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「紙の雑誌」を続けることで、「ゆっくり」考える場を守りたい。(宇野常寛責任編集)

現在の支援総額

4,893,584

326%

目標金額は1,500,000円

支援者数

912

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/01/22に募集を開始し、 912人の支援により 4,893,584円の資金を集め、 2022/02/20に募集を終了しました

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「紙の雑誌」を続けることで、「ゆっくり」考える場を守りたい。(宇野常寛責任編集)

現在の支援総額

4,893,584

326%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数912

このプロジェクトは、2022/01/22に募集を開始し、 912人の支援により 4,893,584円の資金を集め、 2022/02/20に募集を終了しました

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こんにちは、PLANETSの石堂実花です。

本日ご紹介するのは、巻頭ルポ「観光しない京都」です。この記事では「京都は観光しないほうが楽しい」というコンセプトのもと、観光地ではない日常の京都の風景を、本誌編集長のエッセイと、色鮮やかな写真とともにお届けします。

突然ですが、皆さんは「京都」と聞くとどんなイメージが思い浮かぶでしょうか? 筆者にとって京都は、金閣寺や清水寺、伏見稲荷など有名な史跡に代表されるように、「伝統的な日本文化が堪能できる外国の人が多い観光地」という印象でした。

そんな華やかなイメージとは一転、「京都は日常こそが良い」と主張するのが「観光しない京都」です。数年前にwebで連載していたエッセイには、こんなことが書いてあります。

この京都という街は、ただそこにいるだけで──あなたが自分の街で過ごすように、朝起きて、食事をして、散歩をして、買い物して、そしてお茶を飲むだけで──たくさんのものを僕らに与えてくれる街です。それができる蓄積と洗練がある街です。東京や他のたいていの街よりも、とてもゆっくり時間が流れている街です。(観光しない京都 第1回「観光しない」ほうが京都は楽しい

たとえば京都にはハンバーグのおいしい老舗の洋食屋さんがあることや、おしゃれで仕事に適したカフェがたくさんあること、おいしいパン屋さんがあることなどなど、京都の知らない一面を教えてくれたこちらの連載は、それまでの私の京都のイメージを覆してくれるような、とても楽しい連載でした。(実は今はなくなってしまったお店が多いのが寂しいところです……!)

連載は宇野の京都出張の終了とともにいったん休止となっていましたが、今回は満を持して誌面で、しかも色鮮やかな写真とともに巻頭で取り上げる運びとなり、個人的にもどんな仕上がりになるか、今からとても楽しみです!

▲北大路「はせがわ」のランチ(撮影:宇野常寛)


▲鴨川の風景(撮影:宇野常寛)


▲「市川屋珈琲店」のフルーツサンド(撮影:宇野常寛)

さて、「観光しない京都」の連載中に、宇野が「これは!!」と衝撃を受けたという京都にまつわる書籍がありますので、今回は番外編的にご紹介しましょう。その書籍とは『台湾男子がこっそり教える!秘密の京都スポットガイド―左京区男子休日』です。

▲『台湾男子がこっそり教える! 秘密の京都スポットガイド―左京区男子休日

この本は台湾在住の男子2人組が京都に滞在し、本屋やカフェなどのカルチャースポットだけでなく、商店街や銭湯、地元の飲食店など、観光地ではない、左京区の日常を巡る日々を綴ったエッセイで、とても秀逸なガイドブックでもあります。

▲見出しがなんともいいですね……。

何気ない日常の空気感まで写し取っているかのような写真はもちろん、日常に溶け込みながらも旅人の目線からお店や人、ものごとについていきいきと書かれているその筆致も素晴らしいです。ぜひ『モノノメ #2』の副読本としても読んでみてください。

そしてここが重要なのですが、この本を読んだ上で改めて宇野が目指したのは、「鴨川ではなく桂川、左京区ではなく右京区推し」だそうです。もともと土地勘のない人間からするとちょっと違いがわかりづらいのですが、そのニュアンスも含めて、ぜひ本誌で「観光しない京都」を確かめてみてくださいね。

▲桂川の風景。奥に見えるのは嵐山(撮影:宇野常寛)


***


最後に、今回「観光しない京都」を制作するにあたり頭に浮かんできたのは、ちょうど1年前見かけた、こちらのツイートです。

これは現在PLANETSで「母と娘の物語」を連載中の書評家、三宅香帆さんのツイートなのですが、このツイートを見たときに、「わかる!!」と大きく頷いてしまいました。筆者にも京都の大学に通っていた知人がいるのですが、しょっちゅう「京都に帰りたい」とぼやいています。きっと多感で自由を持て余す大学生をおおらかに包み込むような魔力のようなものが京都にあるのでしょう。我らが編集長も、その虜になったに違いありません。 

なかなか旅行のできないご時世ではありますが、このコロナ禍が明けたあかつきには『モノノメ #2』を片手にぜひ「日常の京都」を堪能してみてはいかがでしょうか。


『モノノメ #2』のクラウドファンディングはこちらにて実施中です

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