2月18日に東京都内の公立小学校でがんの授業をさせていただきましたが、6年生55人の感想を受け取りました。教職員の皆さまに感謝です。その子の言葉で考えて、その子の文字で書いた、一枚一枚がとても愛おしい。
北里大学で社会医学や公衆衛生の教育を担当していらっしゃる内科医、武藤剛さんのお話では、がんの発症率は2人に1人で誰がかかってもおかしくないけれど早期発見で治癒率も上がることを知って、治らない怖いという思い込みが変わったようです。
私の中学校からの友だち、まりえちゃんの話では、私が松葉杖や装具を使って歩いていたのは眼鏡をかけて黒板がよく見えるのとそう変わらないという付き合い方を知って、身近な大切な人ががんになったときの接し方を想像したようです。
「知らない」ことが怖さや壁を作ると私は思っているので、「伝える」ことがそれを変えていくお手伝いになれば幸いです。
私の話では、自分の可能性を決めつけないで切断を選んだりクライミングを始めたところが印象に残ったようです。
私は本当にいつも小さいことで不安になったり迷ったりしてばっかりなんだけど、子どもたちに励ましてもらったから、自分がいいと思うほうを選ぶ強さを持ちたい。
4月7日、この子たちの中学校の入学式だったそうです。おめでとうございます。写真の桜のように、これからの人生でたくさんの花を咲かせていくことでしょう。
もしも。困難や迷うことがあったら。今回の授業を思い出して少しの気づきや助けになれたらいいなあ。
渡邉雅子