皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回の活動報告では本格的に進行し始めたオーダーバッグの製作風景を公開いたします。
ぜひご一読ください。
本プロジェクト製作担当の職人 倉持は、年末年始にかけてオーダーバッグの本格的な作業に取りかかり始めました。
今回のクラウドファンディングでオーダーいただいたのは11点のバッグ。
いずれも同じ組み合わせは一つとしてなく、全てがオンリーワンのアイテムとなっております。
オーダーいただいた数に合わせて新たに革を仕入れることからスタートし、まずはパーツごとに裁断を行っていきました。
始めに切り出したのは手紐のパーツ。約110cmほどの長さをまっすぐ同じ幅で手作業で切り出す工程を前に「これが一番苦手なんだよね」と一言。
「全集中!」と言葉を続けて黙々と切り出しが始まりました。
弱音を出しつつも学生時代を含めると15年以上のキャリアを持つ倉持は慣れた手つきでスムーズに作業を進めていきます。
手紐が重なる部分は「粗裁ち(大まかに切り出すこと)」を終え貼り合わせ作業の後「本裁ち(実寸に合わせて正確に切り出すこと)」を行い、縫い合わせていきます。
今回のオーダーでは本体、手紐のお色味に加えて糸の色も選択可能なため組み合わせは64通りあります。
オーダーいただいたパターンを間違えることのないようにダブルチェックを重ねながら慎重に革と糸が組まれていきました。
ミシンがかけられ集まった22本の手紐を前に次の工程を待っていると、倉持が手にしたのは再び手紐。縫い合わせた後にコバ(木端、裁断面の意)を処理すると言います。
裁断時に角が立った部分削ぎ落とし、TOKO艶クリームで断面を処理していきます。
広い工房の中で手先を細やかに動かす動作を前に「地味な作業でしょう」と一言。
革の質感を魅せる画やミシンのテクニカル的な技が光る場面ではないから…との配慮の言葉でしたが、その華やかな一面以上に
鞄を持ち運ぶ上で最も手が触れる部分だからこそ、このようなひと手間が使う人に寄り添うのであろうという作り手の想いを感じることができました。
手紐の作業を終えると続いては本体の革の切り出しへと進行していきました。
職人 倉持が運営するYouTubeチャンネル「kissoraの中の人」ではオーダーバッグの構成や製作工程をさらに詳細にご覧いただける動画も公開しておりますので、気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
私たちが普段使用するアイテムにはどれもその裏側には製作者がいます。
その作り手や工程。こだわりを知ることでさらにアイテムに対しての親近感や愛着を持ってもらえると嬉しいです。
そして作り手もまた、生産時にはそれらをいつか使う方達のことを浮かべながら作業をしています。
活動報告ではものづくりの裏舞台で勤しむ職人の姿をよりリアルにお届けできればと思っておりますので、こんなところを見てみたいなどございましたら、SNSやYouTubeなどでコメントお願いいたします。
次回はオーダーいただいた皆様へお届け直前の様子とともに製作の進捗を
活動報告として投稿いたします。
早いもので1月も半ば。
ご支援いただいた皆様へ1日でも早くお届けするべく製作を進めておりますので、
今しばらくお待ちいただけますと幸いです。