先般(1月8日(土))の鬼火焚きの写真を改めて掲載させていただきます。そもそも鬼火焚きとは何のために行われるようになったのか、個人的に興味を持った次第です。いつから始まったのか定かではありませんが、「お正月飾りについてきた鬼(悪霊)を火を焚いて追い払い、今年一年の健康、無病息災を祈るための儀式」として鹿児島県の各地で催されているものです。このさつま町永野では毎年1月7日前後に小学生とその保護者、集落の人々が参加して執り行われています。
ここからは筆者の勝手な解釈となりますが、神様と鬼との関わり合いについて考えてみました。神様は恐れ多くも私たち人間が幸せに暮らしていけるように国づくりをしてくださり、その後もみえないところからずっと見守っていたくださる有難い存在ではないかと思います。一方で、鬼(悪霊)は人間の弱いところにつけこんで、人々をそそのかしたり脅かしながら、迷いを生じさせる存在なのではないかと想像しています。
神と悪霊(鬼)は対峙するものであると考えますが、弱い人間はともすると神にすがったり、鬼に近づいたりしながら迷いの多い人生を歩いているのではないでしょうか。
であるとするならば、私たちははじめから神にすがりながら、天に恥じない生き方を選択して清く正しく毎日を過ごしていくのが賢明なのかもしれません。もちろん、そのように理想的な生き方が出来ないのが今のこの世に生きる人びとの大いなる悩みであるのでしょうけれども。