェリスフェスティバルオリジナルTシャツ・トートバック、是非、ご支援お願いいたします!
先日、「BANANACLOTH」推進委員会(構成メンバー:三井物産アイ・ファッション㈱、吉田染工㈱、貴志川工業㈱、㈱ソトー、㈱ループ)コーディネーターの新田様、吉田染工株式会社の秋本様、三井物産アイ・ファッション株式会社の笠井様にインタビューを行い、バナナクロスに対する想いを教えて頂き、インタビューの様子や内容を記事にしました。私たちも「BANANACLOTH」推進委員会のみなさんと一緒にサステナブルな社会を作っていく一助になれればと考えています。質問1)バナナに注目したきっかけはありますでしょうか?新田様からお答え頂いた内容)バナナは木ではなく草であり、可食部の実を収穫した後は基本的に60~70センチのところで茎をカットして残りは廃棄材になってしまい、また、多年生の草なので放っておくと枯れるまで草としては残るが、新たな芽が出てこないため、収穫した後は茎を伐採して新しい新芽を育てるという循環が必要と教えて頂きました。そして、食べられるバナナの量は世界規模でいうと1億5000万トンですが、廃棄材になるのはなんと10億トンにもなり、世の中の廃棄される植物の有効活用をしたいということから取り組みを始められたそうです。バナナクロスは繊維を作るためにわざわざ新しく栽培せずに無駄になってしまう廃棄を減らしながら、栽培を続けるための新しい雇用も生まれる。というサステナブルな社会の実現の一歩となることがきっかけとのことです。質問2)実際にバナナクロス作りで苦戦したことは何ですか?新田様からお答え頂いた内容)バナナ、パイナップル、竹などの素材を繊維化しようと研究をしていた時期があり、バナナも竹も茎自体が硬くなるため、そこから細かい繊維を取り出すのは技術的に難しく苦労されたそうです。その結果、技術条件と天然繊維のバランスが取れたのがバナナだったそうです。質問3)バナナクロス作りで嬉しかったこと、印象に残っていることは何ですか?新田様からお答え頂いた内容)バナナクロス作りに動いている時に素晴らしいメンバーがいてくれたおかげで、生地がすぐ製品になり、通常よりも早いペースでカタチにすることができたそうです。2021年3月にサステナブル展をして、10社近いところが具体的な商品にして店頭に出す準備を出してくれており、そのスピード感は協力してくれているチームのパワーがあってからこそで印象的だと教えて頂きました。質問4)これからの目標や今後の展望について伺ってもよろしいでしょうか。新田様からお答え頂いた内容)国産バナナにこだわっている「バナナの神様」というスムージーを販売している会社は苗から育てて農家でバナナを作ってもらっており、最初に出会った時に農園の草から糸を作って欲しいと頼まれ、バナナという素晴らしい植物を最後まで無駄なく使いたいという想いは一緒だと感じられたそうです。新田様たちはバナナからTシャツやソックスをつくり、そこがスタート地点でしたが、「バナナの神様」は食べ物業界であり、スタート地点が繊維の業界と全く違う中で、業界を超えてコラボレーションして活動していきたいという明確な答えになったとのことでした。「服という生活必需品だけではなくて、バッグや小物やフロアマットなどいろんな業界を超えてもっといろんな方がこのバナナを扱っていただくことで非常に大きな可能性を持っていると思う。それを追いかけていきたい。」という熱い想いを教えて頂き、私たちもすごく共感しました。質問5)今回のクラウドファンディングについて秋本様、笠井様からコメント頂きました秋本様からのコメント)「現役の学生さんたち興味をもってもらえて嬉しい。アパレル業界に携わってきた経験の中で、大量につくり、大量に廃棄されることがすごく嫌だった。その延長で今回バナナクロスということに出会い、ゴミから生まれるアップサイクルであり、そこで雇用が生まれてお金も生まれるということで今の時代に合っている思った。海外では10代20代がSDGsやサスティナブルなことに関して関心が高く、自分たちの10年後20年後の地球のことを考えている。それを日本の人たちにももっと理解してほしい。どうやって理解していただくのかというと、いろんなところのマーケットやいろいろな異業種とコラボレーションをすることによって少しでもバナナは【食べる】【飲む】だけでなく、【使う】【着る】ということに気づいてほしい。リサイクルやアップサイクルというのは、1000円で買えたものが実は1200円になってしまうということも理解していただきたい。その200円はゴミを製品にする費用であったり、新たな雇用をうむことを200円プラスで払うことによって社会貢献している。ゴミを無くすということにお金を払っているのである。私もバナナクロスを扱うようになってから朝食がバナナになり、バナナのグッズを購入するなどバナナに生活を寄せている。そこまで愛すと想いは伝わっていくのかなと思う。10年後20年後の未来を支える人たちに気づいてもらうというのが一番嬉しい。」と応援のコメントを頂きました!笠井様からのコメント)「私たちがバナナクロスの取り組みを始めて、人との繋がりを一番感じている。仕事をやっていく上で新田さんや秋元さんをはじめ、プロの方々と繋がりが出来、会社の枠を超えた取り組みをすることによって、リベルテモードさんやフェリス女学院大学の方との繋がりが増えたということが一番嬉しい。バナナ繊維からリサイクルや地球の環境を考えるきっかけになってくれ、また、若い方が中心となってこのようなお話をいただけることは本当にやっててよかったなと思う。小学生から大学生の学生のみなさんの考えるきっかけになり、これからも繋がりが増えていったら嬉しく思う。」と応援のコメントを頂きました!
