みなさんこんにちは!
シェルターをオープンしてから1ヶ月経ち、オープン前まではわからなかった、良いことも悪いこともたくさん見えてきました。
平日は15人ほど、週末は30人以上の子どもたちが、オープン当初にもかかわらずシェルターを利用してくれています。
朝昼晩のご飯は、毎日シェフの方に作ってもらっています。最近ではガーナでも添加物を多く使用した食事が一般的ですが、シェルターでは子どもたちの健康のため完全オーガニックの食事を提供しています。
また、食材は現地のマーケットで仕入れていますが、近くのマーケットではなく、車で30分ほどのところにある経済的に困窮している地区のマーケットで買うようにしています。そうすることで地域の経済を循環させることができるからです。
学習について。
10歳くらいの子どもたちには、簡単な計算やアルファベットを教えています。
10歳以下の小さな子どもたちは、塗り絵や迷路ゲームをメインに、まずはペンを持って机に向かうということなど、少しずつ教えていっています。
子どもたちは今まで物乞いしかしてこなかったので、家で生活する上で必要な知識が何もありません。体を綺麗に保つなど、基本的なことも教えられたことがありません。
幼い子は教えると吸収してくれるのですが、高校生くらいの年代の子にとってはなかなか習慣を変えるのは難しいです。子どもたちを無理に変えることはしたくありませんが、砂漠ではないこの社会で生きて行くためには、どうしても今の習慣を変えてもらう必要があります。どう伝えたら分かってもらえるのか…。これが今直面している最も難しい問題です。どうすれば良いか、今もずっと悩んでいます。
今後どのようにシェルターでの活動を拡大して行くか、今はまだわかりません。しかし、シェルターにいることで子どもたちの安全が守られていることは確かです。
ここ2-3週間、子どもたちがシェルターで寝るようになってから、誰もマラリアにかかっていません。これはとても大きな一歩です。マラリアにかかると、一気に40度以上の高熱が出て、息もできなくなります。三日以内に薬を飲まないと死んでしまうほど恐ろしい病気です。路上ではなく屋内で眠ることができるので、蚊から守られていることは確かですが、それ以外にもシェルターで一日3食、栄養のある食事を摂れるため子どもたちに免疫力がついたことも大きな理由として考えられます。
そして、シェルターという居場所があることで、紛争が続いているニジェールに戻る必要がありません。先月も、彼らの元いた地域を武装集団が襲い、200人近くの人が命を奪われました。
改めて、サポートしてくださっている皆様に心から感謝申し上げます。
さて。
今私は、ケニアに来ています。これまでずっとガーナにいて、新しいことに触れる機会があまりなかったのですが、子どもたちの将来の可能性を広げるためにも、私がもっと新たに色々なことを学ばなくてはいけないと思い、勉強のためにケニアを訪れました。
ケニアでは、世界最大級のスラムにある学校(マゴソスクール)や、ゴミ山、ドラッグ中毒の子どもたちのリハビリセンター、象の孤児院(密猟で親を失った子ゾウを保護し野生に戻す)などを回り、ヘロイン中毒者への食糧配布の手伝いなど、実際に見て、感じて、さまざまな方向から新しいことを学び、吸収していきたいと思っています。
シェルターは、私がケニアにいる間は閉めています。シェルターで何かあったら心配なので、子どもたちには一度シェルターから出てもらいました。
3月末にガーナに戻ります。ケニアで学んだことを、今後の活動に活かして行きたいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。