昨日この雑誌の創刊についてのお話を公開できて、まず、そのことがとても嬉しいです。
この雑誌のプロジェクトは、ちょうど1年ほど前に本構想があり、
まわりの関係者へ一人一人お話をさせていただいて、徐々に始まりました。
100年後に、現代の偉人の姿や言葉を遺すということは、
そもそも、個人的な趣味として古美術のコレクションをするようになったことから、
あることに気付いたことがきっかけで、
このプロジェクトをやりたいという気持ちが大きくなったのでした。
その気付いたこととはその時代、時代に活躍した偉人であっても
没後のあとの100年ではすっかり忘れ去られてしまうということを知ったのです。
まずは『百聞は一見にしかず』で、この絵を観てください。
この絵は、渡辺省亭という、その当時の圧倒的に有名な画家の作品です。
彼がどれほど著名だったかは、wikipediaを確認いただければと思いますが、このような絵は、世界初の『遠近法を使った日本画』なのです。
そして、彼は『ウクライナの踊り子たち』で有名な画家ドガ氏に日本画を教えたという逸話も残っています。
ドガも魅了した画家・渡辺省亭。国内美術館で初の回顧展が東京藝術大学大学美術館で開幕
そんな当時は圧倒的な偉人であっても、100年の間にスッカリ忘れ去られてしまいました。
彼が残らなかった大きな理由はこの2つだと思う。
・弟子を取らなかった(画壇を離れて、孤高の天才だった)
・御子息が後を継がなかった(詩人となり、画家にはならなかった)
これは、現在の偉人の方々にも言えるのではないかと思っています。
原丈人さんはじめ、今回取り上げる方々は少なからず、この2つが無いと没後にあっという間に忘れ去られてしまうのだな、と。
雑誌を作り、リアルの紙媒体として、物理的に遺す。
そして、コンテンツの一部はWEBで公開する展開も行い、情報を拡げていくことにこのWEBメディアを活用したいと思っています。
雑誌の創刊の前に、どんな話が載るのか、また、どういう方を取り上げてその話題が展開するのか、ということをこのメディアで覗いてもらえたら、と思います。
ぜひご覧ください!
どうぞよろしくお願いいたします。