原始感覚クラウドファンディングこんばんはつむらです。とうとう原始感覚クラウドファンディングが終わります。連連と続いた活動報告もこちらで最後になります。そもそもメッセージを集めて公開し始めた理由は、私1人では’原始感覚’を伝えられない。と本文を書きながら痛感し、たくさんの視点と角度から伝えたかったからです。助力を願い、15人ものメッセージが集まりました。正直、こんなに力を貸してもらえると思ってなかったので自分の力だけでは勿論ないんですけどちょっと鼻高々です。ここまでそれぞれの芯に迫った文章が読めるなんて贅沢だなぁと原始感覚1人のファンとして嬉しい限りです。本文の中にはしきりに、おもしろい を強調していますが、私が原始感覚の面々と一緒にいるのは、過ごしていて おもしろい のはおもしろいんですが、それはfunnyとは少し違います。居心地が良い。という言葉がおそらく適切なのかなとおもいます。原始感覚美術祭に誘ってくれた杉原さんと綾花さんとの出会いは私にとって、呼吸を思い出させてくれた出会いでした。香川県に滞在制作しにきてくれていた杉原さんと綾花さんの居場所にたまたま仕事の関係で伺い、私はしっかり呼吸ができていたことに後々気づき驚きました。私は現在の流行病が巷で広まった始まりの頃、こんな踊ったり探検したりのイメージとは違い身体が丈夫ではない為先生に、「コロナと相性が悪い。最悪死ぬ可能性も考慮して気をつけて生活してください。」と言われていました。そんなことを言われてしまったら、スーパーに買いに行くのもドキドキしてしまう小心者が出来上がり、友人と遊ぶことも、私が友人を加害者にしてしまうかもしれない。とこわくなりました。外で呼吸がうまくできなくなってしまい、困っていたところ、2人に出会いました。なんだかひどく落ち着いてのびのびと一緒に過ごし、今まで当たり前だった呼吸がちゃんと出来ていることに驚きました。すごく埃っぽい場所なんですけど。今思うと、信濃の山で感じた全てを許されたような、包まれる感覚に似ていました。私はあまり自覚がないのですが、どうやら社会不適合者らしく、綾花さんからは「社会で生きづらそうな人」と思われているようで、へっぽこではありますけど生きられていると自分では思っていたのですが、おそらく原始感覚で居心地がいいと感じてる時点で違うんでしょうね笑私はここの人たちと出会って、呼吸の仕方を思い出せました。もし呼吸の仕方を忘れてしまった人、もしくは忘れていることに気づいていない人が、この原始感覚が肌に合うかはわかりませんが、他の手段ででも楽になる生活が得られればと願っています。今回こんなにもたくさんの方々にご支援いただけて、’原始感覚’ってこんなに望まれている力なんだなと強く実感致しました。みなさんの日々の生活がよりおもしろくなれるよう、良いお祭りを開催します。どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。本当にご支援 ありがとうございました。つむらさひ
こんにちは つむらです。原始感覚クラファン残り1日!! 最後のアーティストメッセージは馨子さんです。告知などでちらほらと名前が出ていたと思いますし、ご支援者の中には友人という方も凄く多いと思います。内輪話になりますが、馨子がいなければこのクラウドファンディングをはじめることは出来ませんでした。たくさんのことを馨子に支えてもらいこのページ達が形となっています。この場をお借りして… 本当にいつもありがとう!馨子さんと出会ったのは、去年の原始感覚美術祭です。馨子さんもアーティストデビューが最近だったので勝手に親近感を憶えていました。自分の悩みとシンクロする部分もあったり。今回のメッセージを読んだ時、彼女は精力的にアーティスト活動をして色々な答えを出していっているんだなと、本当にそう生きるのがたのしいんだなと感じました。それではどうぞ。────────『生きてるんだ』と思った夏去年初めて原始感覚美術祭に参加した馨子です。原始感覚美術祭が終わり帰ってきた日の翌日、目が覚めてそのまま絵を描きました。その作品を見た人が何人も「生きてるみたいだね」そんなことを言っていました。私はずっと生きるということにあまり興味がなくて、生きることに執着もなく、日々を過ごしてきました。そんな私から「生きてるみたい」そう感じられる作品が生まれたことに、なんだか他人事のように「面白いな」って思いました。そしてもうちょっと経って、「生きてる」って面白いんだなって思いました。