デッドストックや素材の山を約2年かけて整理し、終盤には、改修工事の設計を担って頂くスキーマ建築計画と建築費用予算内に収めるための設計調整に相当な時間を要しました。
延べ床面積約340坪の建物なので、坪50万円で施工しても億を優に超えてしまいます。DIYでやる箇所を無理して増やし、素材を最低限に抑え、機能優先・Visual我慢的な調整で設計が固まりました。
設計が固まれば壊さない部分を残しながらの解体が始まります。
私が0歳の時に竣工した工場で敷地内に自宅があった私にとって本社・工場は遊び場でしたし、工場は私の成長とともにありました。
54年間慣れ親しんだ床をアップサイクル製品ののための素材として切り出します。
そしてこの素材に漆のチカラが重なることで、本プロジェクトでのリターンにも掲載している「漆版FLAT TABLE」に生まれ変わります。
地元会津のカネマンさんの解体の仕事。屋内に重機を入れ、壁も床も天井も父がいた定位置もバキバキです。
2022年冬~春は一気に過ぎ去り、
消えるべきものが消え、残すべきものが残り、ここからが長坂常さん率いるスキーマ建築計画の本領発揮です!そして元請けになって頂いた地元の建設会社・木崎鉄工建設との予定調和の始まりでした。