2017/12/20 22:49
「苗代の種まきは午前中には行わぬこと」
石田三成公は午前中に捕らえられたために、三成公の徳を慕って午前中は遠慮すること。
また、密告した他村からの入り婿が、午前中に種まきをしに出かけ、三成公の動向に気付いて密告したため、午前中に種まきをすると三成公の怒りで種が吹き上がってしまうとも言われている。
昔の村人は、物事を科学的にではなく、信心で考え行動していたのでしょうね。
もはや、三成公は命を無くされたことによって、古橋の人々にとっては神仏に近い存在になっていたのかも知れません。
これは、400年前にあったことですが、このいくつか残る伝承は、戦後間もない頃まで本当に守られてきていたんです。
その時代の空気や考え方を、変わらないまま持ち続けた、時間が止まったような空気感を持つ集落なんですよ。
今でこそ、こういう伝承、七不思議などというものは解禁されたりしてきていますが、三成公をどれだけ深く慕っていたか、それを思わせるエピソードだと思うのです。