当乗馬クラブ会員のTが、全5回にわたってヴィバーチェの馬たちをご紹介する活動報告シリーズ。
第4回目にご紹介するのは、個人オーナーさまがヴィバーチェに預けている預託馬たちです!
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海太(2005年4月18日生・せん17歳)
品種:クォーターホース×ハフリンガー
愛称:ハッチ
海太の愛称は「ハッチ」。これでピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、
彼は「みなしご」、つまり「乳母っ仔」なのです。
生まれた時に母親を亡くした仔馬には乳母馬がつきますが、馬も人と同じで、赤ちゃんを産まなければ母乳は出ません。
このため、乳母馬を繋養する牧場には毎年、乳母馬の数だけみなしごの乳母っ仔が誕生することになります。
海太もそういった仔馬として生を受け、母を知ることなく、母の乳からではなくバケツからミルクを飲んで育ちました。
このためか、今でも海太は不安なことがあると、無意識に乳=母を求めるのか、バケツに顔をつっこむ癖が残っています。
しかし馬体も精神も乗用馬のタマゴとして順調に成長し、1歳の時に埼玉の乗用馬牧場にやってきたところ、
当時、愛馬を亡くしたばかりの現オーナー様の目に止まることになります。
現オーナー様をあらたなお母さんとしてさらに成長し、今では立派な乗用馬です!
わがままなところがありますが、そこが可愛いところでもあります。
手入れの時に、「ここ! ここ掻いて〜!」といったように、おねだりをしてきたりします。触られて嬉しい部分とそうでない部分の差が結構あるようです。
ブーケファラスと一緒に部班形式で、障害レッスンをおこうなうことが多いのですが、
海太は兄貴分のブーケをとても慕っており、
レッスン開始後駆歩の体勢に入ると、本気でブーケのお尻を追っかけ回します!
弟分的なところもあって、やっぱり可愛いですね!
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プレフェリート(2012年5月25日生・牡10歳)
品種:サラブレッド(引退競走馬)
競走馬時代の名前:マイネルシュリンガ
(父・ステイゴールド 母・レモンキス 母父・ヘクタープロテクター)
愛称:プー
一口馬主クラブのサラブレッドクラブ・ラフィアンからマイネルの冠名をいただき、
美浦・奥平厩舎から競走馬デビューしたマイネルシュリンガ。
しかし、猛馬・気性難として知られるステイゴールドを父に持つものの、おだやかな性格の彼はレースで闘争心がわかなかったのか、あまり良い競走成績を残せませんでした。
引退後、彼の一口馬主であった現オーナーさまに引き取られ、プレフェリートという新たな名前をもらいました。
競馬では望ましくない方向に働いてしまった彼の「穏やかな性格」ですが、
これは乗用馬になった現在、非常に良い方向に働いています。
オーナー様のご好意で、他の会員もレッスンで乗らせてもらうことがあるのですが、
初心者から上級者までしっかり乗せ切る!
誰を乗せても・どんなレッスンでも安心できる、頼もしい馬です。
が、年齢を少し重ねた今、若干父・ステイゴールドの血が見え隠れすることも…。
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ラヴ(2006年3月23日生・牡16歳)
品種:サラブレッド(引退競走馬)
競走馬時代の名前:チャンピオンラブ
(父・マイネルラヴ 母・アイシータカオー 母父・ナリタブライアン)
愛称:ラヴ
美浦の柄崎厩舎からデビューしたチャンピオンラブ。
父マイネルラヴ譲りの強い気性が騒いだか、中央のダート戦線で優れた競走成績を残し、あと一歩でオープン馬というところまで上り詰めました。
競走引退後に乗用馬牧場へ移動したところ、そこを訪れた現オーナーが、彼の血統表に目を輝かせます。
現オーナー様はかつてラフィアンで、本馬の父マイネルラヴの産駒の一口を何頭も持っていたのでした。
大好きなマイネルラヴ。その子供を、今度は乗馬として自分の愛馬に…! 現オーナー様はもはや即決という形で購入を決められたそうです。
ただし、気性難として名を馳せたマイネルラヴの血は今も健在で、乗用馬転用調教はかなり苦労されたようです。
しかし、オーナー様のことが大好きで、その方はお年を召しているのですが、それを察してか、とても気を遣って優しく接する一面も持っています。
名前の通りのこれぞラヴ! ですね!!
乗ると反動の大きい馬ですが、一通りの運動は問題なくクリアします。
これからもオーナー様のために鍛錬を続け、より立派な乗馬に成長してほしいですね!
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この活動報告シリーズのラストとなる次回は、
ヴィバーチェで働き天寿を全うしていった、思い出の中の馬をご紹介してまいります。
よろしければまたご覧にお越しくださいませ!