北九州市若松区にある『北九州平和資料館』で管理人をしている小松芳子と申します。
このプロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。
『北九州平和資料館』は、8月に閉館することになっています。(8月25日に閉館しました。)
閉館が決まってから、一人でも多くの人に来館してもらえるようにと、様々な活動(後述)をしてきました。そのたびに、来館してくださった方々の「資料館を残せないんですか。」の訴えや、平和への強い思いを受け、「私に資料館を受け継げないかなぁ。」と悩んでいました。
そんな中で始まったのが、ロシアによるウクライナ侵攻でした。
破壊される町の様子、怯え逃げ惑う人々の姿が脳裏から離れず、胸が苦しくて仕方ありません。
「戦争を知らない人が増えると、また、戦争が起きる」
という悲惨な戦争を体験された方の言葉が脳裏を過ります。
「戦争を伝える場所を残さなくては。」
と、自分で資料室を開くことを決意しました。
①手に取って触れて感じることができる展示を受け継ぐ
『北九州平和資料館』は、「戦争を忘れず、平和な社会を守ってほしい」という強い願いを持つ戦争・戦時体験者が中心になって開設した私設の資料館です。戦争中の物や寄贈された遺品などが、手に取って見ることができる状態で、展示してあります。展示されている戦争遺品
手に触れることで、見るだけでは気付かない発見があります。来館児童の様子を伝える保護者からの連絡
「感想ノート」より 来館者の様子から、「触れる」ことで想像が広がるなど、理解が深まることが分かります。だから、資料の修理、保存方法などを学びながら、引き継ぎたいと思います。
②想像しながら、戦争での真実を知ることができる展示の工夫をする~子ども達にも分かるように~
平和を築き、守るためには、戦争で起きた事実(加害・被害を問わず)を知り、そこに生きた(る)人々の立場で想像することが必要だと考えています。
戦争での出来事を「自分ごと」として捉えることが、本気で戦争をなくす方法を考えることにつながる。具体的な行動につながる。
自分自身の体験から、そう考えています。
戦争で起きた事実を加害・被害の両面から知る
昨年夏、小学校の先生が来館されました。若い方でした。
「知らないことばかりで、もっと勉強しないといけないと思いました。」
とおっしゃっていました。
それから2週間ほどして、また、来館されました。
「憲兵さんの言葉が忘れられなくてまた来ました。『先生』という仕事の責任をすごく感じています。」
と、しばらく憲兵の軍服の前で佇んでおられました。
憲兵の軍服と証言
「あ~。こんなことあったんだな。」で終わるのではなく、そこに生きた人のことを想像できるような展示の工夫を続けたいと考えています。
そこで、「本物に触れる」ことに加え、戦場・戦時体験者の証言や写真を展示したり、DVDで見られるようにしたいと考えています。
また、現在ある年表や書籍資料に加え、絵本や漫画を置くなど、説明も含めて子ども達にも分かりやすい展示を心がけたいと思います。
③「平和のための学習会」を続ける
小学生の子どもをもつ教え子に声をかけ、「平和のための親子学習会」を始めました。
「戦争」について学ぶ その際、「下の子を連れて行ってもいいですか?」と、教え子の声。自分が子育てをしていた頃のことを思い出しました。
「学びたい」と思っても、子どもがいるからと我慢していました。
私と同じように、「学ぶ事を我慢している」親御さんが多いのではないかと思い 、 急遽、我が娘に、小さい子のお世話をお願いしました。
学習会当日。
戦争の悲惨さなどを真剣に学んでいる資料室の外では、元気なちびっ子たちの声が聞こえ、平和の有難さを実感しながらの学習会になりました。
まずは、仲よくなろう!(コミュニケーションゲーム)
「平和」を守るためにどんなことを大切にしたい?
