リハビリケージの建設工事は順調に進んでいます。屋根部分にトタンとワイヤーメッシュが張られました。天井の3分の1はトタンを張らず、空が見えるようになっています。炎天下の工事、本当にありがとうございます。
カンムリワシ野生復帰のためのリハビリケージ、ケージの枠が組まれ、形が見えてきました。まだまだ工事はこれからです。カンムリワシの交通事故が発生しないことを祈りつつ、完成まで見守ってくださいね。
2021年12月5日に石垣島のおもと橋手前で、走行中の車両の後部にぶつかり、右翼を粉砕骨折する重傷を負った幼鳥です。野生動物救護ドクター(たまよせ動物病院)の懸命の治療により、奇跡的に回復し、3月からは石垣やいま村にてリハビリを行っていました。救護当初は生命の危機もあり、回復しても野生復帰は無理だろうと思われました。放鳥の日を迎えることができてとてもうれしいです。白い幼鳥の姿から、換羽が進み若鳥の姿となっての放鳥となりました。5月撮影 まだ白い幼羽7月撮影 放鳥には治療にあたった土城先生も立ち会い、「七瀬(ななせ)」と命名してもらいました。立派な成鳥となって再会できることを期待します。七瀬の左足には緑6のアルミリングがついています。足輪のついたカンムリワシを確認した方はカンムリワシ・リサーチ(yonnayonna470@gmail.com)までお知らせください。野生復帰の貴重な記録となります。七瀬を放鳥できたので、昨年9月から続いていたリハビリケージの満床が解消しました。しかし、まだ1羽のリハビリが続きます。引き続き、野生復帰目指してリハビリを続けます。新たに救護されるカンムリワシが出ませんように・・・。引き続き、安全運転、制限速度内での運転をよろしくお願いします。皆様にご協力いただいたリハビリケージの建設については、工事の時期を業者と調整中です。また進展がありましたら、こちらで報告させていただきます。
カンムリワシの啓蒙マンガ「~あやぱに~カンムリワシと生きる島」が完成しました。カンムリワシの交通事故を防ぐため、多くの方にカンムリワシについて知っていただきたいとの思いから、漫画家のごまきちさん(https://twitter.com/outesama)にまんがを描いていただきました。 製作にあたっては、カンムリワシ・リサーチはじめ、野生動物救護ドクターである土城獣医師、環境省石垣自然保護官事務所、西表自然保護官事務所、石垣市教育委員会文化財課等、カンムリワシの救護に携わるメンバーとごまきちさんとで協議を重ねました。マンガには石垣市公認キャラクターである「ぱいーぐる」も登場します。(使用許可取得済み。) カンムリワシの育雛期である現在、子育て中のカンムリワシが交通事故等で救護されると、巣にいるヒナも命を落とす危険があります。観光が復活し、島内を往来する車両も増えてきました。送迎車や配達、通勤車両なども含め、忙しくなると車両の速度は上がりがちで、事故の発生が懸念されます。交通事故はドライバー1人1人の心がけで防ぐことができます。「制限速度を守る」ことで救える命があることを多くの方に伝えて頂くため、「~あやぱに~カンムリワシと生きる島」を広くご紹介いただきたく、お知らせいたします。マンガはカンムリワシ・リサーチのブログ、ツイッター、Facebookにも掲載しています。