ご無沙汰しています。皆様にご支援いただいたクラウドファンディングをきっかけに始まった、縁・在宅クリニック (en-zaitaku.com) の地域講演活動は3年目に突入します♪・公民館や学校、病院、福祉施設にお寺、市役所や県庁などなど、いろんな場所からお声かけいただき、毎月場所を変えながら、私もクリニックスタッフも毎回楽しませてもらっています!ACP(アドバンスケアプランニング)と聞くと難しく感じる方も多いと思いますが、「自分らしく生きるために健康や医療とどう向き合うか」地域コミュニティと医療を結ぶきっかけ作りの会です。今後も忙しさを言い訳にせず、しっかりと活動を続けていきます!・・・・なかなか活動報告ができておりませんが、下記SNSやホームページで活動状況を週1回程度アップしていますのでよければフォローください!↓↓↓↓■Instagram:https://www.instagram.com/en_home_clinic/■Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100082288527041■ホームページ:https://www.en-zaitaku.com/・・・・今後ともよろしくお願いいたします。
皆様からクラウドファンディングでいただいたご支援から始まった「人生会議ワークショップ」ですが、延岡市内の公民館や病院、福祉施設などをまわりながら継続し1年が過ぎました!延岡市内をかけまわり1年以上このような活動を続けてきましたが、すこしずつ訪問診療や在宅医療という言葉を知っている人が増えてきています!!とは言っても会場に集まる方の半分程度で、まだまだ全国の他地域と比較すると少ない印象です。人生会議やアドバンス・ケア・プランニングという言葉や考え方を知っている方は会場で1~2名程度、、、暑さに負けずまだまだ頑張っていきます! また、2023年7月でクリニック開院から1年を迎えました♪1年前に医師、看護師、事務の3名でスタートしましたが、現在は医師も増え、10名をこえるスタッフ数となりました!この1年で300名をこえる患者様と出会い、80名をこえる患者様を自宅でお看取りさせていただきました。患者様のご家族、在宅医療にかかわる多くの医療機関や事業所スタッフの皆様、県内外から見学にきていただいた方々のお陰で、数えきれないほどの『縁』が溢れるクリニックになっています。次の1年も変わらず、理念とする■その人らしい生き方を叶える医療の提供■地域、住民のニーズにこたえる医療体制の継続に向かって、スタッフ一同笑顔で頑張っていきます。◽︎医師を募集しています◽︎☆常勤・非常勤問わず一緒に働いていただけるドクターを募集しています☆チーム診療制ですので診療科は問いません。まずは見学だけでもお越しください♪
7月の開院から5か月がすぎ、縁・在宅クリニックが在宅医療にかかわった患者様が100名を突破しました!最近では契約患者様のご近所の方、親戚の方からの口コミで依頼をいただくことも多くなりました。少しずつ在宅医療の選択肢が地域に普及している実感があります。一方で、福祉タクシーを使って家族が仕事を休んで通院させている患者様のご家族から、「主治医に在宅医療の紹介を相談したら、『在宅医療は末期癌の人が受けるんだよ病院に来れるんだから甘えるんじゃないよ』と叱責された」と泣きながらご相談があることも・・・まだまだ地域のニーズを洗い出すには時間がかかりそうですが、ひとつひとつの縁を大切に医療を届けていきます。
久しぶりの投稿となります。皆様のご支援のおかげで予定されていた人生会議ワークショップは終了しましたが、まだまだ在宅医療やACPの普及は十分ではないと感じています。延岡市には回り切れていない地域もまだたくさんありますので、地域活動再開です♪今回はお彼岸の講話として、延岡市北方町の慈眼禅寺にお招きいただきました。クリニック看護師の尾﨑とともに出動し、久しぶりの人生会議です。北方町は台風で甚大な被害がでた地域のひとつで、今も復旧作業が続いています。このような中ではありますが、「このような中だからこそ」と住職、副住職よりお声かけいただきました。秋のお彼岸に、お寺で行う人生会議はとても趣深いものです。ご家族、ご先祖のことを思いながら、健康と医療、生と死、人生について思い語り合います。私達も地域のコミュニティに入っていくことで多くのことを学ばせてもらいます。地域が医療に求めるもの、医療が地域にできること、これからの課題…。このご縁を今後の診療にもつなげていきたいと思います。
