クラウドファンディングにご支援いただいた皆様いつも応援いただきありがとうございます。プロジェクトオーナーの家冨です。 クラウドファンディングでご支援を受けてから間もなく1年・・!遠野では昨年7月に無事活動拠点となる「小上がりと裏庭と道具U」をオープンし、地域の方を中心に交流できる場所として徐々に認知され始めています。今回、今週末23日(土)にこのプロジェクトを通じて出会った10代、20代の遠野出身の若者と共に東京・表参道で「居場所」と「地方」をテーマにイベントを開催させていただくことにしました。直前のご案内になってしまい、本当に申し訳ない気持ちですが、もしご都合がつけば彼/彼女たちと一緒にこのテーマで考える時間を過ごせたら嬉しいです。ご興味のある方はイベントページからご確認ください!*********<イベント概要>元ガングロとミレニアル世代が語る「地方」と「居場所」のリアルコンビニまでチャリで30分。車で送ってもらわないと最寄駅に出られない。同級生は4人。人口2万7千人の町、岩手県遠野市。柳田国男が聞き書きした『遠野物語』や、カッパやザシキワラシなどの民話の場所としても知られる遠野市は、盛岡と三陸沿岸部のちょうど真ん中に位置し、かつて宿場町として栄えていました。しかし、現在では全国の多くの場所で起きるているように、人口減少や高齢化が進んでいる地域でもあります。今回のイベントでは、遠野で生まれ育った10代・20代と、東日本大震災を機に東京から遠野で移住した元ガングロ女子が、「安心できる場所」や「地方で暮らすこと」などをテーマに自由に語らいます。学校が合わずに不登校を選択した者、小さな集落から飛び出して船旅に参加した者、遠野を出たり戻ったりしながら「場」について試行錯誤する者、いままさに学校で良いところも悪いところも感じている者、そして移住した先の遠野で多様なひとに開かれた場所を作ろうとする者・・。たまたま遠野という場所に生まれ、育った若者たちのリアルな声を聞きながら、その場に集まった皆さんと「情報」「教育」「地域」「やりたいことや仕事」などをテーマにざっくばらんに話し、考える機会にしたいと思います。<キーワード>□地域 □家族 □学校 □不登校 □ひきこもり □働き方 □Uターン/Iターン □居場所/場づくり 《Speaker》菊池愛利子岩手県遠野市出身。岩手県内の短大2年生。16歳の時にうつ病になり通信制高校へ転校、ひきこもりになる。17歳の時、NextCommonsLab室井と出会い、外の世界をもっと知りたいと感じてひきこもりを脱する。19歳のとき身近な人に呼びかけておこなうクラウドファンディング「polca」で資金を集めNGOピースボートのショートクルーズに乗船した。ただの山の子365度山に囲まれた田舎出身、在住。18才。元ひきこもり。田舎の閉塞感から生きづらさを感じながらも、詩「思春期症候群」やアート、歌を通して伝えたい。最近はRadiotalkというアプリで日常の発見や感じたことなど、ラジオを通して発信したりしているひな昨年15歳で世界一周の船旅に参加しました。船旅ではダンスとボードゲームに挑戦し、普段はゲーム、アニメ、漫画に興味があります。千葉菜々岩手県遠野市出身。遠野の山奥で生まれ育ち、中学まで遠野で過ごすと、遠野を抜け出したくなり高校から遠野を離れる。遠野の外に出て様々な人に出会い、遠野の魅力や自らの遠野の人々への想いに気づき、昨年の春、遠野へUターン。現在、様々な人が集まる場の運営や、子どもたちの自然体験活動の企画、遠野の同世代で語り合う場づくり等の活動をおこなっている。千葉桃岩手県遠野市出身。弘前大学生。高校から遠野を離れ、青森県の大学に進学。多様な人との繋がりがきっかけで、ライターやカメラマン、学生向けイベント企画など、全国飛び回りながら様々なことに挑戦してきた。昨年4月からは、大学を休学して遠野に拠点を移し、フリーランスに挑戦。現在はWebサイト制作を中心に仕事をしている。《Coordinater》家冨万里1986年、東京都出身。岩手県遠野市在住8年目。Next Commons Lab コーディネーター(アジール担当)中学時代のいじめや家庭内の不和により、家出と深夜の徘徊を繰り返した元ガングロ。連日の日サロの影響で現在の体のホクロの数は256個。その時の経験から現在は学校や家庭以外の居場所をつくるプロジェクトを担当。生息地は社会の隙間。多動で衝動的な特性を強みに、地域内外の様々な領域の人と繋がりながら活動をする。「ユーモアに溢れた優しい社会」を目指すことが自身のヴィジョン。