はじめまして!名古屋市中区のお菓子屋「元祖 鯱もなか本店」と申します。クラウドファンディングに初挑戦ということで、かなりドキドキしていますがまずは自己紹介させてください。元祖 鯱もなか本店とは当店は明治40年に名古屋の御園座裏にある御園通りで創業いたしました。御園座が開館したのが明治29年。当時は鉄道が整備され各地からの観光客で大変に賑わっていたそうです。同じ県内の田舎から名古屋に出てきて最高ともいえる立地で店舗を構えた初代は、とても才覚のある起業家だったのだと想像します。立地が良いこともあり、お土産としてのお菓子の売れ行きは相当なものでした。そこで、名古屋といえば金のしゃちほこです。加熱するお土産需要を取り込むために、今から101年前の大正10年に考案されたのが「鯱もなか」です。その時代ですから、戦災で消失する前の名古屋城のしゃちほこを見て作られたと思うと感慨深いものがあります。さらに、名古屋駅は現在の場所に移る前、少しだけ離れた笹島にありました。その笹島時代の名古屋駅の売店でも「鯱もなか」が販売されていたことからも長い歴史を感じます。少し時が進み、戦地にも赴き帰還した2代目は全てが豪快な人物でした。今では想像もつかない極限状態を生き抜いたことでどんな死生観が形成されたのか、我々には知る由もありません。そんな彼は営業も豪快なら投資も豪快。名古屋以外の各地でも名を轟かすほどに豪快だったというので驚きです。3代目は生粋の菓子職人です。店を守る主となることを固く決め京都へ修行に行きました。学んだのは洋菓子です。和菓子技術は家業で身につけ、洋菓子技術を外で取り入れてきたのです。繊細で華やかなものを好む気質がお店の上品なイメージを醸し出し、それ以降、当店は和洋菓子店となりました。そして大きな転機となったのが「金シャチまんじゅう」です。お土産品として大ヒットし、愛・地球博があった2005年には過去最高売上を叩き出しました。金シャチまんじゅうについてはこちらの記事で触れています。3代目には2人の子供がいます。兄は東京でシステムエンジニアをしており妹は専業主婦でした。菓子屋とは厳しい道だとよく知る3代目は、このお店を次世代に残すことは考えていませんでした。子供達には自身の生き方を優先させてほしい。そう願っていたのです。そして2020年。3代目は70歳となり、やめるやめると言いながらも続けてきたここ数年とは様子が大きく変わります。年齢もさることながらパンデミックで世の中がひっくり返り、お菓子が売れなくなってしまいました。やめるやめると言いながらやめなかったものが本当に無くなってしまう?そんな未来が目前まで来ていることに気づきハッとしました。本当にこれでいいのだろうか。やれることはないのだろうか。鯱もなかは古くさいお菓子なのだろうか。いや、魅力的なお菓子だ。絶対にそうだ!そして娘夫婦は4代目となりこのお店を継ぐことを決心しました。代替わりしたそれからのことパンデミックだからお菓子は売れない?大手じゃないからできない?そう決めつけるのではなく、まだやれてなくてやれることは沢山あるんじゃないか。そう信じて必死に働きました。ですが、当初は全く効果がでず、従業員もほとんどおらず休みなく働いても売れず苦しい日々が続きました。それが昨年2021年の秋頃から一気に好転しました。必ず良くなると信じて取り組んできたオンライン販売やSNSの反応が良くなってきました。そしてネットニュースやテレビ等で取り上げられたことにより、全国からご注文をいただけるようになりました。そして今、本当にたくさんの方に応援され後押しされこの日を迎えることができました。現在の建物は老朽化があり今の状態で何十年と生産を続けることはできません。そこでクラウドファンディングを何とか成功させ、しっかりと改装したいと考えています。いただいたご支援に関してはリターンをお送りするのはもちろん、今後長きにわたって美味しいお菓子と楽しさを届けられる、そんな存在となることで、しっかりと恩返しさせていただきたいと考えています!お店やお菓子としては老舗であるものの、代替わりをしたばかりの駆け出しでもあります。そんな当店ではございますが、これからも末永く一生懸命営業して参ります。また、よろしければこのプロジェクトを一人でも多くの方に知っていただけるよう、ご紹介や拡散にご協力いただけたら大変幸いです。それではプロジェクト終了までどうぞよろしくお願いいたします!