地上波で紹介
映画『わたしの魔境』ですが、今週末3/26(日) 13:30~放送回の読売テレビの番組「そこまで言って委員会」で紹介されます。
社会に潜む様々な洗脳の形について取り上げた番組回で、カルト洗脳についてのコーナーで本作をご紹介頂きます。
また、主演女優の近藤里奈が番組内に出演する事が決定しました。
本作の脚本執筆においても参考にした井上嘉浩元死刑囚の半生を描いた「魂の遍歴 すべての罪はわが身にあり」の著者 門田隆将氏や、アナウンサーの古館伊知郎氏をパネリストとして迎え、本作主演女優の近藤里奈が若者から見たカルトについての印象などを語るゲストとして一部出演します。
▶番組放送エリア
※残念ながら都内では放送はありませんが、それ以外のほとんどの地域で放送されます
TikToker紹介
また、昨夜映画紹介TikTokerのレネリー氏が本作をご覧になりご紹介下さっています。
▶レネリーさんのTikTokはコチラ
ニコニコ先行配信中
『わたしの魔境』は、現在3/31(金)23:59まで期間限定でニコニコで先行配信中です。
期間内であれば、好きなタイミングでいつでも視聴可能です。
いち早く本作を見たい方は下記よりチケット購入が可能です。
▶ニコニコ視聴はコチラ
また、4/5(水)より、Amazon・DMM・dTV・U-NEXT他多数サイトで有料配信がスタートします。本作は、劇場公開しない代わりに一定期間都度課金型の有料配信になります事、ご了承頂けますと幸いです。その代わり、劇場料金の1/3程度のお値段で全国どこでも24時間視聴可能です。
本日3月20日は、地下鉄サリン事件が起きた日です。
28年が経過し、カルトに対する社会の恐怖と警戒心が薄れゆく中、今なお苦しんでいる人は多数います。一見すると、異質な集団に思われがちですが、実は非常に身近なのがカルト問題の怖さです。今なお「オウム的な構造」は社会に無数に潜んでいます。
いつの時代も、自分が思い描く肥大した過剰な自画像と、現実とのギャップに悩む若者が多いように見受けられます。また、本作主人公のように、心に傷を負った者に対する社会の無理解、サポートとケアの薄さも、カルトが付け込む土壌を育んでいるように思います。
今も昔も、学校教育は知識は教えるものの、社会処世術としての知恵や経験を教えません。
ゆえに、当時からあまり進化出来ていないように感じています。
バブル時代だったオウムとは異なり、金銭的に厳しい今の時代はスピリチュアルへの傾倒というよりも物質的な豊かさを手にした「成功者」に憧れる人が増えたように見受けられます。今の時代はカルトに加え、オンラインサロン詐欺や投資詐欺、マルチ商法やビジネスセミナーなど様々な形で落とし穴が無数に潜んでいます。
そんな流れの中で、カルト的な構造を持つ集団は、「何者かにならなくては」と焦る若者や中年層のアイデンティティを守り、「自分は特別だ」というプライドや自己肯定感を満たして居場所を提供する形で帰属意識を与えます。
その歯止めが効かなくなり、最悪な形で暴走したのがオウムではないかと私は思います。
これは決して許される事ではありません。
そんなに遠くに"特別な何か"を求めなくても、もっと身近に大切なものはあるかもしれません。
見る価値の無い情報が溢れ、それに振り回されて皆が遠くばかりを見て焦る今の時代だからこそ、自分の足元をしっかり見つめ直し、より身近な大切なものを見つめ直す人が増えて欲しい。
本作がそんな気付きになればと願っています。
『わたしの魔境』監督 天野友二朗