~古き良き芝居小屋の思い出を振り返る旅~各芝居小屋の思い出を出演者の皆さんに聞いてみました。今回ご紹介するのは6月8日(水)に公演する『かしも明治座』です。中村七之助さんが名誉館長に就任しているかしも明治座こちらには18代目中村勘三郎さんの襲名公演以降、計3回お伺いさせていただいております。そんなかしも明治座での思い出は・・・[中村鶴松]田んぼの側に芝居小屋があり、伺った際には休憩時間に田んぼを散歩するのが通例になっている場所です。芝居小屋の中では比較的楽屋も広くとても過ごしやすい場所だと思います。3年ぶりに伺うのを今から楽しみにしております。[中村いてう]子供の頃からお世話になって居る小屋です。襲名巡業の折には中村屋の一員ご当地出身と言う事で、口上の列に並ばせて頂いた小屋、檜など木材の生産が有名な土地柄、木材で出来た小屋に入ると懐かしい匂いや雰囲気が蘇り、子供の頃の事を思い出すとても僕にとって関わる人も小屋も特別です。[中村仲四郎]田んぼの景色から座布団を自前で観にきているお客様に感動しました。 旦那(18代目勘三郎)の襲名公演です。[中村仲助]岐阜の芝居小屋で初めて伺った場所で、劇場の佇まいや絵看板を間近で見て、とても感動した思い出です。[中村仲弥]2017年の錦秋特別公演。歌舞伎塾でお客様の前で初めて顔(化粧)をしたので緊張したのを覚えています。[中村仲侍]若旦那(勘九郎さん、七之助さん)や先輩方とサインを一緒に書かせて頂いたことが思い出です。「鶴の子会」でも良い思い出を作り皆様と少しでも共有できればと考えております。
昨日5月29日に宮盛座と五毛座のある恵那市にて、恵那市伝統芸能特別企画中村いてう後援会設立記念『歌舞伎舞踊公演』が開催されました。生まれ育った恵那市の観光大使でもある中村いてうさんの為に、色々な方にご尽力頂きまして後援会を設立して頂きました。後援会の概要は下記にてご覧いただけます。https://www.city.ena.lg.jp/soshikiichiran/kyoikuiinkai/enabunkacenter/1/enasibunkasinkoukai/nakamuraiteukouenkai/8628.html当日は沢山のお客様にご来場いただき感謝しかありません。恵那市の皆様のご協力で「鶴の子会」も宣伝とチケット販売をして下さいました。6月5日は「鶴明会」、6月8日~12日は「鶴の子会」、6月22日は自身の自主公演「踊り競べの會」と大忙しのいてうさん。門弟の中でも中堅となり面倒見も良く、後輩の一人である中村仲侍さんからこんなエピソードも。「入門して間もない頃に、いてうさんからあわせの着物と長襦袢と帯を頂いたのですが、その頂いた帯の写真です!頂いた着物や帯を身に付けて稽古に臨むと身が引きしまります。陽春特別公演のミニ歌舞伎塾の際にも、いてうさんから頂いたこの帯や着物一式を着て立ち回り実演に出させて頂きました!」こういった兄弟子から弟弟子への繋がっていくものもあります。いつも皆様ご支援と温かいメッセージありがとうございます。公演まで残りわずかとなってきましたが引き続き応援宜しくお願い致します。
師匠から弟子へ受け継がれていくもの。このお扇子は、中村仲四郎さんが師匠である十八代目中村勘三郎さんから頂いて、稽古の時はかかせない相棒として、そして常に勘三郎さんが見守ってくれていると感じさせるものです。稽古を、そして本番を今見てくれていたらどういう風に言われるかを考えながら日々精進しています。YouTubeにて、『鶴の子会-芝居小屋五座巡業-師匠から弟子へ繋がる想い』が公開されています。いつも皆様応援有難うございます。季節の変わり目、くれぐれもご自愛下さい。
今回公演を行うにあたって、チラシを作成しましたが表も裏も中村仲弥さんのデザインしたものを使用しています。愛用しているタブレットで試行錯誤しながら、素敵なチラシが完成しました。いつも皆様応援と温かいメッセージ有難うございます。
いつも皆様応援ありがとうございます!公演も近づいてきまして稽古にもより一層熱が入ってきております。今回は中村仲助さんから稽古や楽屋で使用している浴衣の写真を送ってもらいましたのでご紹介いたします。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは中村格子と呼ばれる中村屋ゆかりの柄です。『中』と『ら』はわかりますが、『む』の文字はありませんよね?これは『む』 を『六』と例えて六本の格子で表す何とも粋な柄なんです。中村屋に入門すると必ず皆、反物を浴衣に仕立てて稽古などで使用します。右が入門した当初(約9年前)で左が三代目です。色は褪せてはいますが思い入れのある大切なものです。