みなさま、こんにちは!
昨日で灰汁取り作業が終了し、本日いよいよ藍建てに入りました!
この蒅は徳島でももう5軒しか残っていない藍師の佐藤阿波藍製造所で作られた、2020年もの。
約1年半寝かされ、カチカチに乾燥しており大変良い状態です。
タデアイにもいろいろ種類があり、
佐藤阿波藍製造所でつくられているのは「白花小上粉」と呼ばれる、白い花を咲かせる植物。
茎が倒れてしまうので、赤い花を咲かせるものより、栽培管理も収穫も手間がかかるそうなのですが、最も美しい色が出る最高品質の藍と言われているそうです。
そんな蒅を分けていただけること、本当にありがたいことです。
愛染明王さまに無事を祈り、作業を開始しました。
まずは、甕に灰汁を入れます。
乾燥した状態で20Kg の蒅を灰汁の中に投入していきます。
本当に腰にくる作業ばかりです。
昔は持ち運びがしやすいように、蒅をついてお団子にした「藍玉」と呼ばれるものを使っていました。
(「晴天を衝け」にも出てきましたねー!)
その場合には、前日に灰汁で練っておくような作業が必要だったそうです。
今でも蒅を練る作業をする方もいらっしゃるらしいのですが、
師匠は色々試したのち、この方法に落ち着いたそうです。
甕は、夏場でも保温が必要なため、いろいろぐるぐる巻いております。
あったかい灰汁を吸ってぷくぷくと馴染んでいきます。
しっかり馴染んだら、返しのついた竹の棒でよく撹拌します。
今日はさらに夕方と夜に撹拌をしておしまい。
蒅さんにとって居心地のよい環境でありますように!