3月に始めて7月まで、月に2回のペースで学習会を続けました。
憲法記念日前には憲法の学習。沖縄慰霊の日前には沖縄の学習。というように、内容は多岐に渡りました。(→ホームページのブログ)
戦争中の子ども達を「日本国憲法」で助けよう
未来は、今、つくられる!子ども達の未来のために、力を尽くせるのは、今の大人!
だから、
子育て中の方々が真剣に考えられるような「学べる環境」をつくりたいと思っています。

最後の学習会終了後の子どもの感想
最後の学習会終了後の大人の感想
参加者の感想
参加者の感想
さらに、「学校の先生向けの学習会」もしました。
「『平和学習』をしたいんだけど、どうやっていいか分からない。」
という若い先生の声を聞き、何か役に立てればと思って、開いてみました。
といっても、「親子学習会」でしていることをやりながら、少し説明を加える程度でしたが。


参加した先生方の感想平和をつなぐには、教育が大事!
豊かに感じることができる子どものうちに、感じながら学ぶことができるような手助けになれればと思っています。
④「平和」(「人権」「環境」)について自由に語る場所にする
「語り部の会」を開いた時のこと。

語り部のお話を終えて、参加者に向けて、質問や感想などをお願いしました。
「ほとんど発言する人はいないだろう」という予想に反し、次々と手が上がりました。
その時の感想には、
「私がこれまで参加したどの講演会よりもよかったです。サイコーでした!」
「今日は、参加した人の意見もたくさん聞けてよかったです。このような機会をまた作ってほしいです。」
のように、多くの人が、「意見を聴きたい」「みんなで話がしたい」という思いをもっていることが伝わるものばかりでした。
20名くらいの少ない参加者だからこそ、初対面にも関わらず、ざっくばらんに話ができたのではないかと思います。
新しい資料室でも、このような「語り合う場」を作りたいと考えています。
⑤「平和」「地球」「いのち」「人間」のすばらしさを感じられる活動をする
ようやく見つけた場所は、自然に囲まれた場所です。
一度には無理ですが、畑を作って、鶏を飼いたいと考えています。
訪れた方と野菜の収穫を楽しんだり、鶏の生んでくれた卵で作ったお菓子を食べながら、おしゃべり(平和について?身近なことでも何でも)したりしたいです。
「資料室に来たら、平和を感じることができます。」
と学習会に参加してくれていた小学生が、感想に書いてくれていました。
思いきり戦争の悲惨さを学んで、思いきり平和のすばらしさを感じられる、そんな場所にできたらと思っています。
子ども達には、「平和」のことを考えると同時に、「地球環境」のことも考えられるようになってほしいと願っています。「地球」があって、私たちは生きていける。もっと言えば、地球の健康を保てなければ、私たち生物の命も脅かされるーーー「平和」も「人権」も大切にできなくなるーーー


最後の学習会で「詩音屋まささん」に歌を歌ってもらいました。悲しみや怒りがこもった歌の時は、真剣な表情で。

楽しい歌の時は、笑顔で自由に。

子ども達が心で感じていることが伝わってきました。
「人間って、すてきだなぁ~。」
やはり、人は、戦うため、憎み合うために生まれてきたのではないと思います。
「ことば」だけでなく、「音楽」や「絵」…
自分らしく自由に表現することを楽しめる場所にもできたらいいなぁ。と考えています。
まずは、まささんの手を借りながら、参加型のライブイベントを企画したいです。
平和をつなぐためには、教育が大事!
