(※本活動報告掲載の表紙および誌面イメージは制作中の仮のものです)宇野常寛です。この『モノノメ #2』のクラウドファンディングも、今夜0時で終了です。今回もたくさんの支援をありがとうございます。残り24時間を切りましたが、まだ間に合うので、興味のある人はぜひこのタイミングで購入をよろしくお願いします。さて、この『モノノメ』は、批評や寄稿文、小説やルポルタージュの載ったいわゆる「総合誌」です。ただ、普通の総合誌とちょっと違うのは、あまり時流に「ノッた」ものを扱わないことと、写真やイラストをふんだんに使っていることです。あまり時流に「ノッた」ものを扱わないのは、この雑誌が僕の提唱する「遅いインターネット」という運動の一環だからです。僕はタイムラインでシェアされる話題に大喜利的に答えてポイントを稼ぐゲームにも、そのゲームに勝つために「やらかした」人に石を投げることで誰かを貶めたくて仕方がない卑しい読者を集める政治家や言論人たちにも、軽蔑しか感じません。ただ、こういう人たちを批難するのではなくて、自分ならこうするという対案を示すことで対抗していきたい。そう思って僕はこの運動をはじめました。だから基本的にこの雑誌には、そういった相互評価のゲームに夢中になっている人は出てきません。そうではなく、タイムラインの潮目とは無関係に、本当に価値のある問題設定を試みている人たちだけを集めているつもりです。そして、写真やイラストをたくさん使用して、デザインに凝っているのはその読書体験が「楽しい」ものでなければいけないと思うからです。誰かを貶めて「あいつら」より自分はマシだ、「まとも」だという安心(思考停止)に対抗するために、僕は部屋で独りで雑誌を開いているだけで、誰とも比べることなく充実できる時間を提供したい。だから、人間同士のつながりではなくあえて人間とモノとのつながりの力を活用したい、そう考えたわけです。ただ……はじめてみて改めて分かったのだけれど、この路線で、この内容の雑誌を作るのは想像以上に制作費と時間がかかります。現場からはもっとここに予算を使いたいと突き上げられては創意工夫でなんとかして欲しいと頭を下げ、広告も集めようと思っては「特集がSDGsとかだったら……」と苦い顔をされるなんてことを繰り返しています。そういう背景があって、このクラウドファンディングにも頼って制作しているのが実情です。でも、どんなつらいことがあっても創刊号を手にとってくれた人たちが面白かった、他の雑誌では絶対にできないことをやっている、そう言ってくれたのを思い出して、がんばって作り上げています。いまはまだ、部数も出ないし、続けていくのがやっとの雑誌ですけれど、これを2年、3年と続けていけば必ず、この雑誌は少しずつ浸透して、タイムラインの潮目を読み合うゲームよりもずっと、こっちのほうが長い目で見れば本質的で、深いことを扱っているともっと多くの人に理解してもらえると信じています。それが10万人とか、100万人じゃなくても良い。今の何倍かの読者がいれば、もっともっとやりたいことを、スタッフにいい環境を作った上でじっくり創ることができるようになる。それが僕の野望です。この雑誌はまだヨチヨチ歩きをはじめたばっかりで、ちょっとした感染症や家庭内事故で亡くなってしまうような存在です。でも、全力で、じっくり育てていきます。今号でできなかったことは次号で、それでできなかったらまた次号で、少しでもたくさんかたちにしていきます。そうやって、最高のものを目指していくので、みなさんもじっくり付き合ってくれたら嬉しいです。すぐ古くなるようなことは扱っていないので、次の号が出る半年後まで、ゆっくり読んでください。(そしてもし、創刊号やこの第2号が面白かったら、周囲にオススメしてあげてください。)それでは、今日の夜0時まで、よろしくお願いします。このクラファンが最速かつ、特典付きで購入できる機会なのでぜひ、気になった人はここから購入してください。よろしくお願いします。
