ーー今日は上野班の石川結貴さんにお話を聞いて見ましょう!
石川結貴(いしかわ ゆき)
1998年4月28日生まれの19歳。明治大学情報コミュニケーション学部1年在学中。早稲田大学ミュージカルサークル「Seiren Musical Project」所属。アパレル店員としてアルバイトをしながら、やりたいことを模索中。
ーーではまずはじめに、 この舞台に関わろうと思った理由を教えてください
募集要項に「この舞台は“東京版コーラスライン”」と書いてあったことに惹かれたのがきっかけでした。今までまともにミュージカルや舞台に触れてこなかった私が一瞬にして虜になってしまった舞台が、高校3年生の時にたまたま親に連れられて観に行った劇団四季のコーラスラインだったのです。それ以来、コーラスラインのような舞台に立てたらいいなと思い続け、「大学生のうちに出来ればいいな」と思っていたところに、この舞台のキャスト募集のお知らせが舞い込んできました。実はオーディションの当日は半年以上前から決まっていた予定と被っていたのですが、「絶対に受けにだけは行きたい」と思い、予定のあった山梨県から、オーディション当日の朝特急電車に乗ってギリギリでオーディション会場に向かったというエピソードがあります(笑)受けに行けて本当に良かったです。
ーー この舞台への意気込みを教えてください!
この舞台は私にとって初めての舞台出演となります。今まで自分がやってきたこととはベクトルの違うことで毎日挑戦の日々ですが、初めて挑戦することに対して一生懸命に向き合うことで、新たな自分の可能性を発見したいです。また、この舞台は自分自身をもとに自分の役が作られているので、この役に向き合うこと=自分自身に向き合うことなんです。自分のことってわかっているようでよくわからないところもあるし、他人から見た自分と自分から見た自分も違うことがある。自分と向き合うことって普段なかなかできないし、しないことだと思うので、そういった面でも今まで知らなかった自分を発見したいと思います。
それと、私のファッションに対する気持ちを表現して、単純に、より私のことを知ってもらいたいという気持ちもあります。
ーーこの舞台では、どんなことを表現したいですか?
夢があってもそれにまっすぐ進んでいくことの難しさ、怖さ、でも希望も入り混じっている、夢に対するリアルを表現したいです。
私は高校生の時に友達に誘われて始めて古着屋さんに入ったときから一気にvintageの魅力に惹かれて、一気に服やアクセサリーが大好きになりました。それまでは周りと同じか、それよりもないくらいにファッションに対しての興味はなかったんです。今までバレエ、ピアノ、バスケ、トランペット、バイオリンとさまざまなことに首を突っ込んではだいたい3年すると飽きて別のことを始めていた私にしてみれば、ここまで熱が冷めないことは初めてで、それ以来この世界に身をうずめたいと思い続けています。
でも、そこに一直線に進んでいくことにはすごく勇気がいるし、こんな私に何かできる力はあるのだろうかとか、こんな私に人は魅力を感じるのだろうかとか、そういうネガティブな感情を持ってしまうこともあります。また、もともと多趣味でいろいろなものに興味を持つタイプの人間なので、ミュージカルや舞台に関わってみたかったり、大好きなジャズを演奏してみたかったり、やってみたいこともたくさんあるし、やるべきこともたくさんある今の「学生」という立場だと、それだけにまっすぐ向かっていくことも出来ずにいます。でも諦めることは絶対したくない。
そんな私の夢に対する複雑な感情を表すことができたらと思います。
もしかしたら似たようなことを感じている同世代のひともいるかもしれませんね。
ーーこの舞台は、東京をテーマにしていますが、石川さんにとって「思い出の東京の場所」はどこですか???
原宿のキャットストリート、表参道、下北沢北口です
ーーどうしてですか?
思い出の場所、は思いつかなかったので私の大好きな場所で。Vintageの洋服が大好きな私のよく出没する場所です。一人で一日中同じ場所を何回も往復したりします(笑)今はアルバイトでファストファッションのアパレル店員をしていますが、本当に好きなファッションは「誰とも被らないようなファッション」。衣服は生きていく上でなくてはならないものでもあるけれど、私は自己表現のためのツールだと思っています。日本人は周りから浮かないようなファッションをする人が圧倒的多数で、そこに個性を出したがる人が少ない。けど、それって面白くないなって思ってしまうんです。Vintageの洋服は今の服にはない凝り方やデザインを持っていて、私にはすごく魅力的に映ります。でも、そういった洋服は海外から入ってくることもあり、少しお値段が高めなこともしばしば。クローゼットの中身全てをそういう洋服で埋め尽くすことはまだできないので、ファストファッションとvintageの洋服をうまくコーディネートして、ファストファッションの洋服をファストファッションに見せないようにするのが私の得意技です。
ーーそれでは最後に、 今の将来の夢を教えてください
ファッションの道で生きていくこと。自分の好きなことを仕事にするというのが高校生の頃からの目標でもあります。将来的にもっと奥深くまでファッションに関わっていきたいです。自分のお店を持つことが一番の幸せなのか、誰かのもとでファッションを追求していくことが一番の幸せなのかはまだわかりません。販売するほうが好きなのか、作るほうが好きなのかもまだわかりません。ただ、世の中には無数の服好きがいる中で、私だから出来ることを探していけたらなと思っています。直近は今のアルバイト先で頑張ること、それからついこの間始めたばかりのWEARで自分のファッションをどんどん発信していきたいです。WEARはずっと前から始めてみたいと思っていたのに一歩踏み出せていなかったことのひとつです。この舞台に関わることが決まったときからこれを自分の殻を破るきっかけにしたいと思っていたので、実行できたのはひとつ大きな一歩になったかなと思います。今はSNSの発達で誰しもが自分のファッションを表現したり発信したりできる時代なので、最大限活用していきたいです。
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オーディションの時から、人一倍のやる気と、独特の雰囲気を醸し出していた石川結貴。
SNSを駆使し、自分の世界観を世の中に発信している。
彼女の初舞台となる、本作品。
見逃すな!
クラウドファンディングはあと10日!
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