豊かに感じられる子ども達のことを思い描きながら、活動を考えていきたいと思います。
こうして、「平和」や「環境」を守るために行動できる人を増やし、
どんな人も、幸せを感じながら生きられる未来を築いてほしいと願っています。
藤井さん
びっくりですね‼️プロジェクトに向けて全力で進んでいるこまっちゃん!北九州平和資料館から新たな芽が出てその芽が成長してまた新たな広がりを生む🌱平和は守られないといけないものです。でも受動的なものではないのですね。このプロジェクトはそのことを実感し実現できる。行動できる人を増やすことがこの地球を守ることに繋がっているのですね。
落合さん
若松の平和資料館に初めて行った時、小四だった息子が実際に使われていた鉄かぶとを被り、リュックを背負わせてもらいました。兵隊さんはこんな重たいものを持って戦っていたのかと肌で感じることができました。それから、息子の中で兵隊さんはどんな気持ちだったのか?どうして戦争は起こったのか?どのように暮らしていたのか?たくさんの「ど」が溢れ、疑問や興味が出てきました。反対に「お母さん、なんで?」の質問に上手く答えられない自分もいました。こまさんから、学習会開催のお誘いをうけた時には、ぜひっ、参加したい!と思いました。学習会をしたあと、平和ってこんなことかな?と親子でよく会話をするようになりました。学校で友だちと会って遊ぶこと、家族で美味しいご飯を食べていること、などなど。当たり前のことを平和だと感じられようになったのは、平和資料館で学んだからだと思います。学習会で「未来ある今の子ども達が銃をもつことのないように。。」のこまさんの言葉が頭から離れません。触って、感じ、学ぼうとする力が溢れてきた資料館がなくなるのは、ほんとにもったいない!!たくさんの人にそれを感じて欲しいです。まだまだ、私達は学ぶことがたくさんあると思います。忘れないように学び続けることが大切だと思うのです。それは、子どもだけでなく、大人も同じです。その場所を引き継ごうとしているこまさんを全力で応援したいです。どうか、皆さんも力を貸してください!
高田さん
「手に触れることができる資料館」のすごさは、体感です。
焼夷弾、手りゅう弾の冷たくて重い感じ。軍服のごわごわした感じ。
「これで戦争したの?」と思う質素な持ち物、等々。
見たことのある「戦争」の画像や映像の印象が一変します。
そして、何気ない日常が平和であることを実感します。
こまさんの親子学習会にも、参加してきました。
平和が壊れていく過程、戦争では加害、被害の立場が複雑に絡むこと、
平和憲法について、平和のために尽力した人々について、等々。
息子が一番心に残ったことは、「僕たちは微力だけど、無力じゃない。」とのこと。
子どもは未来志向であることを、こまさんはよく分かっています。
「平和の種」、受け取りました!
この学びの場を引き継ぐ決意をしたこまさん。
私自身も少しでも力になれたら、これからも一緒に学んでいけたら、と思っています。
また、このクラウドファンディングを通して、多くの方々にこの資料館を知ってもらい、
「平和」や「環境」を考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
目標達成に向け、さらに支援の輪が広がっていきますように!
応援しています!
土地購入費(一部)1,000,000円
車椅子が通れる施設整備費 約500,000円
防犯カメラ設置費 約500,000円
建築資材・設備品購入費 約400,000円
リフォーム代 約1,000,000円
リターンにかかる費用 約200,000円
クラウドファンディング手数料 約400,000円
ープロジェクト自体の実施スケジュールー
8月中旬 学習室のリフォーム
8月下旬 資料移転
9月~ 資料室リフォーム開始
12月~ 順次リターン発送
6月 新資料室オープン
「北九州平和資料館」の手伝いを始めてしばらくして、子ども達にも来てほしくて、キャラクターを考えて作りました。TICo(ティコ)と言います。
T(Truth…真実)I(Image…想像する)Co(Consider…よく考える)という深い(笑)意味があります。
「戦争の真実を知って、想像して、よく考えることが平和を守る力になる」
という願いが込められています。イメージは、兵士の魂です。
学習会に参加してくれたお子さんが喜んでくれたということもあり、このたび、リターンを考える中で、TICoをデザイン化しました。
TICoが載ったリターンを考えています。
●鉛筆
●付箋紙
●一筆箋
また、元「北九州平和資料館」館長(平和資料館をつくる会事務局長)の小野逸郎さんが中心になって執筆出版した