モノノメ の付いた活動報告
こんにちは。PLANETS編集部の小池真幸です。おかげさまでたくさんの方々にご支援いただいている『モノノメ #2』のクラウドファンディングも、残すところあと1日となりました。既に800人近いみなさんにご支援いただいていますが、これだけ文章や写真のつまった雑誌をつくるためには、それなりのお金がかかるのもまた事実。この取り組みを次号、そのまた次号……と継続していくために、より一層、たくさんの方々にご支援いただけるととっても助かります。今回は、ちょっと一風変わった企画「[フォトエッセイ]走るひとたち|上田唯人、高山都、宇野常寛」の舞台裏について。(写真:久富健太郎)PLANETSが注力して取り扱っているテーマの一つに、「ランニング」があります。ただ、タイムや走行距離を伸ばす方法や、ダイエットのための効率的な走り方……といった内容は、一切扱っていません。気持ちよくて楽しい、日常生活の一部を彩るライフスタイルスポーツとしての、ランニングの可能性を探求しているのです。2018年10月に刊行した『PLANETS 10』では、“雑誌内雑誌”としてランニング誌「走るひと」とのコラボレーション企画を実施したり、学びのコミュニティ「PLANETS CLUB」では定期的にランニング関連のイベントを開催したりしています。(「走るひと」編集長・上田唯人さんと、自身も日常的に走っている編集長・宇野による対談「ライフスタイルスポーツとしてのランニング」はこちら)『モノノメ 創刊号』でも「[フォトエッセイ]高山都 走るひとり」という記事を掲載。モデル・タレントの高山都さんに、ランニング体験から見える風景について語っていただきました。(写真:久富健太郎)そうした背景も踏まえ、『モノノメ #2』に掲載するこの企画では、新しい「大人のあそび」としてのランニングのあり方を考えます。PLANETSでは、都市をもっと多様に、深く味わう方法を考えるプロジェクト「飲まない東京」をはじめ、いわゆる「飲む・打つ・買う」のような20世紀型の男性中心文化のオルタナティブとしての、新しい「大人のあそび」のかたちの模索を続けてきました。今回の企画も、その一環と言ってよいでしょう。「夜に集まって、都内でお酒を飲んで解散」ではないあそび方。朝6時半に渋谷に集合し、車で三浦半島に向かい、8時過ぎには三浦海岸駅付近に到着。たくさんの大根が干された気持ちのいい海辺で、少しおすそ分けなどもしてもらいながらランニング。山中の辺り一面に大根畑が広がる場所も通りながら、半島を横断してゆき、お昼過ぎには三崎漁港に到着。三崎名物のまぐろ丼を堪能し、帰宅後の楽しみに三浦の新鮮な野菜をお土産に買って、夕方過ぎには渋谷に戻る──そんな「大人のあそび」を、上田さんと高山さん、編集長・宇野の3人で堪能しています。(写真:久富健太郎)僕もアシスタント役としてついて行ったのですが、いろいろと新鮮な発見がありました。神奈川で生まれ育った僕にとって、三浦半島はわりと身近な行楽地。好きな場所ではあるけれども、電車・バスの乗車券とお食事券、お土産券がセットになった「みさきまぐろきっぷ」の印象がどうにも強く、正直にいえば「もう、しばらくはいいかな……」とやや食傷気味になっていました。もちろん、マグロは大好きで三浦半島のマグロ料理はとても美味しいのですが、やることが定型化されてしまっている印象を持っていたのです。しかし、今回の企画を通して、自分がいかに三浦半島の一面的な魅力しか知らなかったのか、大きく反省させられることになりました。朝ランニングという楽しみ方、新鮮な三浦野菜、壮大な大根畑……マグロだけではない、「大人のあそび」の場所としての可能性が、まだまだ三浦半島にはたっぷり秘められていたのです。(もちろん、マグロ料理は今回もおいしくいただきました)写真もふんだんに使ったリッチな誌面で、読み終えた後には思わず三浦半島に向かいたくなってしまう……そんな企画になっていると思います。僕も『モノノメ #2』が無事校了し、みなさんの手元に届けられたら、どこかに走りに行きたいです。(写真:久富健太郎)『モノノメ #2』のクラウドファンディングはこちらにて実施中です。いよいよ明日までです!(トップ画像撮影:宇野常寛)