室井舞花Next Commons Labコーディネーター/教科書にLGBTを!ネットワーク共同代表/ひきこもりUX会議理事/Love is Colorful主宰1987年、愛知県出身。13歳で自分の性的指向が同性に向いているのではないかと感じはじめる。中高時代は誰にも打ち明けられず、18歳でカミングアウト。多様な人たちが違いを超えて生きられる社会を目指し、当事者の立場から発信を続ける。著書に『恋の相手は女の子』(岩波ジュニア新書)。______________________________________________________◆日時: 2019年2月23日(土)18:00~20:00(開場:17:30)◆場所:HUMANS(渋谷区神宮前6-27-4 東武第二ビル2F)◆会費:1,800円(学生1,000円、小学生以下無料)◆申込:申込フォームからご登録ください。______________________________________________________▼主催するNextCommonsLab(NCL)遠野について2016年岩手県遠野市で立ち上がった、地域資源を生かした起業を支援するプラットフォーム。ビールの醸造家、デザイナー、広告プロデューサーなど多種多様なバックグランドや職歴をもつ約15名が起業家として全国から集まり、地域資源を生かした起業や生業創出に取り組んでいる。また、活動3年目となる昨年からは地域に開かれた場所として「小上がりと裏庭と道具U」をオープン。facebookページNextCommonsLab
クラウドファンディングにご支援いただいた皆様いつも応援いただきありがとうございます。プロジェクトオーナーの家冨です。 本日6/2(土)から試験的に場を開いていこうと、 これまでDIY作業を手伝ってくれた10代や20代のメンバーを集めて決起集会を行います。 「こんな場所にしていきたいね!」 「こういうのあったらいいよね!」 「本オープンはこんな感じで迎えよう!」 を、気軽に話し合うような時間にしていこうと思います! まだまだ施設として設備や什器など不十分なところは多々ある状況ではありますが、色んな世代・年齢・性別・国籍・職業の方々と共に作り、作られ続けられる居場所を引き続き目指して参りたいと思います。 [写真:現在遠野に滞在中のオーガニックスパイス商人・中村繭子さんご指導のもと、決起集会で食べるインドカレーを仕込んでおります] そして、大変、大変、ながらくお待たせ致しました! グランドオープン(本オープン)の日時についてお知らせです。 1Fのオープンスペース・2Fの滞在スペース、ともにスタートする日が【7/8(日)】に決定致しました。前日の7/7(土)の夜には、オープニング記念イベントを開催致します。 (※オープニングイベント参加チケットのリターンにお申し込みいただいた皆様に別途、詳細な内容や時間を明記したご招待メールをお送りさせていただきます。ご多用中と存じますが、ご予定を調整していただけましたら幸いです。) イベントの企画・運営は地元20代有志メンバーで結成したチーム〝コシェレン〟にも協力をしてもらう予定です。自分達が住む町を、自分たちから楽しく、面白く変えていきたいと活動する彼らのことも、皆さん是非応援宜しくお願い致します。 それでは、7/7(土)拠点を構えている商店街の皆さんをはじめ、これまでお世話になった方々・これからなる方々など、沢山の方とともにオープンを迎えられる日を運営スタッフ一同楽しみにしております。 引き続きどうぞ宜しくお願い致します。 ーーーー ◎試験運用期間について◎ 本オープンを迎える7/8までの期間は試験的に、スポットで場を開いて参ります。 ★2Fモニターの方の宿泊 ①6月上旬から2週間程度、県外のアーティストの方に滞在していただく予定です。 https://www.facebook.com/events/1721397641247605/ ※to know プロジェクトとのコラボ企画、上記face bookページ参考 ②地元出身の大学生が滞在し管理人業を担ってくれる予定です。 ★1Fイベント会場として使用 ①上記記載の[①]のアーティストの方にワークショップをやっていただく予定です。 ②毎週木曜日夜 コシェレンのミーティングスペースとして使ってもらう予定です。 その他、「試しに使ってみたい!」という方がいらっしゃいましたら、スタッフまでお問い合わせください。使われて行く様子については、引き続き活動報告にてアップさせていただきます! お問い合わせ先メールアドレス:ietomi@nextcommons.co.jp(家冨まで)