●『ガイドブック北九州の戦争遺跡』
●ガイド付「戦跡めぐり」(ガイドは、小野逸郎さん)
若松出身のイラストレーターの山福朱実さんの
●木版画作品ポストカード『戦争はもうイヤだ』
●木版画作品ポストカード5枚セット『草がざわめいて』
●本プロジェクトのためのオリジナル木版画作品
などを考えています。
<山福朱実さんのプロフィール>
イラストレーター、版画家、絵本作家。
北九州市若松区の小さな印刷屋に生まれる。
1986年よりイラストレーターとなり、現在は木版画を中心に活動。
絵本に『ヤマネコ毛布』(復刊ドットコム)、『ぐるうんぐるん』(農文協)、『砂漠の町とサフラン酒』(小川未明/架空社)、『きたかぜとたいよう』(蜂飼耳/岩崎書店)など、物語の挿絵に『水はみどろの宮』(石牟礼道子/福音館書店)などがある。
2017年に関東から北九州へUターン。生家である山福印刷の工場をアトリエ『樹の実工房』とし、装丁・挿画、個展やグループ展への参加、ギタリスト・末森樹氏とデュオでのライブ活動も行っている。
公式HP https://nekoyanagioffice.wixsite.com/kinomikoubou
未来を生きるのは子ども達。
その子ども達が大人になった時に「戦争」が日常になっていたら大変です。
「そんなことあるわけない。」
と、胸を張って言えない社会情勢…。
大人が努力しなければ、「平和」な日常を子ども達につないであげられないかもしれません。
「お願いだから、『平和』をつないで!」
と願う子ども達の気持ちも受け止めたいと思い、500円からの支援額を設定しました。
子ども、大人。年齢問わず、「『戦争を忘れず、平和の大切さを感じ、平和な世界にするためにできることを考える場所』として、資料館を引き継いでほしい」と思われた方。応援したいと思われた方。
その気持ちを受け取って、プロジェクト実現のために精一杯の努力をしたいと思っています。
支援者500人。目指しています。どうぞ、よろしくお願いします。
私が作った(機械音痴なんですが)「北九州平和資料館」のホームページもご覧ください。
閉館を検討する話合いのたびに、自問してきました。
「このまま終わらせていいの?残さなくていいの?」
戦場戦時体験者のこと、平和を守るためにと活動されてきた方々のこと…多くの方々の姿が浮かんできます。
そんな方々の努力があって、これまで平和が守られてきたのだと、改めて思います。
自分の生き方を変えたのは、そんな方々との出会いであったこと。「戦争」を知ることであったこと。
いろいろなことを思い出しながら、確認している自分がいました。
『大切にしたい』という思いと、『自分には荷が重すぎ』という気持ちとの狭間で、このことを考えると涙が込み上げてくるような、そんな日々を送っていました。
そんな中、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
破壊される町の様子、怯え逃げ惑う人々の姿、街に放置されている亡骸、・・・脳裏から離れません。
過去の戦争と重なり、
「どうして同じことが繰り返されるの?!」
と、憤りと悔しさと悲しさ…様々な感情と同時に、「資料館を残さなければ!」という使命感と「自分のできることをしたい!」という強い思いが沸き上がってきました。
「よし!受け継ごう!」
戦争体験者が居なくなっている今だからこそ、戦争の本当の恐ろしさを知る場所を残さなければ。
平和や命の尊さを感じる場を残さなければ。そう強く思いました。
しかしながら、前途多難・・・
私事。
4年前、小学校の教員を早期に辞しました。心と時間のゆとりを求めて。特に、それまで後回しにしていた、老母や我が子のために時間を使おうと。
経済的なゆとりがなくなることは覚悟の上でした。
今思えば、退職したお陰で資料館に携わることができるようになり、また、学ぶ時間も増えました。お金とは引き換えにならない充実した日々を得ることができました。
しかしながら、まさか閉館後に受け継ぐことを考えるようになろうとは・・・想定外でした。
受け継ぐことがストレスになってはいけない。と、
「家族のことを大事にしながら、自分にできること・したいことができるようにするためには・・・」
と、考えました。具体的には、
●維持費がかからないように ●時間を拘束されないように
することが、私が受け継ぐには不可欠。そう考えて出た結論は、
「自宅敷地内に資料室を設置する」
しかしながら、今の自宅は住宅街。駐車場はなく、ご近所に迷惑をかけることが予想できる。ということで、土地探しを始めました。
運営のイメージが浮かぶ物件を見つけました!