こんにちは、PLANETSの石堂実花です。本日ご紹介するのは、巻頭ルポ「観光しない京都」です。この記事では「京都は観光しないほうが楽しい」というコンセプトのもと、観光地ではない日常の京都の風景を、本誌編集長のエッセイと、色鮮やかな写真とともにお届けします。突然ですが、皆さんは「京都」と聞くとどんなイメージが思い浮かぶでしょうか? 筆者にとって京都は、金閣寺や清水寺、伏見稲荷など有名な史跡に代表されるように、「伝統的な日本文化が堪能できる外国の人が多い観光地」という印象でした。そんな華やかなイメージとは一転、「京都は日常こそが良い」と主張するのが「観光しない京都」です。数年前にwebで連載していたエッセイには、こんなことが書いてあります。この京都という街は、ただそこにいるだけで──あなたが自分の街で過ごすように、朝起きて、食事をして、散歩をして、買い物して、そしてお茶を飲むだけで──たくさんのものを僕らに与えてくれる街です。それができる蓄積と洗練がある街です。東京や他のたいていの街よりも、とてもゆっくり時間が流れている街です。(観光しない京都 第1回「観光しない」ほうが京都は楽しい)たとえば京都にはハンバーグのおいしい老舗の洋食屋さんがあることや、おしゃれで仕事に適したカフェがたくさんあること、おいしいパン屋さんがあることなどなど、京都の知らない一面を教えてくれたこちらの連載は、それまでの私の京都のイメージを覆してくれるような、とても楽しい連載でした。(実は今はなくなってしまったお店が多いのが寂しいところです……!)連載は宇野の京都出張の終了とともにいったん休止となっていましたが、今回は満を持して誌面で、しかも色鮮やかな写真とともに巻頭で取り上げる運びとなり、個人的にもどんな仕上がりになるか、今からとても楽しみです!▲北大路「はせがわ」のランチ(撮影:宇野常寛)▲鴨川の風景(撮影:宇野常寛)▲「市川屋珈琲店」のフルーツサンド(撮影:宇野常寛)さて、「観光しない京都」の連載中に、宇野が「これは!!」と衝撃を受けたという京都にまつわる書籍がありますので、今回は番外編的にご紹介しましょう。その書籍とは『台湾男子がこっそり教える!秘密の京都スポットガイド―左京区男子休日』です。▲『台湾男子がこっそり教える! 秘密の京都スポットガイド―左京区男子休日』この本は台湾在住の男子2人組が京都に滞在し、本屋やカフェなどのカルチャースポットだけでなく、商店街や銭湯、地元の飲食店など、観光地ではない、左京区の日常を巡る日々を綴ったエッセイで、とても秀逸なガイドブックでもあります。▲見出しがなんともいいですね……。何気ない日常の空気感まで写し取っているかのような写真はもちろん、日常に溶け込みながらも旅人の目線からお店や人、ものごとについていきいきと書かれているその筆致も素晴らしいです。ぜひ『モノノメ #2』の副読本としても読んでみてください。そしてここが重要なのですが、この本を読んだ上で改めて宇野が目指したのは、「鴨川ではなく桂川、左京区ではなく右京区推し」だそうです。もともと土地勘のない人間からするとちょっと違いがわかりづらいのですが、そのニュアンスも含めて、ぜひ本誌で「観光しない京都」を確かめてみてくださいね。▲桂川の風景。奥に見えるのは嵐山(撮影:宇野常寛)***最後に、今回「観光しない京都」を制作するにあたり頭に浮かんできたのは、ちょうど1年前見かけた、こちらのツイートです。これは現在PLANETSで「母と娘の物語」を連載中の書評家、三宅香帆さんのツイートなのですが、このツイートを見たときに、「わかる!!」と大きく頷いてしまいました。筆者にも京都の大学に通っていた知人がいるのですが、しょっちゅう「京都に帰りたい」とぼやいています。きっと多感で自由を持て余す大学生をおおらかに包み込むような魔力のようなものが京都にあるのでしょう。我らが編集長も、その虜になったに違いありません。 なかなか旅行のできないご時世ではありますが、このコロナ禍が明けたあかつきには『モノノメ #2』を片手にぜひ「日常の京都」を堪能してみてはいかがでしょうか。『モノノメ #2』のクラウドファンディングはこちらにて実施中です。
