お尻にお出来ができて病院へ
保護犬のリリィ、お尻にお出来ができて、病院へ行ってきました。
肛門の横にできていたので肛門嚢炎かと思いましたが、そうではなく(穴は開かなかった)、なんらかの炎症によるおできとのことで、塗り薬と抗生剤を処方してもらってきました。
重篤なものでなくてよかったです。
リリィは11歳になるのでもう老犬といっていい年です。
昨年、乳腺腫瘍を切除する手術を受けたのですが、これがまさかの悪性(乳腺腫瘍は良性が多い)。
検査の結果、転移はしていなかったのですが、心配なのでこの際に血液検査もやってもらいました。
ほとんどの結果が問題なし。
ただ、白血球の値がちょっと低い。
これもおできの原因かもといわれました。
うーん、白血球を増やすためにはどうすればいいのか、現在思案中です。
老犬は何かしら不調が出てきます。
それは年を取れば仕方ないことなのですが、なるべく良い体調を維持できるように、それから不調が出てしまったときにそれに付き合っていくのも老犬と一緒に過ごすために必要なことかなと思います。
ケージに閉じ込められて
おしっこまみれだったリリィ
リリィは現在、終生保護犬として暮らしています。
リリィは私以外の人間がたいがい嫌いです(・_・;)
それはリリィの過去に関係があります。
リリィは虐待されているところを保護した子です。
リリィは中型犬なのですが、ほとんど身動きできないような小型犬用のケージに閉じ込められていました。
散歩もしてもらえず、その中で排泄もしていたので、体はおしっこにまみれてすっかり臭いがしみついていました。
この臭いは保護後のシャンプーでも簡単に落ちず、数回の薬用シャンプー後にやっと落ちました。
飼い主は「散歩に行きたがらない」、「ケージから出てこない」「なつかない」などとリリィを閉じ込めている言い訳を、「自分たちは悪くない、リリィが悪いんだ」と主張していましたが、それは大嘘です。
保護してからのリリィは、ソファーの上で寝るのが大好きで、散歩も大好き。
ただし、人間とケージは大っ嫌いな犬になりました。
家庭犬修行をしてから里親さんを探せればと思っていましたが、とにかく人間が嫌い。
散歩で、顔も判別できないような遠くに人がいるのを見ただけでパニックになってしまう。(そのため散歩は当初は大変気を使いました)
私の家族にも、うなってしまう。
犬って群れで生活する生き物なので、人間のことをとてもよくみているので、その人が飼い主とどんな関係なのか理解できる動物です。
たいていの子は、私の家族には吠えませんし、私が連れてきたお客さんにも吠えません。
でもリリィは虐待のトラウマで、私以外のすべての人間が嫌いな状態でした。
怖がりの性格でもあったために、無理をさせると咬傷事故にもなりかねないと思い、終生保護犬として過ごすことになりました。
本来はとてもやさしい性格の子なので、犬にも猫にもフレンドリー。
猫とはよく一緒に寝ていますし、いろいろな保護犬が来ますが、誰とも喧嘩をしたことはありません。
とてもいい子なのです。
元の飼い主がリリィにしたことは本当に罪深い。
10年前の話なので、当時は動物愛護法もあってないようなもので(今でもザルではありますが)、関心も低かったので通報もできませんでしたが、現在であれば動物虐待で通報する事案だと思います。
犬を飼っても、散歩にも連れて行かず、まったくかわいがらない人がいますが、一体に何をしたくて犬を飼ったのか全く分かりません。
ちゃんと世話することができない、犬は感情があり、痛みや苦しみを感じる動物だと理解できないとは犬を飼うべきではありません。
ただ、悲しいことにこういう事案は世の中にあふれています。
そういう子たちを1匹でも多く救いたいと思い活動しています。
ご支援はリリィのような終生保護の子たちのための医療費としても使わせていただきます。
ご支援、拡散にご協力いただければ大変うれしいです。