
みなさんが調理器具を購入される際、素材や種類の豊富さに迷われたご経験はありませんか?その中でもコーティングの種類は特に説明が少なくて判断しづらいことと思われます。そこで今回は最近主流のコーティング技術の違いについてお話します。
近年の調理器具のコーティングには主に2種類あります。
セラミック加工とテフロン加工(フッ素加工)です。
多くのお店ではコーティング用のキャッチコピーが付けられ、それぞれ新しい技術のように見えますがそれは企業のマーケティングであり実際はこの2種類であることがほとんどです。ではセラミック加工とテフロン加工の違いを見ていきましょう。
セラミック加工
セラミックは調理器具の世界では比較的新しい素材です。現状では最も安全で環境に優しい選択肢であると考えられています。石や粘土、金属、シリコンなど様々な素材を指す総称としてセラミックという言葉が使われるため、素材を定義することは難しくなってきています。逆に、原材料が豊富であるため多種多様な色やデザインを選ぶことができます。
セラミック調理器具は近年の新しい技術であるため、ここ数年の短い期間に品質に進歩がありました。メーカーはセラミックを複数の層に分けてコーティングするようになったため、コーティングが厚くなってきています。ですので、より厚いコーティングはより長い製品寿命を意味します。Silex社のセラミックは金属類を一切使用せず自然由来の素材のみで作られています。
テフロン加工
テフロン加工、いわゆるフッ素加工、には主に3種類(PFOA、PFOS、PTFE)があります。この中でPFOAとPFOSは240℃の高温で確実に有害物質が発生すると言われており、2015年を目安にアメリカやヨーロッパの国際機関により製造停止を徹底する動きが出ておりましたので、これらの物質を含む調理器具は西欧では今後新しく製造することはほぼできない状態になっております。ただし低コストで効果的と思われてきたため西欧だけでなく日本にも既に広まってしまっているのが現状です。
鳥類はPFOAに特に敏感で死に至らせることもあるようですし、アメリカやヨーロッパの環境保護庁ではPFOAは残留性の強い発がん物質だと2000年から警鐘を鳴らし、日本ではダイキン工業株式会社様が2007年から製造の際に使用中止を掲げておりました。ですのでメーカー側が「PFOA、PFOSを含まない商品です」と言っていない商品はおすすめできません。
PTFEは現時点では大きな規制の動きはないのですが、260℃以上の高温で溶け出す恐れがあるためその点だけ注意が必要です。一般的にセラミックよりコーティングが剥がれ落ちにくいため持久性に優れ、長い間使用し続けることができます。
まとめると、フッ素加工そのものが危険なのではなく、製造の過程でPFOAやPFOSが使われると高温で加熱した場合に危険と考えられています。
セラミックとフッ素加工、どちらを選んだらいいのか?
今のところテフロン加工は全体として安全性に懸念があるためセラミック素材のコーティングを使った調理器具のほうがより安全です。
テフロン加工の場合はメーカー側はPFOAやPFOSを製造の過程で使っているとは言わないため含んでいるのか含んでいないのか曖昧なケースもよくあります。テフロン加工を選ぶのであれば、PFOAやPFOSを含みませんと記載されているものを選びましょう。