しかし、
「我が家の将来が見えない」
と、夫の同意がもらえず。
それでもあきらめずに、いろいろと策を練っているうちに、売却されてしまいました。・・・
悔しいかな。平和をつなぐにも、「お金」が不可欠というわけです。
そこで、クラウドファンディングや寄付を募る方法を探ることにしました。
正直、初めは気が引けました。でも、大事なことに気付きました。
資金援助をしてもらうということは、平和への思いを同じにする仲間を集めるということだと。
決意してからもいろいろとあり、気持ちが萎えそうになることがしばしば・・・
そのたびに、応援してくださっている人のこと、これまで出会った子ども達のことを思い出しました。
「したい」と夢をもち、「しよう」と、行動に移す!!「たいよう」の精神で、ここまで漕ぎつけました。
「自宅敷地内の資料室」とはいきませんが、ようやく土地を見つけることができました。
自宅から近い、倉庫付きの土地です。
これから、自分でできることはDIYで。できないことは業者さんに頼んで「資料室」に改造していこうと思っています。
DIYでリフォーム中
クラウドファンディングを申請している間に、「北九州平和資料館」は閉館し、新しい資料室(学習室)のリフォームも始めました。
壁紙を張り替えて、床を作っています!
「北九州平和資料館」は、戦争戦時体験者、親兄弟を戦争によって奪われた方々などの戦争を深く心に刻んでいる方々が中心となって、開館。守ってきました。
元「北九州平和資料館」館長の小野さんの閉館にあたっての挨拶
こうやって、平和を守るために地道にがんばってきた先輩がいるから、今の平和があるのだと思います。
先輩方の想いを忘れないようにして、引き継ぎたいと思っています。
最新の活動報告
もっと見るオスプレイ~知ることから~
2025/03/29 04:42みなさんは、「オスプレイ」を知っていますか?・アメリカで製造された航空機です。・ヘリコプターのように垂直離着陸できます。(長い滑走路が要らない。)・回転翼を前に向けると、高速で飛行できるようになります。つまり、『ヘリコプターと飛行機のよい所を合わせ持つ航空機』として作られました。・迅速に(部隊を)輸送したり、物資を運んだりできます。こんな航空機がたくさんあれば、地震や津波、洪水など突然の災害で、避難や救出に一刻を争う時に役に立ちそうだな。と、私は思います。でも、このオスプレイをめぐって、たくさんの問題が発生しています。・飛行時、特にホバリング中の騒音が酷い。・一昨年の11月。アメリカ空軍のオスプレイが屋久島沖で墜落し、8人が死亡。・オスプレイは事故が多く、これまでにアメリカ兵65人の死者を出している。・欠陥が多いために、アメリカが製造を中止することにしているオスプレイを日本は17機買っている。(1機約100億といわれていたが、アメリカが提示してきたのは1機約200億円となった。)・オスプレイは、故障した時の修理にお金がかかる。(昨年10月の与那国島での事故では…修理費5億6千万円+輸送費2億2千万円=7億8千万円)アメリカが運用を停止し、生産ラインも止めるオスプレイを、日本はたくさんのお金(私たちの税金)を払って買っているんです。さらに、65人もの命を奪った欠陥機を民家の上空で飛ばしているのです。搭乗している自衛官の命、飛行訓練区域に住む住民の命のことを真剣に考えていないように思えて、悲しくなります。戦争中に、爆弾を抱えて敵の戦車に突っ込む訓練をし、そして死んでいった少年兵、敵艦に体当たりして死んでいった若い特攻隊員、・・・「国を守るため」と命を落とした多くの兵士のことが私の頭に浮かんできます。一人一人の命を大切にしなかったあの時代に戻っているように思えてなりません。ちなみに、他の国は、オスプレイを買っていません。