こんにちは、PLANETS編集部の徳田です。普段はリモート環境で仕事をしている編集部ですが、雑誌制作となるとどうしても事務所に行かなければならないタイミングが出てきます。ちょうど昨日も印刷された『モノノメ#2』のゲラ原稿を事務所でチェックしていたところですが、少しずつ完成像が見えてきてワクワクしてきてもいます。さて、業種によってはもはや当たり前となったリモートワークをはじめとして、近ごろ世間では「働き方」を根本的に見直す議論が起こっています。リモートワークもそうですし、最近では「週休3日制」の話題も耳にするようになりました。この活動報告を書いているのがまさに3連休明けなんですが、やはり「ちゃんと休んだな」と思えるには週に3日は休日が欲しいところです。正直5連勤もするとヘトヘトになり、かといって休日に何もしないのはもったいない……と思っては土日に予定を入れて結局疲れが取れないまま翌週に持ちこす……なんてことは多々あります。でも、週に3日休みがあれば1日くらいは何もせず休養にあててもいいかなと思えますよね。そんな週休3日制と関連して、編集長の宇野常寛はこんな提案を始めました──「水曜日は働かない」。水曜日を休みにすると、全ての平日が休日に隣接する。初めてこのコンセプトを聞いたときは目から鱗でしたが、今回『モノノメ #2』では「ほんとうに水曜日に働かないようにするにはどうすればいいのか」について考える小特集を企画しました。なぜ、「水曜日」なのか。なぜ3連休ではないのか。例えばリモートワークをしている人は、いつでもどこでも仕事ができてしまうがゆえに、「仕事」の時間と「プライベート」の時間を主体的に決める必要があります。「この時間は仕事をする」「この時間は休む」というふうに、自分のライフサイクルを自分自身でデザインしていく発想が求められます。こういう考えは、あえて平日の真ん中に休みを置くことでより活発になるのではないか。もし水曜日の休日ではなく「3連休」を作ったとしたら、それは「いかにオフを充実させるか」という話になって、ライフサイクルを主体的にデザインしていく発想とは別のものになってしまうんじゃないか。これが、宇野が特集内の鼎談を収録していたときに話していたことです。休みを充実させることに躍起になるのではなく、休みを取り入れながら生活全体を自分なりのペースで設計していく。なんとなく、ランニングが趣味の編集長らしい発想だと思い、個人的にも腑に落ちたところです(ちなみに前号に引き続き、ランニング雑誌『走る人』とのコラボレーション記事も制作中です)。最近はPLANETS社内でもこの「水曜日は働かない」を実践するために、会議など時間的な拘束が発生する業務は、なるべく水曜日にはおこなわないことにしています。が、(特に今の時期は)まったく仕事をせずに「休む」とまではなかなかいかないのが現状です。ちょうど今日は水曜日ですが、早く「水曜日は働かない」と、誰もが胸を張って言えるような世の中になってほしいなと思う今日この頃です。『モノノメ #2』のクラウドファンディングはこちらにて実施中です。イラスト:(C)ENDO-ROLL/endo
