こんにちは!Inna Project代表の山口韻奈です。
2月は、子どもたちを叱ってばかりで、これからどうシェルターを運営していけば良いのか途方に暮れていました。
そして3月の後半、シェルターでの活動を休止しケニアに2週間ほど滞在しました。色々な分野から新しい知識を吸収し、私自身が子どもたちと成長していくため、さまざまな課題に取り組んでいる団体にお邪魔して勉強させてもらいました。
ケニアでは、主にマゴソスクールでお世話になりました。マゴソスクールは世界最大規模のスラムであるキベラスラムの子どもたちの駆け込み寺となっている学校です。30年近く続いている学校で、運営方針や学校の教育システム、子どもたちとの向き合い方など、先生方から様々なアドバイスを頂きました。
また、虐待を受けている子どもたちのための孤児院、ドラッグ中毒の子どもたちのリハビリセンターなども訪れました。ケニア最大級のゴミ山や、ヘロイン中毒者への食糧配布をおこなっているNPO団体も訪ねました。
お腹を空かせるというのがどれほど怖いことか。空腹や病気の苦痛を紛らわすために、食事よりも安価に手に入る薬物に手を出してしまい、薬物依存になってしまうのだそうです。インナハウスでは給食を配布していますが、一日3食を食べられることの重要性を改めて感じました。
ケニアに来る前はシェルターの運営や子どもたちとの接し方でずっと悩んでいましたが、ケニアで様々な問題を知って、私たちの未来は希望で溢れていると感じました。ケニアで訪れた場所に比べて、シェルターのある地域はとても安全です。もちろん誘拐や暴力に遭う危険は大いにありますが、インナハウスにいれば確実に子どもたちを守ることができます。今私が抱えている問題は、時間をかけてちょっとずつ向き合えば必ず解決できると、確信しました。
私がケニアにいる間シェルターは解放していなかったにもかかわらず、子どもたちは毎日シェルターに来て敷地内で眠っていたそうです。シェルターをオープンしてから2ヶ月しか経っていませんが、もうすでに子どもたちの居場所になりつつあるんだなと感じました。
ケニアで学んできたことを生かして、これからもコツコツ、一歩ずつ、子どもたちと全員で前に進んでいこうと思います。
これからもどうぞ、応援よろしくお願い致します。