このお祭りのあとに控えていた個展も「思っていたより長く生きてしまった」という思いを込めた展示の予定だったのを、「あふれだしたいのち」というタイトルに変えて、今私からあふれてきた「生きる」「命」「ここで生きている意味」そんなことを考えた展示に変更しました。去年のお祭りは直接的にではなく、じんわりしみわたってくる形で、「生きる」ということに興味を持たせてくれたお祭りでした。私は去年、千年の森で滞在制作を行いました。最終的には土砂崩れした壁面、落石を使用して、壁画を作成しました。制作に入る前には、森を感じる時間を過ごしました。「森で制作をするなら、この森を見て、感じて、ここで創る意味を考えてほしい」そんな言葉をもらって、それは本当にその通りだと思ったからです。森を毎日どんどこ歩き、寝たい場所を探し、テントを張り、寝ました。雨が降る日に雨粒が当たるところにテントを張ってしまい、外に出ていけず、そのままテントで過ごしながら雨音を聞いていた日もありました。森に集まっている色んな家族と過ごした日もありました。真っ暗な中、懐中電灯もつけずに歩いてみて、久しぶりに「恐怖」という気持ちを感じました。足元が見えない。道が見えない。この先は崖かもしれない。そんな想像で足がすくみ、一歩も歩けなくなりました。真っ暗だと想像していた森の夜は月の光、星の光が明るく、遠くに見える街灯になぜか親近感を感じました。過ごせば過ごすほど、この森が美しくて、作品なんかない方がいいんじゃないかと思いました。でも、この森の美しさが見えている人と見えていない人がいるんだと気が付きました。そして当然私にも見えていない部分があります。同じものを見て、同じ場所を過ごして、見えているものや感じるものは違うから。私の見えている世界にも気づいてもらえたらいいなって思いました。自然と向き合って、そこにいる人と向き合って、そこを作ってきた歴史と知らない間に触れあって。今、私が出来ることを真摯に。今年も私は千年の森で作品を創ろうと思っています。まだまだたくさんの知らないことがあります。毎日毎日たくさんの不安があります。そして生きています。原始感覚美術祭、原始感覚がなんなのか、私にもまだわかっていません。でも、今、私はここに集まる人が好きで、私もその一員として過ごしています。参加してくれるみなさんの感じ方で原始感覚美術祭を楽しみに来てほしいです。馨子instagramhttps://www.instagram.com/kaoruco_zaclo/twitterhttps://twitter.com/kaoruco_artSNSまとめhttps://linktr.ee/kaoruco_art
こんにちは鈴木 彩花です。今回の活動報告は昨年パフォーマーとして参加した実験躰ムダイさんと、当時1才の娘のルカちゃんが原始感覚美術祭で体験したお話です。わたしはムダイさんとルカちゃんにボディペイントをしてコラボレーションしました。ムダイさんから聴いたお話をわたしの目線も交えてお届けします。それではどうぞ。────────お腹にルカちゃんが宿ってから身体を大切にしつつ臨月までお腹の中の生命とともに舞台で踊り続けてきたムダイさん。ルカちゃんが産まれてからも舞台の上で、時にあそびながら時にあやし乳をあげながら一緒にパフォーマンスをしてきました。踊りながらすくすくと育ってきたルカちゃん初めての子育てのなか娘のことを本当に想いたくさんのことを考え試行錯誤してきたムダイさんは東京で暮らすなかでルカちゃんがテレビやスマホが好きで離れないことや食が細いことを心配していました。断乳した方が、ご飯をもっと食べるのじゃないか?という、周りのアドバイスもありルカちゃんのために、断乳に踏みきろうかと考えていたこともあるなか原始感覚美術祭に誘われパフォーマンスをしにきました。2021年は火おこしの儀・宵祭り・本祭りと3日間のお祭りがありました。長野の山々を眺め、空気を吸い木崎湖の雄大な水に触れあそんだり昔ながらの木ともぐさでの火おこしを体験し不思議な存在もののけのような獅子舞たちが踊る姿に驚き泣いたり千年の森での山道を母子ぴったりくっつき登り降りして作品を鑑賞したり太鼓の鳴る音を聴き山車を引いての木崎湖一周でみんなと練り歩くなか最後ルカちゃんは両手を上げ下げしながらみんなと一緒に笑顔で踊っていました。そうした時間を過ごしてから迎えた最終日、本祭りでの即興パフォーマンス準備の段階で、ムダイさんにボディペイントをしているときにルカちゃんがじっと見ていてときどき指をさし「あ!」と話す姿が印象的でした。本番がはじまり抱かれて登場したルカちゃんの顔は凛と澄んでいてムダイさんと一体となっていました。場には静謐な空気がうみだされそのなかで、徐々に轟くように鳴り響く永井朋生さんの演奏があり佐々き み菜さんもひとじゃない生き物のように同じ場で踊るなかルカちゃんは一度も泣かずじっと前を見据えていました。