こんにちは。PLANETS編集部の小池真幸です。いよいよ『モノノメ #2』の発売時期、そしてそれ以上に校了時期が間近に迫ってきました。ここ数日はほぼ自宅に籠もりきりで編集作業に明け暮れていますが、首都圏でも雪をはじめ厳しい寒さが続く中、寒さが苦手な僕にとってはむしろ好都合。一歩ずつ着実に、読者のみなさんにお届けできる状態に近づいていることを噛み締めながら、そして雑誌ができあがる頃には春の足音が聞こえてくることを期待しながら、今日もキーボードを叩いています。……と言いつつも、「この繁忙期を抜けたらしたいことリスト」を頭の中で日々作り上げているのですが、その中の一つに、ベタながら「心おきなく映画を観にいく」があります。僕は観たい映画ができると、忘れないようにGoogleカレンダーに仮で「〜〜を観る」という予定を入れるようにしているのですが、立て込んでいる時期だと必然的に、その予定はどんどん後ろにスライドされていくことに。そして今、まさにそんな状態です。ということで、せめてもの慰み(?)に、昨年観てよかった映画を振り返ってみると、ある日本人監督の作品が二つも入っていると気づきました──米アカデミー賞で日本映画で初の作品賞候補入り、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞もあわせて4部門にノミネートされた『ドライブ・マイ・カー』を監督された、濱口竜介さんです。©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会個人的には、昨年公開された濱口さんの作品としては、最新作『偶然と想像』も昨年末に観てとても感銘を受けたのですが、その少し前に観た『ドライブ・マイ・カー』も圧巻でした。日本映画としては長尺の3時間があっという間に過ぎていく、とても上質な映画体験。それも、派手なアクションや手に汗握る展開で魅せるアッパー系の作品ではまったくなく、むしろ淡々と上質な画や会話、演技やストーリーを見せていく作品です。ただ、その感想をしっかりと言語化しきることができずにいたのですが、『モノノメ #2』に掲載予定のある企画によって、一気に視界がひらけた感覚があります。その企画とは、「[特別鼎談]「劇映画的な身体」をめぐって──『ドライブ・マイ・カー』から考える(仮)|宇野常寛×佐渡島庸平×濱口竜介」です。「宇野さん、濱口と話してみない?」──編集長・宇野とは旧知の間柄である、株式会社コルク代表取締役社長/編集者の佐渡島庸平さんから届いた一通のメールから、この鼎談は生まれました。なんと佐渡島さんと濱口さんは、大学の同級生だったというのです。『ドライブ・マイ・カー』を観て非常に感銘を受け、久しぶりに濱口さんと話したいと思った佐渡島さん。「せっかくだからこの作品についてより突っ込んだ話ができる人がいたほうが面白いし、濱口にとってもいいことなのではないか」と、編集長・宇野に声をかけてくれたのが、この企画の発端です。宇野と濱口さんは完全に初対面でしたが、挨拶もそこそこに、映画の核心に切り込む議論に突入。現代の情報環境と劇映画の射程距離、言葉と身体、村上春樹の女性表象、ショットの内と外、演技の「文体」の問題……一本の映画から汲み出せる思考をとことん搾り取った議論となりました。その盛り上がりをできるだけそのまま入れ込んだ、たっぷり2万字ほど、でもとてつもなく高密度な記事になっていると思います。『ドライブ・マイ・カー』についてはすでにさまざまな言説が出ていますが、そんな中でも特に深く/広い議論になったのではないでしょうか。個人的には、久しぶりに批評家・宇野常寛の本気を見たと感じました。『ドライブ・マイ・カー』をまだ観ていないという方は、まだまだ絶賛上映中なので、あらかじめ観ておくと、より一層記事が楽しめるのではないかと思います。僕は三人の議論を聞いて、自分がいかに表層的にしかあの映画を観られていなかったのかを痛感しました。『モノノメ #2』の制作が落ち着いたら、また観に行かなければ……という謎の義務感に駆られています。そういうわけで、心置きなく観に行けるよう、最後の大詰め作業をがんばります。『モノノメ #2』のクラウドファンディングはこちらにて実施中です。