こんばんは、まさきです。今日はアメリカンなBBQのお料理について書いてみたいと思います。
初級BBQインストラクターのコースを受講して一番驚いたのが、料理ジャンルの違いでした。恐縮ながらBBQというと焼肉屋さんの屋外版というイメージが強いのではないでしょうか。私も強い火力で薄い肉をさっと焼くイメージをずっと持っていました。ところがです。そのコースで試食したものはなんとも複雑で複合的な料理でした。分析的に言うと、内側が低温調理によるジューシーでソフトな肉質となり、外側が炭火の乾燥した火力でカリっと香ばしく仕上がり、かつスモークによる燻製が薫香をまとわせる、そんなふうな一言では言いにくい調理でした。アメリカの料理というとすぐに大味なイメージが湧いてきます。確かに大手ファストフードのようにケチャップやソースのイメージが先に立ってきます。でも彼らは肉食についてはガチ先輩です。和牛はサシが入っていて薄く切ってさっと焼くのがうまいのは分かりますが、米国の赤身のそして安い肉をおいしく食べる技はアメリカのマニアなおじさんを信頼したいと思います。
さて、そのアメリカンなBBQではどんな肉を使うのでしょうか。まずひとつめは、上の画像に揚げたブリスケットという代表的な部位です。これは肩に近いバラ肉で、数キロの塊です。筋もあり、使いにくい部位なので日本のスーパーではブロックでは売っていません。そういうわけで安い部位なので上手に調理すればコスパ最高になります。
次は、リブフィンガーです。これはバラ肉よりも内側にある肋骨と肋骨の間にある部位です。細長いので日本のお肉屋さんではブロックでは売っていません。こういったB級とみなされる部位を上手に調理するのが醍醐味です。
ほかにも、トマホーク、フレンチラック、水分の少ないソーセージ、野菜などもあります。安い部位のブロックを低温調理やスモーク、火力をうまく組み合わせておいしくする総合調理がアメリカンBBQということで、ご理解頂けましたでしょうか。
次回は溶接の話をしたいと思います。
まさき