ボヤボヤしてるとあっという間に日常へ戻ってしまいそうな連休中日、みなさんいかがお過ごしでしょうか。石巻は天候が優れず、一足早い梅雨入りなんじゃなかろうかと引きこもりが捗ります。
とはいえ催事は仕掛けて行ったモノ勝ちですので、荒天にめげず動物の肉を野外で加熱する集いを開催したりなど、雨天なんぼのもんじゃいといった血気盛んな若者が多くてワクワクします。かく言う私共も炭火を起こしピザを網焼きするという暴挙に踏み切る事ができました。持つべきものは同好の志ですね。なんのこっちゃ。
さてそんな折に思いますのがこの同好の志というやつでして。足掛け15年近く音楽に没頭した私は、それ以外に外界との接点を持ちません。野球もサッカーもルールすらうろ覚え、漫画映画の類はちょっとズレたモノを嗜み、空いた時間は洋ゲーとトランスフォーマーに費やしており、例えば強制的な初めましてを強要される場「合コン」などに於いて対面の女子に「ロックダウンはよかったけどダイノボットは存在感微妙だったよね」といった成り立たないことが前提の話題提供しかできない体たらく。いや合コン行かないけど。
とにかく、今の自分から音楽を差っ引いたら何にも残らないワケでして。
逆に言うと僕と何かしら接点がある人々は全て音楽で繋がったと言っても過言ではありません。
音楽を肴に酒席を交えれば15分でマブダチ扱いという馴れ馴れしさですが、シラフに戻った時に「あの人はどこどこの社長さんで…」と事後紹介されることもしばしば。逆に言うと音楽という接点しかないからか、目上の人だろうと何だろうと余計な先入観なく初対面からテキーラをお見舞いできるのかもしれません。
それでも振り返れば、フツーに生きてたら交わる事のない人間関係を音楽に繋げてもらったのだと思います。水産加工業を営む社長さん、超絶パリピの花屋常務、アートバイヤーという謎の仕事人、あんな企業のコピーライター、みんなのベッキーを目指すデザイナー、腕利きの美人カメラマン、血縁関係のない親戚の叔父さん、超リリシストで超酒乱の友人、もうマジ枚挙に暇がないです。僕の輪郭は音楽が形作り、それを立体に可視化させてるのは皆さんとの繋がりです。ありがたい事。クッソありがたい事。
このプロジェクトを通して、また、面白い人たちと繋がれたらいいな、と心から思います。肩書きは二の次、同好の志とはそういうことだぜ、多分ね。
画面の前の貴方も例外ではありません。石巻へようこそ。
がくだん