今週クラウドファンディングを公開し、最初の活動報告です!
ご支援いただいた皆様ありがとうございます!
週に1回ペースを目指して活動報告を書いてまいります。
名古屋市天白区八事にお住いの八事の蝶々保存会会長 安江春彦さんのお宅にお邪魔し、八事の蝶々作りのお手伝いに行ってきました!
八事の蝶々は何に使うの?
(最後までご覧ください)
八事の蝶々のお話
明治維新後(明治元年は1868年)、家禄を失った士族(もともとの武士)が食い扶持を稼ぐために内職として作り、興正寺の門前で蕎麦まんじゅうとともに売り出したのが始まりです。八事遊園地のお土産として人気があり、帰りの八事電車や八事の駅までの道は色鮮やかな八事の蝶々を手にする人たちであふれかえっていたといいます。
しかし、東山動物園の開園(1937年)に伴って客足が減少すると、八事の蝶々もいつしか作られなくなり、蝶々は一時町から姿を消しました。
昭和40年(1965年)代後半、この地域の十便であった加藤かなさんが、幼い頃に蝶々作りを手伝った記憶を頼りに再現し、普及と継承に努めました。
元小学校教員の安江春彦さんは、加藤さんの意志を受け継ぎ、2002年に有志で八事の蝶々保存会を立ち上げ、現在は代表として小学校の出張授業やイベント会場でのPRを続けながら後継者を探しています。(八事を楽しむ情報誌「まるごとやごと」より)
では作業の様子を写真でご覧ください。
八事の蝶々作りはだいたい15の工程に分かれているそうです。本来は、竹を切って割り、細くし、丸めて蝶の骨組みをつくるところからが仕事ですが、安江さんのお気遣いで、手を怪我しないようにと紙を貼る工程からお手伝いしました。
次は色付け作業です。緑、紫、赤、黄、橙の5色を小さい連続する曲線で描いていきます。
簡単で単純そうですが、気を抜くと出来上がりに現われます。蝶の上下の向き、左右のバランス、試行錯誤しながら描きました!
歌舞伎、能、日本舞踊など伝統芸能では、蝶は欠かせない要素です。有名な歌舞伎の演目”春興鏡獅子”(しゅんきょうかがみじし)では、 二人の胡蝶の精が現れて牡丹の花に舞い遊ぶ様子、勇壮な獅子が胡蝶の精に眠りを覚まされ戯れて、クライマックスの”毛振り”となります。獅子が長い髪を前後左右振り回す演舞をテレビでもご覧になったことでしょう。
八事の蝶々は「日本の祭典2022 in Nagoya」の出演者
蝶の大きさや柄の長さの異なる3種類の八事の蝶々を準備します。
さあ「日本の祭典2022 in Nagoya」でどのような演出で登場するのでしょう!
今週は映像制作会社㈱セットジャパンコーポレーションさんとも打ち合わせをしました。近世江戸時代の名古屋の賑いを描いた享元絵巻、尾張藩士が描いた猿猴庵日記、そしてイラストレーターナカガワ暢さんの描く江戸時代の街並がどんな仕上がりになるのでしょう!
来週9月17日(土)はリハーサルです!
次の活動報告までどうぞお楽しみにお待ちください!