7月に入り私たちの日本語教育に参加されるウクライナの方々は8名になりました。 人数が増え日本語レベルのばらつきもありますが、「皆さんにとって」役に立ち、効率が良く、最大の成果がでることを目標に日本語講師のゆかさんが工夫を凝らして授業を行っています。
そのおかげで、ウクライナの皆さんから「今日も楽しかったです」「ありがとうございます」とたくさんの感謝を頂いております。
今、自分たちにできることを…と強い思いをもって始めた日本語教育・生活サポート計画は、新しい挑戦であり試行錯誤の連続です。日本語の教え方や教材も、日本語学校が一般的に使うものをそのまま使うことはできません。日本での生活準備の時間は当然なく、日本へ避難されてきたので教材の自作や授業進行の工夫が必要です。
2022年7月2日、このような私たちの新しい挑戦を知った新聞社が取材に来てくれました。授業の様子を撮影し、ウクライナの参加者へインタビューも実現しました。
流暢に英語を話せる日本人記者の方とウクライナの方のインタビューの中に次のような会話がありました。
「ここでのレッスンをどう思っていますか?」という質問に対して、
「日本語講師のゆかさんはレベルの異なる生徒皆に配慮して様々な工夫をしています。英語で説明することもできるけど、そうすると英語が不得意な生徒は理解できないので、あえて英語の補足を最小限にしています。日本語の初学者に理解できる日本語を使って毎回授業を組み立てています。生活に役立つことを優先した本当に素晴らしい授業です。」
私たちが目標とする「皆さんにとって」役に立ち、効率が良く、最大の成果がでる日本語教育支援。その思いや意図が伝わっているとはっきりと知ることができました。今後も試行錯誤は続きますが、今、自分たちにできることを、必要としている人たちに届けるために挑戦を続けます。