終了6時間前。 残り約30万円というタイミングで....奇跡が起きました!!!! 23:59の公開終了に向けて「さぁ腹ごしらえでも!」と思い、女子高生秘書が買ってきたのり巻きを口にほおばっていたところ.....!!!伴走してくれていた友人が叫びました!!! 友人『家冨ちゃん...!!!達成してるよ!?!?!』 家冨『ふぁっっっ!?!?』 ・・・・た、達成している・・・!!!!! 残り30万円が一瞬にして達成された、何が起こったのか。 急ぎ状況把握のため調べたところ、遠野出身で現在は仙台でお仕事をされている方が最後に大きな大きな一押しをしてくだっていました。 郷土愛、感じました。 「地域に住む子ども・若者は、一歩先行く大人たちが支えよう!」 そんな背中を見せていただいた様なご支援でした。本当に本当にありがとうございました! * 現在ラスト1時間弱。最後に皆さんに届けたい、1人の東北・岩手出身の若者の声があります。 出会いは2年前、彼女がまだ高校生3年生の時でした。 〝2020年までに東北から1000人の社会起業家を生む〟をスローガンにした東北オープンアカデミーというプロジェクトを通して出会い、同期として東北で何が出来るかを共に考えてきました。沢山の大人に混ざりながら、そして勇気をもって壇上に立ち、 「東北、ひいては地域の若者には多様な大人との出会いが必要です!」 と声をあげる彼女を心から尊敬しました。 今、彼女は女子大生となり、東京にいます。 それでも常に出身地である東北に思いを寄せ続ける彼女を、そして彼女の様な思いを抱える子達を私も応援し続けたい。これからの社会を作る、子ども・若者たちが、生まれ持った個性を最大限発揮することができる居場所を共につくりましょう! ーーーーー 「多様な価値観に出会えるリアルな場所」 画面をタップするだけで手のひらに広がる世界が、私たちにとって欠かせない生活の一部となっている今。その情報化の世界との関係は、物で溢れ、何でも揃っている環境がある都会の若者よりも、物質的に希薄な状態である、田舎の若者のほうが親密な関係にあるのではないかと私は思います。 実際に、岩手町という田舎で育った私も、現実で起こることよりも、スマホの中のやり取りのほうがおもしろいと感じ、常に隙を見てスマホを見る生活をしていました。次第に、嘘か本当かわからない情報に思考を左右され、一喜一憂する自分が嫌になりました。同じ思いをしている若者は、きっと他にもいるはずです。 そこで出会ったのが、アルゼンチンでの高校留学という経験です。高校生という周りの環境に感化されやすい時期に、多様な価値観の存在を知り、他人のさまざまな生き方を見て、その経験から自分らしさを認めるようになりました。貯蓄は一切せずに、週末仲間と楽しむために一週間を過ごす大人たち。昼間からワインを飲み、日が暮れるまで楽しそうに語り尽くす家族の姿。夜道で襲われ歯が欠けるまで暴行されても「ここじゃよくあることだよ」と、平気そうな顔をする知人。薬物で理性がきかなくなる現地の友人の姿を見かけるのも日常茶飯事。日本人の私にとって当たり前ではないことが起こる毎日でした。同じ人間なのに、育つ環境が違うだけで、こんなにも違った考え方があるのか、と高校時代で気づけたこと、若いながらも、それが人生の分岐点だったと感じます。 このような多様な価値観に出会えるのは、異国の地だけではありません。ここ、岩手でも多様な価値観が共存しています。震災を機に、いろいろなコミュニティに人々の共感が生んだ密な関係性が、存在するようになりました。家富さんとの出会いも、震災がきっかけで広がった活動の一部でした。 都会に出ずとも、都会に暮らす人々の価値観、または世界をフィールドに活躍する人々の価値観に出会えること、それらはここ岩手だからこそ、叶えられることではないでしょうか。その繋がりから、地元にこんな素晴らしい考え方をしている人がいるんだ、という発見に繋がることもあります。10代から様々な生き方と出会い、より多様な人生の選択肢を探せる、そんな自由な空間が現代の地方の若者に必要だと私は思います。 瀧本 佳央(21)