そんな、国の在り方を問う「オスプレイの訓練飛行」が、北九州市や芦屋町上空で行われると知って、「ちゃんと声に挙げないと!!」と思い、行動することにしました。昨年、宮古島と石垣島の視察に一緒に行った方と、「とりあえず横断幕を持って立とう!」と決めたのですが、毎月2日に、築城基地でスタンディングをしている方が数名、集まっていました。模造紙を貼り合わせて即席横断幕を作りましたマイクの準備もしていて、買い物に来ている人や芦屋基地の近所の人に「オスプレイ」のことや「近年の日本の軍事化」のことを話していました。「ぜひ、自分の気持ちを話してください。」とマイクを渡され、恥ずかしさや戸惑いもあったのですが、勇気を出して、私も話しました。「関心を持ってほしい」と訴えました(片付けをしていると、中学生が「『オスプレイ』って、何ですか?」と、尋ねに来てくれました。『知ろうとする』その姿勢がすばらしいと思いました。「聴いてくれていたんだな。」と、嬉しくなりました!!)芦屋町の町会議員のみなさんが、自衛隊に申し入れをするというので、付いて行きました。住民として意見をきちんと伝える姿を見ながら、「民主主義」「日本国憲法」「言論の自由」「権利」・・・大事な言葉がいろいろ浮かんできました。いい勉強になりました!!申し入れの文書を読む議員のみなさんスタンディングをしている間に、若い自衛官の姿を目にしました。そのたびに私は考えていました。自衛隊をそのまま災害救助隊に変えたらいいのに。と。今、日本で大規模な山火事が相次いで起こっています。消防団の方々がヘトヘトになっていると、今日のニュースで流れていました。能登の地震の後片付けや復興も充分に行われていません。近年の異常な雨の降り方から考えると、今年も大雨による災害が日本のどこかで起きることが予想されます。「人口減少、超高齢化、国の税収の減少(お金がない)…」という現在直面(前から予想は付いていたはずだが)している問題を打開するためには、これまでのやり方やシステムを見直す時が来ているのではないかと私は考えています。むしろ、チャンスにすべきだと。日経新聞「過去10年間の防衛費の推移」より防衛産業に頼って、この問題の穴埋めをするというのは、過去の戦争の時と同じ過ちを繰り返すことになり兼ねません。「平和を未来につなぐために、国民みんなが、過去に学び、真剣に考えなければ!」と思います。自衛隊を災害救助隊に!!いつ起こるか分からない戦争に備えることは、戦争を煽ることになります。それよりも、いつ起こるか分からない災害に備えることの方が、平和のための備えになります。災害は、必ず起こります。きっと、自衛官のみなさんには、「命を救う仕事がしたい」と思っている人が多いと思います。だったら単純に、「『戦う』訓練ではなく『助ける』訓練」をしてもらえばよいと思います。そうであれば、国民誰もが、「助けてくれてありがとう。」「助けるための訓練をしてくれてありがとう。」と言うでしょう。自衛隊に賛成とか反対とか、国民を分断するような悲しいことは、起きないと思うのです。みなさんもそう思いませんか?夢の航空機オスプレイ(漫画や映画に出てくる)も、欠陥がある状態で運用するのではなく、問題を分析、研究を重ね、安心できる状態に改良してから運用するのなら賛成です。「戦争するための道具の研究開発費に、税金を使わないでほしい。国民を救うための研究開発費や必要な重機などを買うのに、税金を使うのなら大賛成!」「ありがとう」と、心から言える国にしたい。そのためには、まずは、知ることから。・・・2025.3.26築城基地上空を飛行するオスプレイ抗議行動に参加した方撮影 もっと見る軍事国債