6月18日(土)、皆様からのご支援が大きなひとつの形となりました。延岡駅前複合施設エンクロスには事前申し込みいただいた40名の市民、そして会に賛同しサポートを行っていただいた延岡・西臼杵地区の20名をこえる多職種の医療・介護・行政の専門職が集い、人生会議ワークショップ「人生会議だョ!全員集合!」が行われました!現地には参加する40名以外にも当日見学の市民の方々、また新聞やテレビなどの報道機関の方々も足を運んでくれました。参加者は20代~ 上は90代まで!開始30分ほど前になるとぽつぽつと会場に参加者が集まります。- お友達同士で参加される方、- 親子で参加される方、- 娘さんに送迎されて会場に来た90代の方、- 20代のお孫さんと一緒に参加する方、 などなどそれはそれは年齢も健康状態もバラエティに富んだ参加者層でした。人生会議、ACPというと、「高齢者や持病を持った人がするもの」といった先入観がありますが、そうではありません。そのような方を支える立場の方も大切なメンバーです。また若い方、今は健康な方もいつどのような健康状態になるか分かりません。「縁起でもない話」ではありますが、人生会議は今を生きているすべての方が対象で、今始めるべきことなのです。「人生会議」はどれほど市民に浸透しているかはじめに「人生会議」という言葉を知っている人に手を挙げて頂きました。このような会に興味を持ち申し込んでくれた人たちですので、私は半数程度の人はどこかでACPや人生会議について内容を聞かれたことがあるのではないかと予想していました。- 結果 : 挙手7~8名 /40人 いずれも医療関係のお仕事をされている方々でした。私達医療や福祉に携わるもののイメージと、市民の感覚は違っていて当然です。しかしながら、言葉を知っている非医療職の延岡市民がほぼゼロとは思いもせず、これほど認識に差があることは非常に衝撃的でした。病院の中、各職場の中でこれまで通り過ごしていたらこのような認識の差は気づかれないままだったかもしれません。グループワークは気づきの宝庫人生会議についての短編ドラマを視聴したあと、ランダムに分かれてグループワークに入りました。グループワークでは、馴染みのない人生会議を始めやすいように他の地域の自治体が作成している「もしも手帳」延岡バージョンに編集して使用しました。 ”もしも治らない病気となり自分の気持ちを伝えられなくなったら”1.どんな治療やケアを受けたいか?2.誰に代わりに話し合ってもらいたいか?3.どこで過ごしたいか?すらすらと自分の意思を記載していく方、しばらく悩みながら少しずつ気持ちをつづられる方、もちろん人それぞれですが、参加された全員が「縁起でもない話」について考えていきます。なかなか話が進まないかな・・・と思いきや、それぞれのグループについて頂いたファシリテーターのサポートもあり、すぐに会場中で参加者全員が表情豊かに人生について語り始めました。「今まで考えてもみなかったから悩むんです…」「実は胃癌を患っていてこの前から一人で悩んでいたんです…」「これまでに家族を何人も自宅で看取りました…」「家族が県外で、コロナが始まってからは会えていないから…」それはそれは様々なお話があちこちから聞こえてきます。そして不思議と、なぜかみなさん笑顔です。疑問はすぐに相談!グループワークが盛り上がってくると、Aさん「一人暮らしでごはんを作るのが難しいから施設に入ろうかと思って。」Bさん「それならヘルパーさんに手伝ってもらえばいいとよ!」Aさん「そんげなこつができると!?」Bさん「ほら、あそこにケアマネさんが来てるから聞いて帰りない!」そんなお話をグループメンバー同士でされていました。近くにいるファシリテーターにその場で相談したり、また隣のエリアに設置されている専門職ブースで資料をもらったり、地域の医療福祉を支える多職種のご協力のお陰で、迅速で、専門性のあるアドバイスが可能なとても贅沢な会となりました。「死」をみつめ、「生」を考えるワークショップの時間はあっという間に過ぎていきます。中にはまだ話したりない方もいらっしゃったかもしれません。これまでに公民館でのワークショップもそうでしたが、最初はなかなか死や後悔について他人と話すことに抵抗がありますが、そのうちに皆さんが笑顔で「生きること」について前向きにお話するようになります。「今日帰ったら、県外の息子に電話してみようかな」「恥ずかしいけど家で夫と人生会議してみます」「食生活を見直して健康で長生きできるように頑張ります」「みんなが元気なうちに両親に感謝の気持ちを伝えたいです」帰り際にはそのような言葉をたくさんいただきました。たった2時間のワークショップですが、これをきっかけに家庭や地域、職場などに人生会議が広がっていけばいいなと願っています。ファシリテーターだョ!全員集合!この会は、私が救急や病院の現場で感じた小さなモヤモヤがきっかけとなり動き始めました。最初は私一人の本当に本当に小さなモヤモヤでした。しかしながら、私のモヤモヤを信頼できる周りの人たちに相談すると、実は同じことを思ってくれていて、そのモヤモヤをまたさらにたくさんの仲間につないでくれました。今度は私のモヤモヤをクラウドファンディングにしてみると、地域の枠、職業の枠を越えて全国から驚くほどたくさんの暖かいご支援を頂き背中を押してもらいました。準備も当日の運営も至らぬ点が多くご迷惑をおかけしましたが、私一人でできることの少なさや微力さを痛感すると同時に、みんなでできることの大きさも知ることができました。私自身もしっかりと成長していき、またこのような活動を継続的に行っていけるよう、歩みをとめることなく進もうと思います。気持ちが溢れてしまい、ついつい長文になってしまいました。とりとめのない文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。これからもどうか地域の医療・福祉の充実を応援頂けると幸いです。