今回の取り組みにあたって、学長をはじめとする4人の先生方から応援メッセージを頂きましたので、ご紹介いたします。(50音順 敬称略)【学長挨拶】 フェリス女学院大学は、第4回エコ大学ランキングで総合2位を獲得した実績がありますが、大学祭渉外チームは、SDGsに貢献するため、エコでフェリスなTシャツを作成するという意欲的な企画を立てました。Tシャツには、これまで廃棄されていたバナナの茎の天然繊維を用います。毎年、約10億トンにおよぶバナナの茎が破棄され、農場で燃やされ、莫大なCO2が大気中に排出されているそうです。捨てられていたバナナの茎を有効利用することによって、CO2を削減しつつ、サステイナブルなグッズを作り、バナナ農家の収入を増やすという、一石二鳥、三鳥にもなる取り組みです。また、Tシャツのデザインには、今年の大学祭のテーマである「Butterfly」にちなんで未来に羽ばたこうとする「Butterflyシリーズ」、平和を希求する「アンネの薔薇シリーズ」、過去と現在のキャンパスをかたどった「キャンパスシリーズ」などを考えて下さっているそうです。皆様、乞うご期待!【国際交流学部教授 佐藤輝】10,000円のTシャツを割高だとお感じになるかもしれません。でも、発展途上国や地球環境に負荷をかけてきた日本での便利な暮らしの恩返しの機会だ!と受け止めてくだされば、「きっとこれはお得なお買い物だ」と思っていただけるはずです。バナナ生地の可能性を探求した今回のクラウドファンディングでは、フィリピンの農村の副収入源を増やしたり、資源の有効活用に貢献したりするだけではなく、お気に入りのイラストとさわやかな肌触りのTシャツを身にまとうお客様自身のワクワク感も同時に購入できる「一石三鳥」以上の意義があるものと拝察いたします。ビジネスをつうじた継続的な国際協力と環境保全に着目した大学祭実行委員会・渉外係の正当なチャレンジを心から応援したいです。(ちなみに僕はフェリスの赤い風車を選ぶ予定ですが、どれもステキなので迷ってしまいますね。プレゼント用にも最適だと思います♪)【国際交流学部 教授 杉之原 真子】新型コロナの影響で、従来通りの大学祭の開催が困難になってしまいましたが、大学祭実行委員会は新たな状況に立ち向かい、オンライン環境を利用して、資金調達と環境問題への取り組みという一石二鳥の企画を立ち上げました。この企画では、バナナ繊維を使った製品を広めることで、資源の有効利用と、生産者の生活の改善を目指しています。 フェリス女学院の教育理念は「For Others/他者のために」です。大学での学びを、自分のためだけでなくすべての人のために生かそうという考え方は、「誰一人取り残さない」世界を目指す開発目標、SDGsが目指すものと一致します。大学祭を、新しい世界への扉を開けるきっかけにしようとする学生たちに、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。【国際交流学部 准教授 高雄綾子】私たちのライフスタイルを豊かにしてくれるファッションですが、早いサイクルで入れ替わる流行を作り出すことで多くの洋服が廃棄され、エネルギーや資源の浪費が国際的な課題となっています。プチプラファッションではさらに、製造過程における人権侵害も指摘されています。サステイナブルにファッションを楽しむために、素材を吟味し丁寧に作られた洋服を選ぶことが、今後ますます求められるでしょう。今回のバナナTシャツのプロジェクトはまさに、フェリス女学院大学で学んだ視点を活かして、可愛くてエコロジカルなファッションを楽しめる一歩になるものだと思います。フェリスからこのトレンドが広がっていくことを期待しています!