皆様、こんばんは。
鶴喰なの花村の早川です。
本プロジェクトは本日3月17日時点で64名の方々にご支援頂きました。
たくさんの温かい応援のコメントも頂き、とても励みになっております。
皆様、どうもありがとうございます!
今回の活動報告は、
「エミューが暮らす耕作放棄地はいま!?」ということで、
高齢化・過疎化が進む限界集落「鶴喰地区」の耕作放棄地はエミュー達が来てくれた後、どのようになったのか?をご紹介したいと思います。
まず、私達のような中山間地域が抱えている最大の問題は、高齢化・過疎化。そして、それが原因で発生する耕作放棄地です。
エミューが鶴喰にやって来る以前、現在飼育している場所は、下の写真のような状態でした。
耕作が放棄された田畑や管理が届かなくなった山には、イノシシ・シカが繁殖し、害獣被害によって農家の栽培意欲を失わせ、更なる耕作放棄地を生むという悪循環となっています。
一方で、農業従事者は、高齢化で体力が低下し、足場の悪い圃場での作業では事故を起す可能性が高まります。これも耕作放棄地を生む原因の一つなのです。これが理由となって、令和3年には、鶴喰なの花村でも約1haの田んぼで水稲栽培を断念しました。
つまり、このような耕作放棄地が増加すればするほど、鶴喰米を始めとする農産物の生産量が減り、それにより集落の収入も減り、この土地に住む人もどんどん減少。集落はより一層、消滅へ向かっていくのです。
しかし、鶴喰地区の私たちは、この状況を座視することなく“どぎゃんかする”気概に溢れています。
平成27年に熊本県から中山間農地集積の重点地区として鶴喰が指定され、さらに令和3年1月、熊本県県南本部より「鶴喰なの花村が耕作を断念した田んぼに、エミューの試験飼育をやってみないか?」と提案があり、エミューの飼育を開始しました。
すると、どうでしょう!
手入れが届かず、荒れていた田畑はいま、エミューのおかげでみるみる蘇っているのです!
(撮影者:みやびとさん@miyagawat211)
エミューを飼った場所にはエミューの糞が有機肥料となって肥沃化します。エミューを別の場所に移動させると、有機栽培が可能な畑になります。いわゆる循環式農業です。更に、エミュー飼育の担当者にとっては収入をもたらします。さらに、エミュー達がやってきてから、害獣の被害もなくなりました。
これは、鶴喰の様な老いた地域において、とても活気的な事なのです。
(撮影者:みやびとさん@miyagawat211)
また、珍しいエミューの存在は、鶴喰地区だけでなく令和2年熊本南部7月豪雨で壊滅的な被害を被った坂本町の復興にも貢献しています。
(撮影者:みやびとさん@miyagawat211)
このように、耕作放棄地だった土地は今、エミュー達のおかげで蘇りつつあります。エミュー達が鶴喰ですこやかに育つよう、環境を整えながら、農地再生と雇用創出に向けて進んでいきたいと思います。
早川美緒
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次回の活動報告(予定)
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・3/18…鶴喰エミュー日記 〜試験飼育から今まで〜
■3/20(土) 20:00〜20:15■
Twitterのスペースにてトークライブ開催予定!
鶴喰なの花村の事務局長 早川博秋より「エミュー達が限界集落の鶴喰にもたらした良い影響」「鶴喰の観光」についてお話します!
Twitterアカウント
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@nanohanamura
農事組合法人「鶴喰なの花村」@八代市坂本町