残り2週間となりました。14日。時間にすると、336時間。 時間に置き換えるとなんでしょう...すごく時間が無い様に感じて、書きながらとっても胃がキリキリしてきました。マゾなことした自分を今まさに恨んでいます。 鈍感力が長所でもある私が、夜眠れなくなるorクラウドファンディングにまつわる夢をみるなんてこと、誰が想像したでしょうか。2段ベッドから落ちても寝る人間です。 プロジェクトオーナーとしてクラウドファンディングを始めたからこそ体感する緊張感を今まさに噛み締めています。 残り、242万6千円。目標額350万円の壁の高さに、おなかが緩い日々を過ごしていますが私諦めません。 今日の活動報告投稿では、来春からプロジェクトの仲間になってくれる地元生まれ地元育ちの〝千葉菜々ちゃん(23)〟に書いてもらった寄稿文をお届け致します。 今まさに当事者となり動き出しはじめた彼女を、心から尊敬し、そして全力で応援していきたいと思っています。 ++++++++++++++++++++++++++++ 【遠野に生まれて。】 小さな町だからこそ、もうひとつの居場所が必要だと、わたしは思う。遠野は小さな町。 わたしが暮らしていた集落は、もっともっと小さい。その小さなところでは、集団の中にうまく入り込めないということもよくある。そもそも人数の少ないその集団の中に自分の仲間を見つけられないと、こっそり隠れることもできないのだ。 わたしもそういう経験をしたひとり。ありのままのわたしで、集団の中に入っていくことができなかったのである。 当時、自分のまわりにあるものが全てで、それが普通だった。そしてそこに自分が受け入れられていないと感じる時は、自分がおかしいんだと考えるのも、その時のわたしにとって普通だった。みんなと同じようにそこにうまく入っていけない自分が、ダメなんだと思っていた。 でも、自分の何がダメなのかは分からなかった。考えても分からなかったけれど、ありのままの自分でいられないということは、自分が変なんだと思っていた。本当は、みんなにちゃんとわたしを見てほしかった。 いつの間にか、自分がまわりからどう思われているかばかりが気になって、まわりに嫌われないように過ごす毎日になっていた。できるだけ自分からは何も言わず、できるだけ目立たず過ごしていた。みんなが望んでいるだろうと思ったことは、なんでもやった。でも、どんなに頑張っても、なんにも変わらない。 そんな状況が続いても、それに慣れることはなかった。何回だって、胸がキリッとした。会うといつも「元気でやってらが?」って声をかけてくれるおじいちゃんおばあちゃんも、楽しい時も心細い時もいつもそこにいて見守ってくれている薬師岳という名の山も、時間を忘れて暗くなるまで友だちや妹弟と外で遊んだ過去も、大好きなはずなのに…。 それなのにわたしは、自分もこの場所も、嫌いだった。この場所から逃げ出せるタイミングがあって、わたしは迷わず遠野から逃げ出した。新しい場所に行って、新しい自分になれるんじゃないかと思った。逃げて、わたしはいろんな人に出会い、いろんなことを学んだ。おかしな自分を、おもしろいと言って話を聞いてくれる人がいる。嫌いだった自分の性格も、癖も、そういうところがあるから好きだと言ってくれる人がいる。 自分が思っていることと、似たようなことを思っている人がいる。自分が思っていたことを、決してわたしを見放さず、それは違うんじゃないかと言ってくれる人がいる。そんな人たちに出会い、わたしは本当に救われたのだ。 おかげでわたしは、自分の嫌な部分も、嫌な過去も、ひっくるめてこれでいいんだって思えるようになった。まわりの人とは違っても、まわりの人にいろいろ思われたとしても、自分にしかできない生き方をしたいと思えるようになった。 小さな世界の中でがんじがらめになって苦しむんじゃなく、世界はもっと広くて多様なんだってことを、早く知れていたら…と思う。ちょっと逃げたくなった時に、そっと話を聞いて、その後なんだか分からないけど笑いあえる人に出会えていたら。 「わたしって変なんだよ」って言ったら、へへって笑いながら、「わたしもね、変なんだよ~」って言ってくれる人に出会えていたら。馬鹿げているって思っていた自分の考えを「おもしろいじゃん!」と言ってくれる人に出会えていたら。 わたしは、小さな世界で暮らす人たちが、そのような人に出会える場をつくりたい。他の人たちとは違う、自分の嫌なところも好きなところも、隠さずそのまま持って行って、素直な自分をそのまま受け入れてもらえる場をつくりたい。 きっと、そう思うのはわたしだけじゃないはず。わたしはそういう場を、誰かにつくってほしいと願って終わりにするのではなく、そういう場をつくる一人になることにした。 わたしは遠野が大好きだ。だからこの町で暮らしていきたい。遠野は小さな町だ。 小さくて、なんだか息苦しい町じゃなく、小さな町だからこそ、ひとりひとりが生き生きしていて、おもしろい町にしたいと思う。 千葉 菜々