キキョウは秋の七草の1つに数えられるキキョウ科の植物で、大きな花を咲かせます。
花期は8~9月と残暑が続く中で、紫の深さはいち早く秋の爽涼な空気を感じさせてくれます。
古くから観賞用としても親しまれており、八重咲きや白色の花の品種も存在します。
漢方薬として使われることの多い根には、有効成分としてサポニン類が存在します。
サポニン類の化合物は水に溶け、振ると泡がでます。
サポニンの「サポ」はラテン語のsapo(石鹸)からきています。
桔梗根に含まれるサポニンには鎮咳、去痰作用があることが近代医学で認められています。
漢方でも去痰薬とされており、現在では小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)という処方が広く用いられています。
本処方はもともと中国の『傷寒論(しょうかんろん)』に収載される小柴胡湯に、桔梗と石膏(骨折した時のギプスや彫刻などに使われる硫酸カルシウムCaSo₄を主成分とした鉱物)を加えた加味方です。このアレンジは日本の漢方医が編み出したもので、扁桃腺や扁桃周囲炎に適応します。
少しマニアックな内容でしたが、漢方薬として日常的に使用されてきたものであることでも、日本人に寄り添い続けた存在であることを感じて頂けるかと思います。
お肌に漢方。
新しい発想の洗顔せっけんは、スキンケア専門家の視点からキキョウ根を眺めて生まれた発想から生まれました。お肌への穏やかさを感じて頂けましたら幸いです。