
10月25日26日にフランス・ラヴァルで行われるIFSCパラクライミングワールドカップ第3戦に出場します。
10月10日、母が肺がんで亡くなりました。
母の思い出は、残念ながら今もまだ言葉の暴力が浮かびます。でも、母が体調を崩してから亡くなるまでの11週間、私はとても穏やかに過ごせました。母の機嫌じゃなく私の機嫌をとれたからだと思う。練習や大会を休まなかったり、優しく撫でるとか励ましの言葉をかけるとか私がしてほしかったことを母にしたり、自分が後悔しないことを選べた。
私は私自身が喜ぶほうを選ぼう。そう自分の行動を変えられたのは、すばらしい世界がいっぱいあることを教えてくれて、私がそっちへ行くのを励ましてくれる、友だちのおかげ。
長い長い時間をかけてついに、いろいろ許したい私の声が、いろいろ許さなかった母の声を超えて、急に心穏やかになった。
17日に葬儀が終わって、21日に予定通りワールドカップに向かえたのは、母からの贈り物だと感じています。
渡邉雅子