パフォーマンスが終わったあとムダイさんが驚いた様子で言ってくれたことルカちゃんが、はじめてパフォーマーの顔になった。さまざまなパフォーマンスや作品を、3日間通して観て場の空気を体感してムダイさんが研ぎ澄まして 入り込みたい今回の踊りの流れも感じて「わたし、できるよ!ママ」と言ってくれているようなどっしりとした頼もしさを感じた。と。パフォーマンスをやる前は泣くこともあるかもしれない。と共演者と相談していたムダイさん。泣いたら泣いたで、それが自然な姿だから泣いてるのをみんなで見守るのもよいのじゃないかと伝えてくれた永井朋生さん。ちいさな存在がその場で思う存分自分の感覚を生かし在れること泣いてもよいし自分を試してもよい。さまざまな表現をするひとたちがいるなかで、何を感じとるかは本当に自由で自分が感じとったことから何がうまれてくるのか。体験しておもいもよらぬものがうまれてくることもあるとおもいます。まだ知り得ぬ自分や関わりあったからこそうまれるさまざまなこと。土地の自然や、ひとさまざまな生きものたち音、空気、水すべてを感じとり生きれること。祭りが終わってからムダイさんと話したことはルカちゃんが長野にきてからもりもりご飯を食べお乳もたくさん飲むようになったこと。しっかり排出もしてあるときからスマホをポイと手放したこと。この世は、たくさんの刺激やおもしろいものであふれていて虫や、草や、湖や不思議な表現者たち出逢ったものたちがルカちゃんのなかでどのように存在して光っているのだろう。今年2歳になったルカちゃんはよくしゃべるようになり「踊らない、見てる!」と言ったり「やっぱり踊る」と言ったりするそう。そのひとつひとつの姿が今を生きていてとても心地よいなぁとおもいます。ルカちゃんや、ムダイさんやひとりひとりの姿から感じて、学ぶことがたくさんあり嬉しくおもった出来事なのでした。個人的に、泳げなかったムダイさんが最終日、木崎湖に飛び込んでいる姿にも感動しました。たくさんのものをはぐくむ世界。さて今年は、どんなものがうまれてくるのかどきどきと 心踊っています。自分が何を見て 何を感じるのか未だ知り得ぬものを感知し、歩んでいけることがこの世界の醍醐味のひとつなのだとおもっています。鈴木 彩花https://www.instagram.com/tenohirayaka/実験躰ムダイ & ルカ https://www.instagram.com/8mudai8/
こんにちは鈴木彩花です。たくさんのご支援いただき、ありがとうございます!みなさまのおかげで、100%以上を迎えられていて胸がいっぱいです。クラファンもいよいよ残り3日となりました。今回は、絵描きであり俳人でもある境 航さんの活動報告です。今年原始感覚美術祭に初参加してくれます。2021年は、原始感覚美術祭のメンバーが各地に巡業する流れがうまれました。そのひとつである北海道・北東北の縄文遺跡群のユネスコ世界遺産登録を祝う縄文巡礼イベントで、境さんは襖絵を展示しました。青森在住の 舞踏家 雪 雄子さんや、縄文友の会 山田スイッチさんらと企画をし、津軽三味線の演奏などもあり、青森の地を感じるイベントでした。https://www.primitive-sense.com/tour3/クラウドファンディングがはじまってから、何か貢献したいという熱い想いから「全てを許す雨」と「METAMORPHOSE」いう返礼品を用意してくださいました。この機会に、境さんの作品をぜひチェックしてみてください。それではどうぞ。────────「全てを許す雨」今回、初参加の境航です。原始感覚美術祭には初参加ですが、去年、縄文巡礼というイベントが地元の青森でも開催され、ご縁があって襖絵6枚を展示させて頂きました。どんな絵を描くかは二つ候補があって、森か雨でした。これは実際に使用する会場を見学して雨に決定しました。会場は旧水元小学校という木造の立派な校舎で付近に津軽富士見湖があったからです。(後で気づいたのですがこの小学校は祖父が校長を勤めた学校でした。本当にやってよかったです。)絵は一週間ほどで大体出来上がりました。この際、いつもそうですが、制作においては常に完成形は想定せずに描くのが私のやり方で、描いていく内に無心で出てくるものをまず出して、後は霊感に従って、インスピレーションのおもむくままにという具合です。自分としては絵を描くというよりは、絵具を使って画面上に自然を形成するイメージです。大体なんでもそうですが、あーしよーこーしよーとコントロールするような考えでなにかをすれば醜くなるだけです。