映画「朝陽が昇るまで待って」は、演者、スタッフ全員が死力を尽くしたと言っても過言ではない撮影でした。本当に話したいことが沢山あるので最後まで飽きずに聞いてください(笑)先ず第一に話したいのは、この作品は映画「20歳のソウル」の撮影が終わってすぐに撮った作品であるということ。「20歳のソウル」と「朝陽が昇るまで待って」は全く同じ座組みで撮った作品なんです。秋山組の一つの特色として、役者がスタッフも兼任するということ。「朝陽が昇るまで待って」の出演者たちも、連日「20歳のソウル」の現場でスタッフとして動き回ってました。ちょっと話が逸れてしまうのですが、このことに関しては色々賛否があると思います。色んな意見を聞いてきましたが、僕個人としては『賛』。とんでもない大物や天才でもない限り、現場で100%の力を発揮するのなんて不可能です。いかに自分の力を現場で最大限発揮するか?そう考えた時に、たとえスタッフとしてでも一流の現場に居ること、一流の俳優たちと交流を持つこと。一流の現場に慣れることこそ100%に近づく方法だと思ってます。実際「20歳のソウル」の現場が終わった後、他の現場に入った時は今までよりもよりリラックスして臨めたような気がしました!と、話が逸れてしまいましたが、何が言いたかったかというと撮影の準備がほとんど出来てない!撮影前日でも本当に次の日本番が来るのか信じられてなかったです(笑)ただ、準備が満足に出来なかったというのは決してネガティブなことではありませんでした。俳優が実に厄介なのは、準備をすればするだけ良い演技になるというわけではないということ!!これは以前のプロダクションノートで話した内容と同じことですね。さっきも言った通り俳優が現場で100%を出す事なんか不可能です。100%を出せないことに焦り、100%を求めてしまう。頭の中は準備してきたことでいっぱいなってしまい、実際に目の前に起きてることに反応できなくなってしまう。まぁこの100%も自分が決めた100%ですしね(笑)自分の想定通りほどつまらないものはない。きっと自分が想定してる以上のものが現場には沢山あるんです。特にモザイク東京初の映像作品、気合いが入りまくっています(笑)時間があればきっと沢山の準備をして現場でリラックス出来てなかったと思います。程よい準備と程よいリラックスと、その結果起きる集中力。準備期間が少なかったからこそ、最大限集中力を発揮できた現場だったのではないかなと思います。勘違いしないで頂きたいのは、だからといって準備をしてはいけないと言ってるわけではないですからね(笑)準備はとても大切ですが、何事もバランスが大事ということが言いたいのです。普段はネガティブに働きそうなことでもポジティブに働いた事が沢山起きた現場でした。明日は「実は台詞うろ覚えだったんだぜ編」を書きたいと思います!吉木遼




