残り2日になりました。
鈴木成一さんにお願いしている、小説用のデザインラフです。
●扉のデザイン
●目次(思いっきりダミーですみません!)
●本文
(赤い線=仕上がり線/グレー枠=裁ち落としです)
また確定ではないので、ここからさ変更になる可能性はあるのですが、あと2日しかないので、お知らせします。
「読ませる」文芸作品を書きたいという方のために、
文芸のデザインは鈴木成一さんにお願いしました。
ご覧のように、ただただシンプルな組版(くみはん)です。
「読ませる」ことに特化した様式美ですね。
ここまでそぎ落としたデザインの場合、デザイナーは何をデザインするのか?
気になりますよね。
本のデザインに限って言えば、何が難しいかというと、
フォント、行間、字間、ハンズラ
さらにタイトルフォントと級数。
そして小見出しのフォントと級数。
つまりバランスという領域になるのでしょうか?
小説って、活字が並んでいるだけです。
それを四六判というサイズの中で、活字だけが並んだ世界で様式美を追求するのって、ある意味ストイックですよね。
しかし、読んでて気持ちいい組版っていうのがあるんです。
めっちゃキモイ話をしてる人って思われそうですが、物語に没頭できる本って、小説そのものの力もありますが、やはり視覚としてのデザインの影響も少なからず受けていると思っています。
ですので、皆さんには美しい組版を使っていただけると、うれしいです。
ルビについては簡単な方法で実装できるかどうか、まだ確約はできませんが、これからエンジニアと頑張ります。
そういえば昔は、組版指定を編集者が印刷所に行っていたこともあるのです。
フォント、級数、行間、歯数の指定を全部やってたことを、思い出しました。
写植級数表を見ながら、「リュウミン、13.5級、行間・・・」みたいな感じです。
といいながら、先輩方の作った本を見ながら、そのまま真似するという感じでした。
さらに印刷所にはプロの職人さんがいて、私のような編集者よりはるかにデザインや組版のことを知っていらっしゃたのです。
デジタル化した今はそんなこともなくなりましたが、だからこそプロのデザイナーの本に与える影響がより大きくなっているのだと思います。
本って一人で作るものではないと思います。
Bookoそのものは自分で作りたい本を自由に作れるので、ある意味、単独作業を強いるサービスなので、言ってることがあべこべですが、だからこそ、プロの経験や英知を込めたいなと思っています。
書くのが辛くなることがあると思いますが、そんな時は「一人じゃない!」って思ってもらえると嬉しいです。
そして鈴木成一さんや鈴木成一デザイン室の岩田和美さんには感謝しかありません。
ありがとうござます。
Bookoのユーザーが増えてきたら、モリサワフォントも使えるようにしたいと考えています。
今は予算的な問題でモリサワフォントが使えないのですが、そのうち・・・!