2022/02/28 12:21
何を隠そう、わたしはもともと「サウナが苦手」でした。



健康ランドや温泉施設で、熱心にサウナに入る人たちを見ては
粘膜が焼けるように痛く、じっと耐えるだけのサウナ。一体何がいいんだろう?と思っていました。

妻は大の温泉・温浴マニア。

岩盤浴を始め、酵素浴などいろいろなところについて回りました。


が、やはり目が回ったり長く入れなかったりと、いまいちよくわからないままでした。


2020年12月末、温暖な千葉県から山梨県「清里」

標高1144mの場所へ引っ越してきた時のこと。



家の中で花瓶が凍るほどの寒さ。

引っ越したばかりで、建物の保温の方法もわからず
まさに極寒!な日々を送ることになるのです。



すぐ近くにある「八ヶ岳」から降りてくる、最高に冷たい風と雪。



湯船にお湯がためられない!!!!という事実が発覚!!!!
シャワーもちょろちょろ。

その時はどうにもできず、近くの温泉施設にせっせと通いました。



そして、コロナで温泉施設がクローズに…

困った!どうしよう。。と思っている私に、妻が言いました。



「こんな時にピッタリかなと思って、テントサウナ買っちゃった。やってみたかったんだよね」



は?テントサウナ?何それ?テント?サウナ?



実はこの頃、新しい土地、リモートワーク、仕事がうまくいかない・・・など
とにかくネガティブになっていた時期でした。



2021年2月。
海のずっと向こう「フィンランド」から意外と小さくまとめられた荷物が届きました。




「そんな暗い顔してないで、テント組み立ててよ」



テントの組み立てなどは得意だったので、夢中で設営をしたのを覚えています。




そして、大量の石を運んでくる妻・・・
組み立てたばかりの、憧れの薪ストーブにどんどん石を積み上げていく妻・・・



「さ、やりますか!」と言われ、よくわからないままテントの中へ。


この日はマイナス9.5度・・・




「うわ、あつい・・・」



外は0度以下で、カイロを貼り、ダウンを着込んでいるような日、
テントの中は70℃にもなっていました。



施設内のサウナは苦手だったのに、これは平気だ。痛くない…と感動していると

妻がいきなりストーブに積まれた石に、水をかけました。



『ジュワァ〜!!!!』


という音と共に、熱気といい香りがテント内に充満していく。




「なんだこれ!気持ちいい!!!」



無意識で深呼吸し、汗が吹き出し、どんどんカラダがゆるんでいくのを感じました。



テント内の温度は80℃。
どんどん楽しくなっていく自分がいました。



これが、小野島がサウナに出会って「楽しさと気持ちよさ」を知った始まりです。


今も、この時感じた感動を、色んな人に体験してもらいたいという気持ちでやっています。

そしてこれには続きがあります。第2章も読んでいただけると嬉しいです。