2025/02/11 22:54昨年秋から1月いっぱいかけて、TICO PLACEをゼミでの学習で利用してくださっている大学の先生に頼まれて、『学生が読む文章』を書いていた。「いくらでも書いていいですよ。」と言っていただいたものの、「どこまで書いてよいものか…。」と、かなり悩んだ。構想だけで、あまりに時間を要したため、「こんなことしてたら、しないといけないことができなくなる!」と、簡単に終わらせようとした瞬間もあった。でも、立ち止まって考えた。「却下されるかもしれないけれど、学生さんに読んでもらう(伝える)チャンス!それに、資料室を受け継ぐことになって今まで、ただただ走り続けてきた。多くの出会いがあり、知らなかったことを学び、それまでしたこともないような経験もさせてもらった。なんだか、ようやくスタート地点に立てたような感じ。そんな今だからこそ、書くべきではないか。」そう思い直して書くことに決めた。2月3日に原稿を送った。今、見ていただいている最中で、採用していただけるかどうかは、分からないけれど、まずは、自分自身にとって、やってみてよかったと思っている。今日は、その中の一つを紹介します。(ちょうど国会で2025年度の予算が話し合われている時なので「防衛費」に関するお話です。)≪軍事国債≫~防衛費は国民から~総力戦で行われた戦争では、国民が資本家と化し、戦争に必要なものに支払うお金をつくった。そのことは、TICO PLACEに寄贈されたたくさんの債券が証明してくれている。特別金持ちでもなかった私の父ですら持っていた。小学生の子どもが「貯金をするぞ。」と日記に書く(次頁)くらい。子ども向けの「豆債券」もあったという。(TICO PLACEに豆債券を持って満面の笑顔で納まっている子ども達の写真を展示している。)大人も子どもも関係ない、正に『総力』。2022年12月。岸田政権下で閣議決定された安全保障関連三文書によって、5年間で43兆円の防衛費にするということが決められた。今の1.6倍(東京新聞)の防衛費をどこから捻出しようというのか?調べると、法律ができていた。我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法(2023年6月23日施行)TICO PLACEがオープンしたその日に施行されている。因縁を感じる。難しくて、理解するのに時間がかかったが、見過ごすことができないことが書かれていた。一部だが、紹介する。(資料3)資料3物価高騰。「今日は、キャベツはやめておこう。」「一番安いお米はどれだ?」「お菓子はガマン…。」と、家計とにらめっこしながらの買い物に時間がかかる。「消費税率を下げてくれたら、ちょっとは買う気になるんだけどなぁ。きっと、他の人も同じじゃないかな。そうすれば、消費が増えて、少しは景気が良くなるんじゃないかなぁ。」と、ずっと考えてきたが、与党政権からその声が上がらない。「なるほど。そういうことか。」…非暴力での平和を求める国民への戦争加担を強いる仕組みに、涙。「軍備拡張」と簡単に言うが、そこには、武器を使う生身の人間が必要。「攻撃された時に反撃する」には、訓練が必要。「かっこいい」ものでも何でもない。武器を使う命がけの訓練が、繰り返し長期に渡って必要なのだ。テレビで、「国を守るために、がんばっています!」と話す自衛官の姿を見て、「あなたは、人を殺したり破壊したりするために生まれてきたの?本当にそれが、あなたのやりたいことなの?」と、問いかけたくなる。「私は、あなたに守ってほしいと思わない。私は、あなたに人間らしい幸せを見つけて生きてほしい。」と伝えたくなる。自衛官に、加害の苦しみを背負わせてはいけないと強く思う。ウクライナとロシアの兵隊の戦死者の数。そして、今の自衛官の数。数を見ながら、戦う一人一人の姿を想像する。死んでいく一人一人の兵士の姿を想像する。戦死者を補う頭数として借り出された補充兵達が、どんなに悲しい最期を遂げたかを想像する…。「戦争に必要なものは何かな?」という問いに、子どもが『敵』と返してきたことがあった。なるほど!戦争を無くしたいなら、敵を無くせばいい。「敵を無くすには、お互いを知るために、交流してよい所を認め合う。」平和を守るのは、軍備ではなく人間同士の交流だ。人間の力だ。 もっと見る選挙~立候補者の考えを正しく知る~
