【写真】第一期プロジェクト百俵館前の石の広場。石は地場の玄昌石を用いている。
私たちは、百俵館の広場づくりから関わっており、今回は「たねもみ広場」の計画を担当しています。
計画において一貫して大切にしていることが、二つあります。
その一つは「日常の中の非日常的な場をつくる」ことです。地域が持つ風土に溶け込みつつ、自宅や職場などの日常空間とは少しだけ違う、そこに行くとワクワクする、特別な時間に感じられる場づくりを大切にしています。
もう一つは、場づくりを地域のプロと住民の共動で行うことです。場が継続的に魅力的であり続けるには、地域の職人さんが持つ経験と知恵、(お掃除や簡単な補修など)住民の日常的な関わりが大切だと考えているからです。
【写真】楕円形のカゴの中には薪ストーブでくべられる薪が入る。
【写真】カゴの上には柿渋を塗った角材を敷いてベンチやテーブルとして使われる。
将来は、裏山の整備も行われる予定です。これからも、少しずつ場と人が育ち、輪が広がり、地域の人々の原風景になればと願っています。
株式会社スタジオテラ 石井秀幸 杉山芳里