「もりのじかん」という場が、いろいろなつながりを創ってくれました。一般の参加者の方々とは違い、保育者を目指す学生と一緒に参加しています。大人に近づいている短大生も、森の中で、子どもたちと過ごすことで、自由な遊びの楽しさや自然の神秘さを実感することができています。クモの巣についた宝石のような水滴や、きれいな姿のまま乾燥したスズメバチの死骸、真っ青な色をした木の実など、子どもだけでなく、大人の目もキラキラにさせてくれる自然の美しさがいたるところにあります。
ある学生は、森の中で、子どもからドングリをもらい、「子どもの優しさをもらった」と言い大切に持ち帰っていました。子どもは、つるつるしたきれいなドングリを集めていて、そのうちの一つをプレゼントしてくれたのです。自分の大切なものをプレゼントするという、子どもの優しさと、その気持ちに触れ、成長している学生の姿がありました。
また、子育て中の方々だけでなく、保育職の方もいらっしゃり、子どもの成長の話を聞ける学びの場にもなっています。いろいろな人を受け入れていただき、つながりができる場が「もりのじかん(印旛沼探検隊)」だと実感しています。自然の多様性と、人の多様性の循環が生まれる場所に参加できていることに感謝しています。
清水一巳
千葉敬愛短期大学