2025/01/16 05:02新しい年が明けて、一番にしたチャレンジは、「主権者としての一票を大事にする試み」です。というのは・・・戦争のことをしっかりと学び、平和をつくる方法を考えた時に行き着いたのが「選挙」でした。「平和をつくること、守ることを真剣に考えている方に投票しなければ!」と。でも、どの候補者が、どんな考えを持っているか、分かんないなぁ。と、困ってしまいました。なぜなら、立候補者の公約には、「減税」「支援」「助成」…、家計にやさしい(経済最優先)話ばかり。確かに、くらしが楽になるのはとっても嬉しい!より幸せに生きられそうです。でもそれ以前に、『平和のつくり方』について、どう考えているのかを私は知りたい!!なぜなら、幸せの土台になるものだから・・・。そう思っていた時に、知り合いのフェイスブックに、宮古島市長選立候補者への市民からの『質問状』が載っていました。軍事化が進められている宮古島では、選挙は「軍事化を止めるため」にとても大切なもの。これだ!!私は、北九州市議会議員選挙立候補予定者のみなさんに、質問することにしました。年が明けてすぐに、願いを込めて、手紙を書きました。手紙と質問状質問は4つです。●北九州空港が『特定利用空港』に指定されたことについてどのようなお考えをお持ちですか。●航空自衛隊芦屋基地でPFASが検出されたことについてどのようなお考えをお持ちですか。●航空自衛隊芦屋基地での飛行訓練についてどうのようにお考えですか。●現在、国が進めている防衛対策についてどのようなお考えをお持ちですか。返信用の切手を貼った封筒も同封また、お忙しいと思うので、google フォームでの回答もできるように準備しました。うえのさん、うらさん、ほんごうさん、本田さん、三宅さん、山内さんは、届け先を見つけることができたので、郵送(ちゃんと届くように、簡易書留)で質問状を送りました。こまつさんとほんごうさんは、連絡先を見つけることができず、尋ねることができませんでした。とても残念でした。1月3日。二島郵便局まで行って、正月で一つしか開いていないの窓口に並んで、簡易書留をお願いしました。ドキドキ。一番に浦さんからお返事が届きました!一市民の声を無視しない姿勢に好感が持てました。浦さんから次に届いたのがうえのさんからの回答でした。浦さんと同様、お忙しい中、一市民の声に耳を傾けてくださったことを嬉しく思いました。うえのさんからそれからしばらく、だれからの回答もなく、希望した返信日の前日に山内さんからの回答が届きました。真剣に考え、取り組まれていることが、すごく伝わってきました。山内さんから私は、戦争のことを学び、今の平和がどのようにつくられてきたのかを深く知りました。多くの人の命や苦しみと引き換えにつくられた、この尊い平和の中で生きさせてもらった私達の世代が、今、「戦争の準備」に走っていることに、憤りを覚えます。恥ずかしくさえ思えます。山内さんは、きっと、私と同じように、戦争のことを深く学ばれたんだと思います。だから、こんなにも真剣に考え、行動されてきたのだと思いました。私たち有権者には、未来を生きる人たちによりよい社会を残す責任がある。改めて心に刻みました。見た目や印象、雰囲気、噂(うわさ)などの不確実なもので判断するのではなく、自分の力を使って調べ、判断することが、これまで以上に必要とされる時代になっていることを感じています。ほんごうさん、本田さん、三宅さんからの回答は、届き次第紹介したいと思います。 もっと見る
応援しています!聞き取参加したいです。参加したいです。