ーー今日は脚本家の岡田詩歌さんにインタビュー致します!
岡田詩歌
1996年1月10日東京都で生まれる。東京藝術大学先端芸術表現科4年に在籍。普段は主に幼少期の性への興味や思い出と、現在の自分の性知識にユーモアを加えた作品制作を行っている。
2018年1月から2月にかけて、東京藝術大学の卒業制作展に出展予定。
ーーそれではまず、この舞台に関わることになった経緯を教えてください
以前から同級生である、演出の大館と一緒に脚本演出で芝居をやりたいね、と話しており、今回大館に誘われ、企画から関わらせていただきました。企画が始まった段階からメンバーのやる気と発想力に圧倒され、それぞれがそれぞれのできることを精一杯頑張り、こうして企画が現実になっていき嬉しく思います。
ーー この舞台にかける思いを教えてください
今回の企画ではそれぞれのメンバーがそれぞれ新たな挑戦や課題に挑んでいます。そのため、キャストオーディションの際も歌の上手い下手や演技経験の有無ではなく、やる気や爆発的な個性を尊重して選び抜いたのが今回のキャストたちです。
私は、今まで自分の作品制作で文章を作成することはありましたが、脚本は今回の企画で始めて書きました。そんな自分を含め、裏方も俳優も今回この企画に参加したメンバー全てが、自分の限界を超えて、新たな世界がこの先に広がっていけば、と思っております。
ーー この舞台で表現したいことを教えてください。
私は、昔からあるミュージカルが嫌いです。クリエイトしている自分たちが最も優れているかのように振る舞う芸術家たちのエゴイスティックな話です。自分自身も芸術家の端くれながら、その登場人物たちの姿勢に私は愕然としました。どんな職業であっても、それぞれが誇らしいものであって、そこに優れている優れていないという概念は存在しないためです。そんな時に企画メンバー全員で読んだ本に書かれていた、「それぞれの世界で貪欲」という言葉にハッとしました。そうだ、どんな道を選んでも正解はないし全てが正解で、それぞれ自分が選んだ世界で頑張っているのだ、と。
観て頂いた全ての人がそれぞれ共感できるキャラクターを見つけて、今に悩んでいるひともそうでない人もそれぞれが明日の自分に誇りを持てるような作品になればと思っております。
ーーこの舞台のテーマである「東京」での思い出の場所を教えてください
鶯谷から東京間の山手線です。
ーーなるほど〜!独特ですね。どうしてですか?
鶯谷から東京あたりの山手線の車窓が私は大好きです。それぞれの駅に個性があり、街から街への移り変わりを強く感じるためです。鶯谷はラブホのネオンが光り、上野は聚楽の跡地に新しいビルを建てても、アメ横から昭和の匂いを消しきれず、御徒町は卸業者の看板だらけ。秋葉原はどこを見ても家電量販店が目に入り、神田は飲み屋だらけ。そして突然東京でシックモダンなビルが規則正しく並びます。こうして駅の特徴を並べて見るとおかしいくらい調和がとれていません。しかし、東京の多くの人が東京出身でないように、これくらいあべこべなのが私にとっての東京です。
ーー山手線に乗るのが楽しみになりました。それでは最後に、今の将来の夢を教えてください。
芸術家の端くれである以上、自分の作品や文章でご飯が食べていけたら、と思っています。当面の目標といたしましては、自分の制作とは別に、このoneTOkyoで新たな表現を追求していきたいです。
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お忙しいところ、お話してくださり、ありがとうございました。
脚本は役者の人生を元に描かれており、非常にリアルです。
ぜひ、楽しみにしていて下さい。
クラウドファンディング終了まで、あと4日!