
先日の紅花染め教室。奈良晒のタペストリー製作。
今回ご参加くださったのは、ベルギーを拠点に日本茶の魅力を伝える活動をされているtoridoriさん。地球の裏側からはるばる月ヶ瀬を訪ねてくださいました。
このご縁の始まりはベルギーで一緒に日本茶の活動をされているお仲間にありました。その方は、江戸時代に山形県河北町を代表する紅花問屋の一つを営み、紅花交易によって財を成し、豪商として知られた名家の末裔なのだそうです。
toridoriさんがその方のルーツを辿る旅で山形県を訪れた際、立ち寄った河北町の染め工房で教わったのが、「紅花染めには烏梅が欠かせない」ということと、その烏梅を今も作り続けているのが奈良県月ヶ瀬の梅古庵であるということでした。お花見の時期に続いて今回は二度目のご来訪。
エジプト原産の紅花はシルクロードを渡り、飛鳥時代に奈良へ伝わります。時を経て、江戸時代には山形で豪商たちが紅花文化を支え、その子孫がベルギーで日本茶を広める。そしてそのご縁から再び月ヶ瀬へ。
千年以上前に奈良へ伝わった紅花の物語は、国も時代も越えながら今なお人と文化を繋いでいます。
@toridori_cha
梅古庵の紅花染め教室では、紅花と烏梅、灰だけを用いて染めを行います。
平安時代の法典『延喜式』にも記された紅花染め。
紅花に含まれる色素は2色だけです。99%は黄色、鮮やかな紅を生み出す赤色素はわずか1%しかありません。
紅花の中から赤だけを取り出していく時間は、余分なものを手放し本当に大切なものと向き合う時間でもあります。
紅花と烏梅と灰から生まれる混じりけのない紅は、古くから魔除けの色として尊ばれてきました。神社仏閣や装束に用いられ、人々はその赤に特別な力を見出してきたのです。
そこに特別な力を見出すからこそ、その色が生まれる過程にも意味があるように感じます。
濃い紅は高貴な色とされました。その紅をやわらかくした一斤染は庶民にも許され、人々の暮らしを彩りました。
色だけではなく、その背景にある物語にも触れていただければと思います。
写真6
@photo_k_e_shyuji
【紅花染めコースのご案内】
■ 紅花染め体験コース 21,000円
園生姫の白雪ふきん、またはご自身でお持ちいただいた生地を染めていただきます。
■ 奈良晒タペストリー制作コース 25,000円
奈良晒を用いて、世界に一つだけのタペストリーを制作します。
いずれのコースも烏梅ランチ・烏梅茶付き。
所要時間は約5時間です。
色が生まれる時を楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。
日程はご希望に合わせて調整いたします。
お気軽にDMにてお問い合わせください。
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