なにかのはずみで出来てしまって、思いもしない人生を歩むから面白いのだと思います。描いてて思った通りに出来ることほどつまらないものです。逆に失敗したり、偶然傷が生じたり、色を濃くしてしまったり、塗らない方が良かったなんてことが起こってしまってからが面白い。完成した雨はメインイベントの舞踏の舞台背景として、これから何か始まる期待感の演出と、終わってからの余韻を静かに受け止める役割を果たしたと思います。即興で、この襖絵の両脇からつむらさんと黒田さんが踊りながら出てきたのが特に嬉しかったです。作って良かったと思いました。ありがとう。以前には、本当に原始感覚美術祭が開催し始めの頃だったと思いますが、観客として木崎湖を訪れたことがあります。私の地元青森で活躍されている舞踏家の雪雄子さんの公演を見学するのが目的でした。(雪さんが居なければ私は参加していないでしょう、雪さん、ありがとうございます。)初めて木崎湖を訪れた時は抜群のロケーションの中でゆるい共同体のようなものが祭を通して出来上がっている様子に感動したものです。これは時代の最先端をやっているなと思いました。というのは日本の衰退に合わせて社会保障が破綻すれば、自然と共同体をつくって助け合うことで貧しくとも豊かに暮らせる環境を創り出していくことににるだろうと予見していたからです。原始感覚美術祭にはその萌芽のようなものが感じとれました。ここをご覧になられている皆様も生きている以上は苦しんでいらっしゃるに違いないと思いますが、その苦しんでいる時に一人でいるのと、共同体にいるのとでは全然気分が違うと思います。もっとも例え一人で居たとしても淋しくない人間になることが重要ですが、そういう人間が集まって助け合うなら、それは強力な集団になるでしょう。それは生き残る集団です。芸術というのは生き残ることです。ポンペイの人々は滅びても、ポンペイの美術は残る。芸も術も、正に生き残るための文字です。ARTの原義も、元々は技術でした。強引な解釈で申し訳ないですが、芸術を生き残るための手段として捉え直せば、それは誰にとっても真剣な問題になるでしょう。原始感覚という言葉には芸術の本来を問い直す力があります。きっとここをご覧の皆様はそのような生き残るための感覚を敏感に察知して来られたのではないでしょうか?世間の邪智の洪水から身を守るために、原始感覚という言葉や、楽しげで、自由な人間らしい雰囲気に光明を感じていらっしゃったのではないでしょうか?最期に残るのは思い出だけです。苦しい思い出を楽しい思い出で塗り替えるためには、苦しさに執着する呪いを断たねばなりません。そのためには全てを許すことです。この世の邪智を許しましょう。僭越ながら、返礼品として「全てを許す雨」を用意させていただきました。あなた様の芸術とその先の楽園へと繋がりますように深々と傷を許して八雲湧く破顔のごとに雨後の風から令和四年6月20日京都、和束町にて境 航 https://www.instagram.com/watarusakai/
ご支援金額100% 達成しました!!本当に、たくさんの人たちからの応援でここまでくることができました!ありがとうございます!!この活動を通してもう一つの目的であるたくさんの人たちに原始感覚美術祭を知ってもらうという目的もみなさんのおかげで達成できました。今回このクラウドファンディングをはじめて、このご時世も絡み疎遠にならざる終えなかった人たちがいて、ぼんやりと繋がっていた縁が再度結び付くようなそんなことを感じました。そしてその縁がまた、新しい縁をつないで…と。日頃思っていること感じていること、芯に迫れば迫るほど言いにくいこともぽこぽこでてきます。それをここ原始感覚では言い合えるような風潮があります。必ずしも共感しなくて良い。それは自分はそう感じないけれど、あなたはそう感じるんだね。と価値観が違うことをしっかり認識して尊重し合っているからだと思います。勿論我々も皆さんも自分の気持ちなんて一枚岩どころではないと思いますので、我々原始感覚メンバーも衝突することが間々起きます。ただ、ぶつかることを良しとしてお互い望むので問題が解決したらしれっと会話に戻っています。全員が全員と向き合う必要はありません。けれど自分の内にある大切な部分を大切にできる場所が、皆さんそれぞれにあればと思います。そして原始感覚美術祭は、各々感じた大切にしたい感覚を大事にできる場所で在ろうと努めていきます。改めまして、ご支援本当にありがとうございます。まだ残り日数もありますので、全力でがんばっていきたいと思います!引き続き応援のほど、どうかよろしくお願いいたします。つむらさひ