「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」は12の実行委員団体が運営を担っています。
実行委員会団体からのメッセージとして、第1弾は実行委員団体でもありこのキャンペーンの事務局も務めるACEからです。
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こんにちは、ACE代表の岩附由香です。 クラウドファンディングへの応援、ありがとうございます!
今日は私から、このキャンペーンがどのようにして始まったか、ご紹介させていただきたいと思います!
ACE(エース)はこれまで、世界1億6000万人とよばれる児童労働の問題に取り組んできました。これまでインド、ガーナで2360人の子どもを過酷な労働から守り1万人を超える子どもたちの教育環境を改善してきました。
私は学生時代にACEを立ち上げたのですが、実はそのきっかけは、当時ボランティアをしていたC-Rights(国際子ども権利センター)で「翻訳してきて」と依頼を受けた児童労働に反対するグローバルマーチがきかっけです。私が子どもの権利を知ったのも、1997年にC-Rightsと出会ったことがきっかけでした。
国際協力に取り組みながらも、国内の子どもの虐待死亡事件に心を痛めていました。そんなとき、児童相談所等で実際に子どもたちの状況を対応している人に話をきいたとき「やっぱり子どもの権利をみなが認識しないと、状況は変わらない」と言われたことが、すごく印象に残っていました。
制度や仕組みの改善も必要だけれど、根本的には一人ひとりの子どもに対する意識や考え方の問題が、虐待など悲しい事件の原因の一つになっていると感じました。
そんな中、2019年の子どもの権利条約フォーラムの事務局をしてもらえないか?という話が舞い込んできました。このフォーラムは1993年から毎年全国各地の団体が主催する形で続いているという歴史ある取り組みなのですが、2日間のイベントで知ってもらえる人は限られます。
もう少し、広く多くの人へ伝える取り組みができないだろうか?といくつかの団体で話し合った結果、キャンペーンとして多くの団体を巻き込んでいこうといアイディアが生まれました。
そうして2018年から準備して、2019年4月に正式立ち上がったこの「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」です。自然発生的に賛同団体も増えて190団体に近づいたのも、日本で子どもに関する取り組みを行う市民団体が「やっぱり子どもの権利が大事!」と感じているからなのかな、と思っています。
そして今年に入って、こども庁の話が突然進んできたことにより、かねてからこのキャンペーンで目指していた「子ども基本法」の成立に向けて動くことになりました。ACEは政策提言チームにも参加しており、提言書「今こそ!『子どもに関する基本法』の制定を!」最終版をまとめる担当をしました。この最終版には、子どもたちの意見も、アンケートや学習会を通じて賛同団体等からいただいた意見も反映しています。
正直、とても大変な作業でしたが、みなさんの経験をベースとし、わかりやすい提言書になっていればいいな、と思っています。
いよいよこども庁の案が12月には閣議決定されると思います。その法案が来年の国会で審議されるタイミングで、「子ども基本法」もセットで審議されることを目指し、本キャンペーンとしても引き続き発信や働きかけを続けていきます!
このクラウドファンディングは1月31日まで、目標は200万円です。
みなさんのご支援をどうぞよろしくお願いします!
ACE代表 岩附由香